凪良ゆうさんのレビュー一覧

天水桃綺譚 小説

凪良ゆう  藤たまき 

一途に誰かを想う気持ちは神様にも止められない

12年前に書かれた作品だそうで、凪良先生の作品に共通している『一途な恋』の原点かと思うと2作とも感慨深いお話でした。

1作目は、妻と上手く心を通わすことができずに独り身となった桃農家の亨が、天から落ちてきた桃の精のモモと出会い、その純粋さに頑なな心を次第に溶かされていくお話です。愚直に一途に誰かを想う気持ちは神様にも止められない。二人が起こした奇跡に最後は涙しました。

2作目はモモ達の…

3

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

確かに繰り返し読める傑作でした。

評判が良いので、購入して積読(電子版なので”落とし読”)していましたが、満を持して読んでみたところ……評判に違わない傑作でした。いや…もっと早く読むべきでしたよ、私!

教師と生徒、大人と思春期の少年、夜の店で偶然出会う…なんて設定もシチュエーションも本当によくあるパターンなのに、実際に読んでみるとあらすじだけでは伝わらない良さが溢れていました。

17歳の瀬名くんの突っ張った可愛さもたま…

5

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

つい感情移入してしまう丁寧な人物描写でした

ちるちるでの高評価が気になって購入しました。凪良ゆう先生の作品は初めてでしたが、正直言って大当たりでした。

自分も過去に似たような経験をしたことがあったため、仁居にかなり感情移入してしまい、前半はほとんど泣きそうになりながら、あるいはしばしは泣きながら読んでいました。重いって言われるのはホントに堪えますもんね。読み終わったあとは仁居の真似をして窓辺で冷凍庫に入れておいたお酒を飲んだりしてまし…

8

天水桃綺譚 小説

凪良ゆう  藤たまき 

はぁ~、ラスト30Pはどうなのかな?

凪良先生大好きで、この作品もドキドキ、わくわくしながら読み進めて、途中うるうるしながらやっぱりいいなぁ~好きだわ~と改めて感じていたのですが、終わりが近づくにつれなんだか別の作家の作品を読んでいるような違和感がありもやもや…しました。
なので、この作品が大好きな方には後味のよくないレビューになると思いますので、ごめんなさい、スルーして下さい。

まずは神評価の部分から、というかほぼ神評価なん…

7

「おやすみなさい、また明日」番外編 彼の名前は愛の形をしている グッズ

幸せな2人の日々

6ページの番外編の小説です。
アフターストーリーでは朔太郎がつぐみのことを
呼び捨てで呼んでいるのですが、それまでの経緯のお話。

家族なのにさんづけで呼んでるのは変、と
仕事で出向いた先の家の子供に言われてしまった朔太郎。
呼ぼうとしても中々タイミングが合わず、
その不自然な様子から、つぐみは逆に心配してしまう。
そして朔太郎はようやく「つぐみ」と呼ぶようになったのですが、
つ…

4

Fool For You(電子限定版) コミック

凪良ゆう  穂波ゆきね 

あなたの大好きな人

小説だと思って購入したので、開いてびっくりしました。最初だけかと思いきや、最後までコミック!トキオとナツメです。
やっぱり、トキオは黒髪、黒眼ですよねとか確認しつつ、幸せそうな2人が見れます!
お話は、トキオの視点で描かれています。

個人的にはもっと2人のいろんな表情が見たかった…
短いお話なので、仕方ないですね!

題名の、fool for youが、あなたを騙す??…変だなと思…

5

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

キレイな心に触れられる

凪良ゆう先生の小説をひたすら読んでます。先生の描く心理描写がこちらの作品も素晴らしく、どんどん引き込まれました。

感情移入して、国立さんなら大丈夫、受け止めてくれるから!とか、2人なら同じ想いで乗り越えれるよ!とかどちらも応援したくなるベストカップル!!
2人の気持ちを、まどろっこしく思いつつ、そこに萌えます!

捨て猫を拾い大切に育てる2人、ホントに健気で愛情深くて心が綺麗です。そん…

4

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

何回読んでも名作。

読了した凪良先生の作品の中で2番目に大好きな作品なんですけど、久しぶりに手に取ったので再読。

パラッと読んで納得するつもりががっつり読んでしまった……。

最初に読んだ時よりも泣いた気がします。

この作品はスピンのハズなのに「こっちが本編だよね」と思わせられる。
受のダメっぷりを確認したいなら「夜明けには~」を読んでねと。
でも絵師さんも違うせいか同じ人物っていう気があんまり…

4

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

涙が止まらない

事故で記憶障害になった朔太郎と、10年付き合った恋人に捨てられたつぐみ。大きな喪失感を抱えた二人が出会い惹かれあう。ラストから数年後のつぐみを想う朔太郎, 残された記憶を辿りながら、朔太郎がつぐみに語りかけるシーンがぐっときた。泣きながら読了。辛いことも当然沢山あっただろうけど、二人が穏やかに幸せに暮らしていけたんだろうとわかって幸せだった。表紙や口絵もすごく良かった。悲しい気持ちになったけれど、…

6

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

イジメが題材ではなかった

いくつかにお話が分かれている作品です。
一話目が高校時代。二話目が大学生。
そこまでは攻め視点です。
三話目は大学生で受け視点。そして最後は再び攻め視点となります。

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攻めの平良は子供の頃から吃音があり、それも相まってカーストの底辺に生きる高校生。
それが大学で自分の吃音を受け入れられ、世界が一変します。

受けはカーストの頂点に立つ…

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