凪良ゆうさんのレビュー一覧

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

ページを捲る手が止まりませんでした

久しぶりに「気が付いたら朝だった」という体験をしました。

読み始めたらページを捲る手が止まらず、朝になっていました。
それくらい夢中になって読みました。
とにかく面白かった。
この辺でやめて続きは明日読もうなんて考えはこれっぽっちも浮かばず
二人の交わらない世界を、真剣なのに滑稽にも見えるやり取りを永遠に見ていたい。

『あぁ。文章を書くことを生業とする』というのはこういう事なん…

18

愛しのいばら姫 小説

凪良ゆう  湖水きよ 

毒舌姫も、可愛く見えます

凪良先生の作品は、いくつか読ませていただいていますが、こちらの作品はすっと入りやすい作品でした。
幼少期に放任されて育ったことや、トップモデルで得た地位。それらが美山を作り、周りは表面上しか美山を見ない。美山自身もそれを受け入れ、諦めることで安定させてきた。
そんな美山を、モデルとして評価するが、それ以上に興味を持ち受け入れてくれる久保田。
王道な流れで、読者の希望通りに進む心地よいお話。毒…

1

花嫁はマリッジブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

反発しあう二人が惹かれあっていく過程が良かった

テンポ感も良くさらっと読めるライトなラブコメで、勢いがあってなかなか面白かったです。

売れないバンドマンの彼氏を見捨て、玉の輿婚を夢見てセレブ合コンに潜り込んだ美咲がゲットしたのは旧華族で名門ホテルグループの御曹司・朝倉。
朝倉も金目当てだとわかってるので、自分の結婚式は上流階級向けのブライダルフェアだと割り切っているし、美咲を選んだ理由も両親の好みではない女をあえて選んで彼らが眉をひそめ…

1

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

キュンキュン♡

幼馴染みでダントツに萌えたお話。二部構成となっています。

地方の市営住宅に住むお隣さんとして小学生の時に出会ったトキオとナツメ。

前半の「隣の猫背」で描かれる彼らの思春期は、少し痛くて切ない青春メモリーです。

小学生の頃はいつも一緒であんなに側にいたのに、高校生になると気持ちが噛み合わなくなってしまった二人。部屋の壁越しに相手の存在を感じるのに、心の距離は遠くなってしまったよう……

4

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

大きな大きな愛の物語

下巻を読み始めると、
出てくるキャラクターたちも、読んでいる読者も、
ぐるぐるどきどきと凪良さんの筆に振り回されます!
少なくとも私はそうでした!
どの恋が成就してどの恋が破れるのか……
それぞれの心情がどう変化し、変化しないのか!
とにかく魔性の鼎、宮親子のように、
ぶんぶん凪良さんに振り回されます!

主人公の四人は勿論、
万座さんやジェシーやマリアーノなど、
どの登場人…

2

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

下巻は情報を入れずに読むことをお勧めします!

上下巻読み終わってからの感想です。

とにかくまずは、上巻はまだしも、
下巻はこのちるちるの感想や情報など入れないで、
まっさらの状態で読むことをお勧めします!

上巻だけでもなかなかショッキングな展開で、
あぁぁぁぁ〜( ;∀;)と何度叫んだことやら!

四人の登場人物のそれぞれの視点で、
代わる代わる物語が語られ進んでいくのですが、
その展開でも、
読んでいる読者の気持…

1

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

攻の成長がいい!

教え子と教師。
大好きだけど、バレるのではないかと読んでいてハラハラ。阿南(受)は、教師だからと一線引いているのに、瀬名(攻)はまだまだ子どもで、自分の感情で突っ走るタイプ。
もう、痛々しくて見ていられないくらいです。
でも、そんな瀬名が自分の未熟さに打ちのめされ別れを決めてからが、たくましい!かっこいい!
自分の土台を作って、誰からも咎められないようにし、阿南と幸せになろうとする瀬名。前…

3

きみが好きだった 小説

凪良ゆう  宝井理人 

長丁場

高校生ものと思っていたため熟成していたのをようやく読みました。高校生編→社会人編と続く十数年にわたる恋物語で、ああ良かった!と思ったんですけど、なんとなく盛り上がりにかけたので萌。攻め受けとも好きだったんですけどね・・なぜかな。単行本の文庫化「本編(高校生編)140Pほど+社会人編160Pほど」+応募者全員サービス小冊子のお話21P+書下ろしSS16Pほど。

開業医(眼科)の家に生まれた高良…

2

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  yoco 

泣ける感動作

病を抱えて生きている少年が、夜の公園で出会った小学生の少年と共に成長していく姿を描く感動作品でした。

お気に入りの作品をたくさん描いてくださっている作家さんですが、旧版で7歳差の年下攻め、それも出会いは11歳と18歳っていうのが微妙で、読んでいませんでした。

新名(ニーナ)は病気のため他の子供ができることができなくて、いじめや仲間はずれに苦しんできました。
ニーナがどんなに突き放し不…

2

散る散る、満ちる(文庫) 小説

凪良ゆう  海老原由里 

末永く幸せになってほしい2人です(ジジイになるまで)

優しい話です。いい人ばっかり出てくる。
そしてとにかく受けさんが優しいです。そして臆病。
最初に裏表紙の説明文「人の良すぎる受けさんは、攻めが好きだけど叶わぬ恋と諦めていた」という説明文を読んで「ウザ…」と、イマイチ読む気になりませんでした。
お人好しが損する話は嫌いです。
お人好しがお人好しのまま周りが動いてハッピーエンド!とかも嫌いです。
お人好しではなく、ただのバカなだけの話も嫌い…

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