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一穂ミチ 穂波ゆきね
みざき
ネタバレ
読み終えてみて、よく分かったような分からないような。 萌えたのか萌えなかったのかも曖昧なままだというのに、なぜか先が気になって読んでしまう不思議な作品でした。 一言で言うのなら、同級生の再会ものです。 ただちょっと、それだけではないんですよね。 同窓会で再会したけれど、名前も顔も見知らぬ「夏目」という男。自分は相手を知らないのに、相手は自分のことをとても良く知っている。 初鹿野からす…
樋口美沙緒 穂波ゆきね
マチ520
樋口美沙緒先生,初です. いや,めちゃめちゃよかったです。 すれ違いというか誤解というか,両片思いのもだもだ小説ってあんまり親しんでない部分だったんですけど,いいですね...すごく,いいですね。。。 樋口先生の、心情を丁寧になぞる感じの文体がこれまた頭にすっと入ってくるのですごく楽しかったです。 養父に片思い(してると思っている)高校生の受け様、篤史くんと、養父の血縁・戸籍上の息子で社…
菱沢九月 穂波ゆきね
hiyoko546
義兄弟もので刺さるものってあんまりなかったんですが、これは個人的にとても良かったです。 義兄弟なわけですから背徳感をテーマにしてすごく暗かったり、葛藤もなく甘々だったり、ほのぼのだったりかなり極端なものが多いイメージです。 ですが、こちらの作品はそれら全てのバランスが良いなと思いました。 受けは無自覚に攻めへの恋愛的感情があり、躊躇なく全身で好意を伝える攻めを兄弟でこういうことをするのは…
桂生青依 穂波ゆきね
碧雲
高齢の祖母の為に、円城寺と擬装婚約をすることを思い立つ悠里。 安易で子供っぽい思い付きで始まる物語、展開は王道。 不自然すぎるほど、悠里にとって都合いい展開。 百瀬悠里:18歳 都立高校2年生 72才の祖母を喜ばせたくて円城寺に偽装結婚を申し込みに行き、 成り行きで円城寺の擬装婚約者として住み込む 円城寺雅臣:28歳 新日本貿易社長 悠里の祖母曰く、初恋の人に似ている …
鹿住槇 穂波ゆきね
こちらのレーベルらしいふんわりとしたお話でした。 BLがメインではないレーベルから出たBL作という感じ。 かわいらしいと周囲から評される高校生の男の子が主人公で…と、設定自体は今でも多くあると思うのですけれど、こういう独特のぬくさのあるお話はあまり見かけなくなりましたね。 少し前のティーンズ系の雰囲気でしょうか。 昔はもっとあったよねなんて懐かしくなってしまいました。 全体的に起承転結も…
成瀬かの 穂波ゆきね
引き続き再読です。 前作のヒリヒリとした空気も好みだったのですが、個人的にはこちらの続編の方がより好みでした。 愛し愛される受けの図はやはり何度読んでも微笑ましく気持ちが良い。癒されます。 マフィアという、溺愛やほのぼのとは真逆な存在がど真ん中にあるのも良いですし、主人公である里玖の過去の境遇から来る、年相応ではないいとけなさもこのシリーズ全体の良いスパイスとなっているなあと思います。 作…
再読です。 こちらの作品が成瀬先生のデビュー作なんですよね。 読んでいてぐっと来る健気さを持った受けを描くのが本当に上手い作家様だなと思います。 個人的に、言葉が通じない者同士の物語がすごく好きで。 僕の悪魔〜シリーズはそんな、言葉が通じないからこその良さや、焦ったさともどかしさが詰まった一作です。 入手が難しいかもしれませんが、穂波先生の素敵なイラストも楽しみたい方はぜひ紙本で。 番…
崎谷はるひ 穂波ゆきね
イタリア人貴族×日本人大学生という組み合わせは、日本人同士が多い崎谷作品ではあまり見られないのではないかなと思います。 天涯孤独になってしまった主人公・真次が、ひょんなことから現実ではまず起こり得ない不運に巻き込まれ、金髪碧眼を持つイタリア人の美丈夫と出逢う… と、約380Pと分厚めの今作ですが、描かれているものは王道のロマンス小説といった雰囲気です。 以下、大きなネタバレはなしのレビューと…
岡野麻里安 穂波ゆきね
この当時のBL要素入り小説なら、この無難な完結スタイルしかなかったのかも。 香木猫が登場していても、活かし切れていない。 忍の呪い解除が絶対要素だったのか、謎。 なんとなく、味気ない終わり方だったと感じるのは、 今世のコテコテBL小説に慣れているからかもしれない。
かなり古い作品だけど、面白い。 天狗の郷で、天狗の祭りを助けて、香木猫の子を貰う忍。 この香木猫には、男子でも子を生めるようになる魔力を持っているらしいので、今後が楽しみ。