木原音瀬さんのレビュー一覧

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

木原音瀬作品にしては最後が・・・

のっけからアカン受けや・・・と思いつつ読み進める。でも学生時代とか受けの立場って本当はこういう感じなんだろうねと思えると言うか、片思いの辛さが同調出来るようになっています。
でもって、落ちる所まで落ちた村上と出会うこと、それを受け入れることで望みを叶えたかにも思えるけど、実は村上の方はそうじゃない。それを分かってしまうと自己防衛で前に進もうとする受けが切ない。
実際の恋愛でもこういうのはあるよ…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 2 コミック

木原音瀬  羅川真里茂 

暁に懐くアルは人を見る目があるなぁ

 暁は相変わらず容赦ない物言いをしますが、少しずつアルにも心を許してくれるようになっているのが分かり、2人のやりとりが微笑ましく感じられました。連続猟奇殺人犯をアルの嗅覚で辿ることに成功しましたが、犯人の部屋で惨いことをされ、蝙蝠の姿で目も当てられないほどボロボロになってしまったアルは本当に可哀想でした。吸血鬼であるお陰で助かって良かった。命を賭けるほどの経験を通して、アルと暁の距離はもっと縮まっ…

0

吸血鬼と愉快な仲間たち 1 コミック

木原音瀬  羅川真里茂 

どうかアルに救いを

 コミカルなシーンと切ないシーンがバランスよく詰まっていて、1巻でばっちり読者の心を掴んでくれる作品でした。吸血鬼だった女性に噛まれて中途半端な吸血鬼になってしまい、強制的に昼は蝙蝠の姿になってしまうアメリカ人・アル。蝙蝠の時の表情が愛らしく、人間の時もまだ少年の気持ちが抜けきらない純朴そうな感じに好感が持てます。この若さでこんなにも生き辛い日々を耐えてきた彼に大いに同情するのだけど、彼の事情を知…

1

WEED(新装版) 小説

木原音瀬  金ひかる 

神シリーズの第1作目

WEEDシリーズの第1作です。
続編2作は本当に神作なのですが、この作品だけだと個人的には微妙でした。
金ひかる先生の絵は凄く好きなのですが、若宮が童顔過ぎて挿絵を見るたびに「え?」となりました。見た目が攻めなのに受けっていう設定が良いのになあと思いました。
ただこの作品の時点では脇役でクソ医者の谷脇がシリーズ通して成長していく過程が見れるので、谷脇のゲス時代を読めるという意味では良い作品だ…

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きみとぼくの物語: 異世界転生BL(合同誌) 小説

和泉桂  木原音瀬  水壬楓子  辻本嗣 

続きが気になる!!!!

1番最初の木原音瀬先生の作品、すごく続きが気になる終わり方だったので、続編を心待ちにしています!!!

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キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

10年後じゃなくてよかったーーー( ノД`)シクシク…
や、再読です。再読なのにいまだに叫ぶ。
昔読んだ時より好きになりました。

なんだろうね。
最初は弟からゲイでありエロビ監督のアイツを引き離したいだけだった。
嘘をついて関係をもったフリをした。
思いのほかやさしくて心地のよい場所。
こうういうのがすごく沁みる。

1巻では、思ったより優しいなぁなんて読んでた十亀さん。

1

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

文庫版じゃない方をオススメします

この作品は大きなBLの枠の端っこにある作品だと思います。
一口にボーイズラブと言ってもコメディタッチや甘々、エロ、禁断もの、青春もの、など色んなアプローチがありますが、この作品は軽く読んで妄想の世界に・・・とはなりません。
木原音瀬さんは大抵が痛い、辛い、と評されますが、箱の中は本当にしんどい作品でした。

詐欺師に騙される母親、その要因には甘さ、普通さ、一般社会での常識が招いた、刑務所の…

2

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

やっぱりヒリついた

上巻は、青春やん♡なんて思ったけど、下巻はそんな甘くなかった。ヤクザの世界だもんね。
惣一の下で働く事になった信二。
ヤクザっぽくないインテリな惣一に心酔していく。
先に灰の月を読んでしまってる私としては
あの、惣一やろ要注意よと思ってたら案の定部下に対して無慈悲な対応。
これは、下がついてこんよ。どんな事があっても離れない嘉藤は奇特な人よ。

家族や仲間に憧れのある信二は誰かのため…

3

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

青春やん?

読む順番間違えてスピンオフの灰の月から読んでしまい、灰の月上巻の巻末SSでこの2人の行く末を知ってしまってから過去を読む感じになりました。

木原作品は、読むのしんどい。これは、BLなのかと自問しながら読む事が多いですが、こちらは意外にも青春BLです。クライム作品っぽさは薄め。
チンピラやくざと中学生の交流。
出会いは、路彦14歳中2、信二18歳から4年間のお話。
学生とヤクザでお互い世…

1

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

完全にノワール小説だった

上巻とガラッと変わってヤクザモノ!って感じのお話で、ずーっと続いていって誰が裏切り者なの?何が起こるの?ってところにドキドキしながら読む。忠実な部下は死んでほしくないなと思ってるのにじゃんじゃか死ぬわ、リンチするわ、殺すわ。
ハードボイルド!

惣一が嘉藤と離れてた2年間のうちにまさか豊胸手術してたなんて超絶ビックリ。(扉絵でのネタバレはやめて欲しかった)
ともすれば、笑いにもなりそうなビ…

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