木原音瀬さんのレビュー一覧

パラスティック・ソウル(3) 小説

木原音瀬  カズアキ 

この世界観にもっと浸りたい

シリーズ3冊目、本編の最終巻です。
今回のお話は、「dear brother」の芭亜斗と、なんでも願いが叶う薬を形見分けで配付したライヴァン、1巻で死んだはずのブロイルスの三者の愛憎を描いたお話。章こそ「god child」「parasitic soul」の2つに分かれていますが、時は経ってはいるものの一連です。
(「parasitic soul」はシリーズの後日談的役割も果たしていて興味深い…

2

パラスティック・ソウル(2) 小説

木原音瀬  カズアキ 

犬と人間の友愛関係は尊すぎる。

ブロイルスという研究者が死に、その故人を偲ぶ晩餐会の席上で形見分けとして4人の出席者に配られた、なんでも願い事の叶う薬。
ここから始まるオムニバスの2巻。
高いIQをもつ犬のジョン視点で綴られる物語「eternal friend」、10歳のときに目の前で両親を殺されてどうにか人生を切り拓く少女ミアの物語「Girl and Dog」、それぞれの後日談SS2本「eternal friend and…

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吸血鬼と愉快な仲間たち 小説

木原音瀬  下村富美 

一般文庫として新刊行

もともとBLレーベル(Holly NOVELS)の時からブロマンス止まりです。
発行されていたレーベルが無くなって、本編少しと暁の過去を番外編として入れた5巻で刊行はストップしていました。
同人誌では続いていましたがそれも長らく、どうなるの!? という所でストップしていたので、一般文庫としてでも出版されてとても嬉しいです。

文庫化にあたり加筆・修正されています。
書き下ろしショートスト…

4

パラスティック・ソウル(1)(表題作「fake lovers」) 小説

木原音瀬  カズアキ 

特殊な世界観のオムニバス

プロローグで、故人をしのぶ最後の晩餐に集った4人へ、飲めばなんでも願いが叶う薬を2粒ずつ形見分けとして配られる。
この4人はお互いなんの繋がりもない、そもそも故人との繋がりも希薄ないわば他人同士。(プロローグ時点では)
その薬をめぐって、それぞれの物語が綴られます。

1巻は「fake lovers」と「dear brother」の2本。
(巻末にfake loversのSSがあります)…

2

『吸血鬼と愉快な仲間たち』コミコミスタジオ特典小冊子 グッズ

忽滑谷好きはぜひ

コミコミスタジオさん限定の書き下ろし小冊子です。
上下段組で本編は10Pほど。

アルも暁も大好きなのですが…旧版刊行時から、暁の友人で刑事の忽滑谷の物腰柔らかに感じるけれど、よくよく見てみるとクセのある食えないキャラクターがなんともツボで大好きだったのです。
集英社文庫版を読んで、ああやっぱり好きだなあとなっていたところにこちらの小冊子ですよ…!彼の良さがぎゅっと詰まったショートストーリ…

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吸血鬼と愉快な仲間たち 小説

木原音瀬  下村富美 

新装版刊行開始!また読める幸せ

第1巻は2006年に発売され、Holly Novelsから出版されていた吸血鬼と愉快な仲間たちシリーズ。
Holly Novelsの廃刊と共に、もうこのシリーズの続きは読めないのかなと非常に残念に思ったのを記憶しています。5巻までがあまりにも良かったものですから…

なんと今回、集英社文庫から新装版が!出ました!ヤッター!!
9月には2巻が。それ以降も最終巻まで出る予定があるということで、…

8

脱がない男 上 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

久々の読み直し

初めて読んだときまだ学生だったが、今やもうベテラン社畜。

以前は前半の職場の話がすごく長く感じたが、今回読み直したら意外と短かったw
また、以前は「なんてリアルな職場描写なんだろう」と思ったが、今読むと「仕事に対してこんなに熱心になるのか?」とか思ってしまう。まあ、自分がやる気ないからかな笑。あと、資料を印刷して配るとか、書いた資料保存せずにPC壊れてしまったとか、微妙に時代も感じますね。…

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COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

どうしていいかわからなくなる

木原先生の作品はすべて読ませていただいておりますが、本作が1番心に残っています。

この作品を読んだ多くの読者さんは「痛い」とおっしゃいます。
私も心が痛かったです。ですが、痛みよりも「どうしていいかわからない恐怖」をより強く感じました。
暴風吹き荒れる台風の最中、外に出されたような気持ちです。
透や藤島さんと一緒に嵐の中に放り込まれてぐるぐる回されたような、もう何が何だかわからないとい…

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FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

二人の行く末は、地獄?

このFRAGILEは、ちるライブで木原音瀬先生の特集をしていたとき、白米さんが紹介していました。とても興味唆られるプレゼンだったので、購入して読んでみることにしました。

うまく言葉にできないのですが……もう色々しんどい、やばい、って感じです。

〜以下、ネタバレあります〜






  

ぶっちゃけると、前半部分(監禁、ドックフード生活、暴力)などは全く平気だったの…

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箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

最高です!

BL小説の中でベスト3に入る神作品です!

お恥ずかしいのですが、BLは、
漫画ばかり読んでおりましたが、この本に出会い、
BL小説の奥深さと、面白さを知り
BL小説にはまるきっかけになりました。

実在するのでは?と思うような
リアルな人物描写と、心の描写の数々に
圧倒されました。

不器用な攻めによる
受けへの並々ならない愛情とその表現の仕方が
胸を打ちます。

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