奈良千春さんのレビュー一覧

ディープフェイス ~閉じ込められた素顔(下)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

激しさの根本の儚さ

下巻。(上巻は「ダークフェイス」。)

上巻のラスト。貴志はリョウに殺されそうになって…というところからの……
貴志が首を絞められて意識が飛んでる間にリョウから体を愛撫され、夢うつつに感じまくり…というところから始まります。
事後、リョウから亮司と竜司の歴史…というか、亮司が精神異常者の双子の兄・竜司に幼い頃から暴力を受け続け、自らの隠された暴力性を元の亮司から引き離してもう1人の自分・リ…

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ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

タイトルが全て物語ってる。隠された素顔はダークな香り

秀香穂里先生といえばバラエティに富む作風が素晴らしいのですが、本作は「黒い愛情」などに連なるキレキレの、ドロドロの、エロエロの、ダークなハードBLの系譜だと感じました。
つまりは、ワタシの好み…!

主人公は、大手の明朝新聞社の新聞記者・貴志誠一。
入社以来、政治部、社会部と記者としてのエリート街道を進んでいたのですが、上司の不祥事に巻き込まれて文芸部に異動となり、文芸部を下に見ていた貴志…

2

ヘブンノウズ 赦罪 小説

英田サキ  奈良千春 

薫ちゃんのスピンオフ希望

英田作品は全て読ませて頂いており、どれもこれもどのキャラくんたちも大好きなんですが、薫ちゃんはぶっちぎりで大好きです。

恋焦がれる相手はどんなに想っても脈なし、せめてカラダだけでも繋げたいと縋った結果、セフレすらも解消されドン底に突き落とされる旭...それでも好きで好きで...苦しくて苦しくて...
そんなときに薫ちゃんみたいな人に、あんな風に心の隙間にするーーーーっと入ってこられたら常人…

5

少年は神の生贄になる 小説

夜光花  奈良千春 

少年神3巻目

ランスロットver出る前の復習中。ho●toさんで購入したもので、表紙、カラー口絵、モノクロ挿絵ありと表紙折り返しあり(この巻から!)、裏表紙なしでした。この巻で本物ジュリ復活!だんだんお話がダーク面に向かうしょっぱなという感じです。
以下盛大にネタバレなので、これから読む方はパスで。



当巻のメインイベントは、樹里がランスロットといい感じになった時に、はっきりランスロットにアーサー…

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少年は神に嫉妬される 小説

夜光花  奈良千春 

ランスロット~~~♡

ふふふ、今度ランスロットverが出るというではないですか。狂喜乱舞、とりあえず復習して2巻目のレビューを。ああ嬉しい。先生、大洋図書様、本当に感謝です。アーサーも大好きだけどランスロットも大好き。1●で2度おいしいわ、このシリーズという気分です♡ho●toさんで購入、カラー口絵、モノクロともありますが、表紙の折り返し部分や裏表紙はありませんでした。
以下盛大にネタバレ。(&興奮気味で申し訳ありま…

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72歳のバリスタ 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

表紙買い

表紙のせつなそうな表情にひかれて購入。よく見りゃ半分ロマンスグレー化、ほうれい線(女子の敵!)が現れているではないですか!!!手に入れたSSペーパーもだったけど、こちらの表紙も絵力MAXです、奈良先生。
と表紙もカラー口絵も激萌えだったのですが、お話がちょっと痛かった(涙)ので中立にしました。老いらくの恋は良かったんですけどねー

舞台は大きな公園の横にある喫茶店。そこのオーナー兼バリスタ(…

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72歳のバリスタ SS書き下ろしB5リーフレット 「その後」 グッズ

表紙別バージョン

ラヴァーズ文庫さんの特典ペーパーって、ツルツルカラーの紙で凄く嬉しいんですよね。
そしてなんと、今回の表面は、奈良千春先生の表紙別バージョン!!!!!
若いバリスタを背中から抱き寄せている信濃という構図。そして山辺の首には、がっつり歯形!またコーヒーなどが並んでいる飾り棚の隙間から一部見える山辺は、なんと72歳バージョンという・・・
奈良先生、絵力ぶっちぎり★奈良先生、有難うございますーーー…

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隷属の闇 小説

愁堂れな  奈良千春 

シリーズで読んだ方がいい

スピンオフ作品だと知らずにこれだけで読んでしまいました。

始めから終わりまで受けが攻めに愛情なく性的に嬲られるお話しです。

親友に裏切られて、攻めの香港マフィアのドン王に拉致監禁される、受けの麻薬捜査官真紀。
王は友情や家族の愛情など信じてなく、親友や家族を信じる真紀に様々な性的な嬲りをして、弟を裏切るよう迫ります。

その嬲りが強姦、女装、人前での奉仕、身体の開発など精神的に真…

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72歳のバリスタ 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

『老いらくの恋』のお話ではありません

タイトルが『72歳のバリスタ』で、帯には『ロマンスグレーが乱れる!?』という文字が躍っているこの本。
ついに「まだ若かりし頃から『フケ専』とか『オヤジスキー』と呼ばれ、異端視されていた私の時代到来か?」と、期待に胸を打ち振るわせて刊行を待っていたのですが……やっぱ、違いました。
いや、ぴれーねさんのレビューを読んで知ってはいたのですけれどもね。私の購入した本だけ期待していた物語が展開するかも知…

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梟はなぜ烏を黒く染めたのか 小説

中原一也  奈良千春 

一冊読めば、鳥と政界に詳しくなれる本!

鳥の擬人化という事で興味を持ちつつも、大丈夫かなーと不安な面もあり、しばらく積んでいました。心配無用でした(笑)。 他の方も書いてらっしゃいますが、シリアスパート(政界もの)とギャグパート(鳥の擬人化)のバランスが絶妙でした。
こういった試みって難しいですよね〜。鳥の擬人化設定が全く活かされず、終始通常の人間界の話になってしまうか、鳥の擬人化に重点を置き過ぎて、奇想天外な話になってしまうか…

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