木原音瀬さんのレビュー一覧

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

えっ…痛く……ない?

いつも木原音瀬先生の作品を読む時は心の準備をしてから読むようにしていますが、本作は多少のいさかいはあるもののほとんど痛いシーンがありませんでした。
正確に言うと、学校でのいじめの描写があるので、それが読んでいて痛々しくはあります。

表題作のほか、2作が収録されています。その2作は表紙の子どもが成長した時の話になります。

過去に発売された作品の新装版ということで、加筆修正も多少はあるよ…

2

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

幸せの青い鳥 

「30歳まで童貞なら」という作品が有ったけど、
「35歳まで童貞ならベータになれる」がテーマ
木原先生の一ひねりしたドンデン返しが仕込まれた斜めな展開で、おもしろい。

アオイトリ1は、オメガの河内視点。
アオイトリ2は、アルファの犬養視点。
三つ目は、河内の意地っ張りが落ちて、やっと相愛になるまで。

Ωの河内は、35歳まで童貞ならβになれる可能性がある、と医師から聴いて、女性の…

1

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

締め付けられます

友人に勧められ、コミカライズ版から読ませていただきました。
私自身小説のBLは読んだことがなく、初めて読みました。一般的な小説のように堅苦しい感じのように想像していましたが、読みやすい言葉運びでとてもスムーズに読むことができました。

コミカライズ版と大方の流れは同じでしたが、文庫版の方が少し詳しく載っていました。

個人的に同僚の福田が好きではなかったので、その彼女があまりいい女性では…

3

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

片想いの温度差と惨めさが堪らない

今回も辛くて泣いた・・・
紙書籍発売から2ヶ月、電子発売を待ち呆けていましたが、こんなに長引いたのは電子処理班が「辛くて先進めんわ(泣)」と休み休み作業してたんだと思う事にしました。

「その子を知らざればその友を見よ」は荀子の言葉ですが、この作品は勇という人間を形作る幼馴染の邦彦と、勇の息子俊一視点のお話でした。
書き下ろし一篇「十年愛」は俊一を好きな同級生のお話(20年前のキャラクター…

5

新書館創立60周年記念 ディアプラス文庫フェア特典書き下ろし小冊子 B グッズ

ベイビー再び♡

すっごく好きだったパラスティック・ソウルの後日談読めて幸せ…なので萌2にしました。以下本編読んでるもののみコメント。

1.パラスティック・ソウル後日談
元娼婦のアリオナの娘ティファニーを預って2年。ヨシュアのことをパパと呼び、ケインのことはベイビー(!)と呼び、夜怖い夢を見たら二人の間に挟まってねむるという、すっかり幸せな家族の様子。

ティファニーを自分たちの子にしたいというヨシュア…

0

COLD THE FINAL 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

幸せ過ぎて尊い

今更ながらCOLDシリーズにハマり、やっとラストまで辿り着きました。私が読んできた木原先生の作品の中では糖度No.1だったので、ずっとテンション上がりっぱなしでした。

秋沢と楠田はFall of endingからの恋愛模様がラブラブで、前作までの痛い・辛い・苦しいを吹っ飛ばす勢いでした。何より、楠田が秋沢に「何が嫌で何が許容範囲なのか」はっきり示し、秋沢が少しずつ成長していく過程がすごく綺麗…

3

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

木原作品にしては安心物件?

木原さんにしては甘い、と言えるのか。もちろんすんなりとは行きません。そこに至るまでには長い長い道のりが。前半は父親のラブストーリー、後半はその息子編。邦彦×勇編は勇が序盤は相当嫌な奴でした。境遇に同情すべき点があったとしても。攻めの人生はボランティアというか勇を困窮から救い出すのがライフワークという感じ。粘り勝ち。指輪のシーンは泣けました。

息子の俊一編は思春期の学校もので、いじめがテーマの…

3

新書館創立60周年記念 ディアプラス文庫フェア特典書き下ろし小冊子 B グッズ

うーん

小冊子Aと違って読んだことある本が少なかったです…なのでその二つと気になった作品について感想を書きます。

まず木原音瀬先生の『パラスティック・ソウル love escape』より「僕の小さなお姫様」です。
『パラスティック・ソウル love escape』は木原先生作品にしては甘々で、読後感の良い作品でした。なのでこちらのSSもその後のヨシュアとケインの幸せそうな様子が書いてありました。

0

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

良かった。良かったね…涙

十亀の万への誤解と気遣いですれ違ってしまい、かなり辛い展開の前半でした。
仕事が忙しいからと距離を置かれて、メールの返事もなくて…万が不憫で不憫で。
さらに度重なる不幸で心が折れそうでした。

お互いに好きな気持ちがあるから、きっと幸せになれるはず!と読み続けましたが、後半にかけても悲しい展開で常に涙目…。
切ない展開も好きだけど、早く幸せにしてあげて〜って気持ちで一杯でした。

雨…

1

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

お兄ちゃんはつらいよね

以前から読みたいと思っていた作品です。
木原音瀬先生の作品は最近読んだのですが、小椋ムク先生の漫画は初読みです。
小説のコミカライズではなくて、完全な合作とのこと。

10年前の作品とあって少々古さを感じる場面もありますが、徐々に2人が近づいていく様子に萌えが止まりませんでした。

可愛げのない大人びた高校生の万が、十亀の胸で父親の温もりを思い出しながら眠る場面が好きです。
じんわり…

0
PAGE TOP