凪良ゆうさんのレビュー一覧

きみが好きだった 小説

凪良ゆう  宝井理人 

中立と迷っての

三角関係モノです。
凪良先生の作品はどれも好きなのですが、たま~にコレはちょっと…という作品に当たります。
内容はタイトル通り学生時代に好きだった人(友人の恋人)と10数年振りに再会して…。
という流れ。別離の前に関係があったかどうかという違いはありますが、未完成と似た流れですね。
ただ今作品での地雷はズバリ諏訪。攻めの友人で受けの恋人です。
これがまあ見事にクズ。そうなってしまった理由…

6

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

身につまされる

ずっとランキングに載っていて気になっていた今作品。一気に読み、そしてすごい読後感に、しばし帰ってこれませんでした。

内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

初っ端から恋人に「結婚したいから家を出ていって」と別れを切り出されるつぐみ。売れない作家で生活の一部を恋人に負担してもらっているつぐみにとって、恋人から別れを切り出されることは恋人を失うだけでなく「生活」も失うこと。順風満帆な…

39

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

ふしぎなあいのはなし

売れない役者の裕也、彼を子どもの頃から支えにして生きて来た波瑠、
そして短い結婚の末妻に去られ残された裕也の息子・椢(カイ)。

互いに支え合いながら、過ごしていた3人の日々は、
波瑠が大学生、椢が9歳の夏に、突然の裕也の死によって砕け散ってしまう。

葬儀の会場から抜け出して過ごすつかの間の日々の果て、
それは誘拐事件となって波瑠は捕まり、離ればなれになって10年。
服役、出所後…

5

雨降りvega 小説

凪良ゆう  麻々原絵里依 

わたしには合いませんでした

凪良さんの作品は、『よしっ!』と勢いをつけないと読むことが出来ないのです。
この作品のことは知っていましたが、そんな調子なものでやっと読む機会が訪れました。
本編は受け視点、SSは攻め視点です。
あとがきの後のスーパーSSは、受けの友人の視点となっています。


受けの文人は、自分がゲイだと自覚している大学生。
中学時代にネットで知り合った『アルタイル』に片想いをしながらも、その距離…

10

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

思い出という宝物

日々、生きていく中で積み重ねていく記憶。
自分が自分であることを形作っているのが記憶なのかもしれないと思います。
その記憶がこぼれおちていくことの怖さ。そして、そうした人と一緒に生きていくなかで感じる寂しさ。
私の身近な人が患った記憶力障害という病気と一緒に過ごした時間のことを思い出したりしました。

つぐみと朔太郎は恋を芽生えさせることと同時に愛情が育ちすぎて行った二人なのかななんて感…

8

落花流水 小説

凪良ゆう  石原理 

脇役が気になって仕方ない

全編攻め視点です。
最後までハラハラ…安心出来ません。
精神状態が落ち着いてる時に読むことをオススメします…( ̄  ̄;)

特に一也は夏生のためにズタボロになって…どんどん泥沼にはまっていって…心配掛けないために内緒にして夏生だけでも助けようと頑張るんですよーΩÅΩ;
最後の方なんて死ぬのかと焦った(一応2人とも生存)
仁志田と敵対組の九条がいて本当に良かった。

にしても九条さん…

3

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

いや〜泣くわ(´;ω;`)

切ない…切なすぎるだろ〜

初めて、BLで泣いたかも…
普通にBL読む感じで手を出すと後々苦しいです。
この二人の恋愛って美し過ぎて、見ていてスゴく辛かったです。
お互いを想う気持ちが、結構はじめの方から物語の終わりまでじわじわと伝わり続けます。そう、ず〜っと伝わってくるんです。強く愛し合っていますが、HAPPYな感じでは決してないので、そういうのを求めて読んでしまうと爆死します。
賛…

7

恋愛前夜 小説

凪良ゆう  穂波ゆきね 

後半に何かが足りない?

不躾なレビュータイトルですいません。
でも、好きなお話なんです。

で、何が足りないか考えたところ、後半のトキオの心の動きの表現が足りないかと・・・。(偉そうにすいません)
他の方が言うように主人公2人は子供から大人へと成長する過程で
傷ついたり、傷つけたりジタバタしているのです。

ナツメのうまくいかない、じれったい感じはわかるんですが、
トキオがわからない。
この際、ヤコ先生…

5

散る散る、満ちる(文庫) 小説

凪良ゆう  海老原由里 

とにかく如月が好きでした。

如月の生い立ちからくる孤独感、失うことへの恐れなど感情移入しました。
辛いことがあっても決してひねくれたりせず、周りの人間を気遣い自分の気持ちより里見の幸せを優先する健気さに何度も泣きました。
でもそんな如月だから心から幸せになって欲しいし、書き下ろしの仲睦ましい2人にほっこりしました。

高橋くんに、如月のお父さんお母さん、里見の家族、榎本のお母さんなど、登場人物みんなが温かくて魅力的で…

5

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

『お菓子の家』が良かっただけに…

スピンオフの『お菓子の家』は先に読みました。
話は前後しましたが、特に問題ありません。
ただ、イラストレーターさんが違うので違和感ありますけどね。
個人的には『お菓子の家』の方があってるなという感じです。


受けの西塔要は、バイトでカフェのフロアマネージャーをつとめる男。
生きる目的を持たず、まともな人間関係を築かない27歳。

攻めの池上公平は25歳。
要の働くカフェの厨房…

4
PAGE TOP