木原音瀬さんのレビュー一覧

ROSE GARDEN -ローズガーデン(1) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

よく見るファンタジーではない重さ

先生の書くファンタジーは、一癖も二癖もあって面白いなぁ。
はいはい、よくあるやつと決してならないんですよ。

天使と悪魔のお話。
訳あって天使と悪魔が同居していますが、羽を奪われ天使の力を失い天界にも帰れず、憎き悪魔に守ってもらう毎日。
安全のために繰り返される夜の行い。
憎くて憎くて仕方のない悪魔に頼らないと生きていけない…なんて甘美な絶望。

攻めな悪魔ですが、決して悪い奴では…

1

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

変わらない持ち味

ゲイ雑誌の募集記事で知り合った攻めと受け。
攻めの方は友達と面白半分、遊びの延長線で、男になんて興味なかったはずなのに、なんだかんだ好きになってしまいどうしようもなくなるお話。

木原先生お得意のやつ…と思ったらこれデビュー作に近い作品なんですね?(驚き)
発売順気にせずランダムに読んでいたのでビビりました。
初っ端から先生らしさであふれしっくりきたんですよ。
この持ち味の輝きはいつま…

0

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

ボリュームたっぷりの力作。

映像を書き起こしたかのような情景描写と、細やかな心理描写で終始描かれた作品でした。小説というよりも手記のようなスピード感で、自分はいったい何を読んでいるんだろうと途中で我に返ってしまいました。
萌えも特になく、明らかに「しゅみじゃなかった」のですが、評価確定済みだったので「萌」の評価になっています。(多分昔は柴岡に深い人間性を感じたのだと思う)

気になった点を書き留めておきます。

1…

2

美しいこと 上 コミック

犬井ナオ  木原音瀬 

画像化すると一層切なさが増す

原作同様に、愛の在り方が話題になってるみたい。「本当の自分を愛して欲しい」
BLが嫌いな人には、「性別を超越した純愛」は全くダメな内容らしくて、ジェンダーを考える時の踏み絵みたいな作品なんですね。
読後書評を各所読んで、興味深いものが沢山ありました。

私の感想
コミカライズ化されて、益々感じた松岡の気の毒。

真面目な寛末は「当たり前」な人なので、異性愛を許容できない。実は女装と知…

1

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

究極な、言わなきゃわからない説

木原さんの作者さま買いです。
昔買ったものを読み返してレビューです。

やはり薄暗さ満載。読み応えあります。続きが気になりますが一気読みは無理な作品でした。
決して、ダラダラして一気読みが無理と言うのではなく、繊細な気持ちのすれ違いや感情に、押しつぶされてと言うかなんというか。。文章も割とぎっしり。情景などダラダラではなく前後の文章でわかるような、作品。

よく振り返ると言わなきゃ気持…

0

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

さすが木原先生

大好きな木原先生の大好きなオメガバース。木原先生らしくシリアスな部分も多いですが比較的王道でハッピーな作品だったと思います...!

3

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

何度も胸が痛くなった作品。こんな苦しくなったの久々!

木原音瀬さんの作者様買いです。

本当に胸がズキンと何度もしましたー。こんな思い忘れてました。笑笑。
背表紙ではファミリーラブBLとあるので、あら珍しいほんわか?って思いましたがやはり木原様ザクザクきました。。
最終的にハッピーエンドが多い作者様で、ハッピーエンドよね?後これしか無いのよページ!と思いながら読みました。笑笑。

河内さんは男としての家庭を持つのが夢?希望?そこまで後少し…

5

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

読む人を選びます…

はぁ…さすがBL極北はアラブでも健在ですね!
愛のない交接が延々と続くので、その手の描写が苦手な方はやめたほうがいいでしょう。ですが、”え、これ最後までずっとこんななの?”とかドキドキしながら読んだその先にあったものがね、最後の3頁くらいで世界が変わるので、、もう、なんだかすごいな、、としか言いようがなくて”神”としました。

美貌の受・ファウジが親の借金のせいで奴隷としてラージンという実業…

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BLアワード2020記念冊子 コミック

はらだ  ヨネダコウ  ときしば  那木渡  じゃのめ  腰オラつばめ  倉橋トモ  本郷地下  水田ゆき  奥嶋ひろまさ  犬居葉菜  凪良ゆう  嶋二  池玲文  CTK  あがた愛  蔓沢つた子  楔ケリ  ナツメカズキ  市川けい  まさき茉生  吾妻香夜  鈴丸みんた  座裏屋蘭丸  南月ゆう  一穂ミチ  木原音瀬  キヅナツキ  重い実  yoco  高崎ぼすこ  小東さと 

制作秘話や、裏話好きなら買うべし

BLアワード2020記念冊子買ってよかった。裏話大好きだから。
内容盛りだくさんだったので、全部は書ききれない。

[印象に残ったところ]
[作中に別作品のキャラが紛れ込んでいる]や、[関係がうまくいかなくなってから服装と髪型が適当になっている]など気付いてなかったなー。
先生方に聞く作品の見どころシーンを
もう一度意識して読み返したいなと思えた。

はらだ先生を構成する三作品に『…

1

さようなら、と君は手を振った コミック

木原音瀬  深井結己 

原作読んだ時と同じ気持ちにさせてくれる

原作既読。
といっても1年と半年くらい前なので記憶がはっきりしていないのですが、その時に感じた気持ちをコミックでもしっかりと思い出させてくれた気がします。

少し首を傾け穏やかに笑う啓介の笑顔が目に焼きつきました。
ただただ好きでい続ける健気さ…

だからこそ(自分も惹かれておきながら)あくまで休憩場所として啓介を使う誠一。
ほんっっっと嫌な野郎ではあっても、読者側からもどこか憎みき…

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