奈良千春さんのレビュー一覧

龍&Dr.外伝 虎の本心、氷姫の純情 小説

樹生かなめ  奈良千春 

ラブラブ…なの?

電子限定番外編。挿絵無し。ページ数は文庫の半分も行かないくらいです。

本編の最終巻「龍の始末、Dr.の品格」の、晴信が日光の高徳護国の本家から脱走したあたりからの正道視点のお話です。
本編での氷川や桐島とのやりとりもあり、全てが正道視点です。

本編での正道の出番は、晴信がハマチの運転する車に押し込められて日光に連れて帰るまでしか書かれてませんでしたが、番外編はその後が少しプラスされて…

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最強アルファと発情しすぎる花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

絆の深さを感じるからこそ、切ない

シリーズ3作目。

①発情しない花嫁→→②発情させられた花嫁
と来て、今回は『発情しすぎる花嫁』ですと…!?

(五色の身になにが起こるんだよーーッ。゚(゚´Д`゚)゚。)
(どんどんステップアップしてるwとか笑えなくて、)
(平和的な発情じゃないと確信しちゃうタイトルが既に不穏)

というわけで、今回も手に汗握る展開でした。
(2作目ほどドンパチはしてませんが…)
(常に狙…

10

黒い愛情 小説

秀香穂里  奈良千春 

SMなのか?!

のっけから、友人に襲われるという…
伏見はカウンセリングを週に何度か行っている精神科医。学生の頃から友人だと認識していた瀬戸に言い寄られていたが、出張から帰国したという瀬戸に久しぶりに会ったら、、、公園で無理矢理襲われそうになる。そんな時に、通りがかった同じクリニックでカウンセラーをしている加藤に「痴話喧嘩か?助けて欲しいのか?」と聞かれ、助けてもらう。

ところが、単なる親切ではなく、加藤…

0

赤い呪縛 小説

松田美優  奈良千春 

一気読みでした

電子で読了。挿絵無し。表紙イラストも解像度低い。奈良先生ファンとしては電子は残念です。

兄弟ものは好きですし、特に地雷というほど絶対に避けたい設定とかも無いです。(でも好き嫌いはあります)
BLに女性が絡むのは確かにあまり好きではないし、暴力とか陵辱ものも好んでは読みません。
ですが、この作品はそこまで嫌悪感はありませんでした。というのも、主役の2人がどちらもキャラ萌えするような思い入れ…

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新宿退屈男~愛欲の交叉~ 小説

愁堂れな  奈良千春 

兄の気持ちは…

3冊目にしてやっとドラマチック(まぁ既定路線とはいえ)な展開。

お兄さんが飛び降りた(フリをした)場所は一冊目はヤセの断崖だったと思うのに、この巻では東尋坊になってますね。ドラマCDでも東尋坊だったんで???でしたが、なんでだろ〜。

やっとお兄さんの行方というか、生きた姿を見つけて北京のオリンピック会場に行っちゃいます。専用機で!ハンパなお金持ちじゃないですね。早乙女は何でもできる子な…

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悪辣色男 小説

中原一也  奈良千春 

やはりそこが萌ポイントでしたか?

レール人生を生きてきた平凡な37歳既婚者が男に堕ちる…のを期待して読んだのですが、どちらかというと羞恥プレイが主だった気がします。
普通の飲食店だと思った求人は女人禁制のクラブで、自分以外のスタッフは若くて美しい…
その劣等感や、制服に隠された開発されていく身体の羞恥心と戸惑いが複雑で良かったです。可愛いような情けないような、淫靡なのか蓋したいのか混ざり合った感じで。もう少し鮎川が川崎に夢中に…

1

蛇恋の禊 小説

沙野風結子  奈良千春 

脱皮した蛇さん

シリーズですが、主人公は「蛇淫の血」の凪斗と角能です。

やっと角能のことを思う気持ちを受入れて、四代目も受入れて角能を手にした凪斗でしたが、周囲の人間が傷付くことと、組長凪斗、大学生凪斗がうまくコントロールできずに悩みます。
もう、それこそのたうち回る感じで。

さらに凪斗自身もさらわれ、兄にレイプされ、角能のことも受け入れられなくなります。
ここで気になったのは角能達が大阪まで車を…

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交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

上下巻の下 事件は落着

高評価、高人気のシリーズ作だけあって、読み応えある。
詐欺師の環を追う件。
人を「信じる」か「信じないか」のフレーズが何度も繰り返し出てくる。

交渉人は嵌められる→上巻
交渉人は諦めない →下巻

天才詐欺師の環の計略により、芽吹が孤立化した上巻。
兵藤は、恋人より組織を選択。その上、環と寄りを戻して、奪われたまま。

でも芽吹には、交渉人事務所の仲間がいる。
作戦を練り直…

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交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

上下巻の上

二冊にまたがる続きもの。伏線の仕込みと構成が凄く上手い。

交渉人は嵌められる→上巻
交渉人は諦めない →下巻

芽吹に舞い込んだ依頼、結婚詐欺の詐欺師は、実は有名なスリのひ孫。
そこから展開する、過去と今を結ぶ人間模様が絡み合っていく。

芽吹の大学時代の友人、若林の事件に、天才詐欺師、環が絡んでいた
環は、兵藤の昔のセフレ、
環に二択を迫られて、兵藤はUSBの為に環を選ぶ。…

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交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

ドラマ仕立ての構成

このままドラマか、芝居に使えそうな構成で、終わり方も耽美風。

昔、芽吹が弁護人として関わった青年、朝比奈と再会する、
というより、尾行されていた。
六本木のキャバレーに連れ込まれて、忠告を受ける。

朝比奈は、恋人を階段から転落死させてしまった件で、
無罪となったけれど、勝手解釈をした世間から暴力を受ける。
社会の制裁を受けて、父も母も姉も不幸になる。
行き場を失った果て・・朝…

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