奈良千春さんのレビュー一覧

君だけが僕の奇跡 小説

千地イチ  奈良千春 

色が溢れている表紙絵 

読み終わるのが惜しくて、少しずつ読んだ作品。
凄く感動しました。良い話だった。

武太一郎は、芸術家一家の長男。
才能は有るけど、理解者に恵まれず、自信を持てない画家
倉沢慎吾は歌手。
実は色難で、白黒の世界の中で生きてきた美少年。

モノトーンの世界の中で、唯一武が描く絵だけは、色が分かる。
武が描いた壁に貼られたポスター、
その絵の花の色だけは視えて脳に入ってきた。
・・…

1

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

萌ではなく神

萌、、、という表現では判定できない作品でした。萌えどころは無いけど神です!上下巻の感想になります。

のっけから、恋愛では無い関係が攻めである高平と受けの橘田で表現されます。お互いでお互いを縛り合うというか、後ろめたさ、罪悪感に絡め取られています。
それでも高平の方は、肉体的に重症を負ったことと、事件で亡くなった警察官がいたことで、警察官を目指すことになります。ある意味、もとから強い、乗り越…

1

獅子の契り 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

レオンへの感情が無だ…

シリーズ22作目です。
獅子がタイトルに付くのは6年ぶり…?
(龍シリーズで獅子CP登場数多いから実感ない;)

獅子ねー…。獅子かぁ…。
私は「龍の困惑」でレオンマイナス億点叩き出してから
レオン見るとシラッとした気持ちになっちゃうんですよ。

(ホンマ高柳にキスした罪が重い)
(悪気ないところがレオンらしいけど嫌)
(レオンが愛を語っても冷ややかな目で見ちゃう)

この…

8

先生と僕とちっちゃなマシマロ 小説

安曇ひかる  奈良千春 

なんかピンとこないまま終わってしまった…

旧華族な受け・雅人を、身近に引き寄せて読むことができなかったのが敗因かも……。
浮世離れして世間とズレてるおぼっちゃまも嫌いじゃないのになー……。
鼻血出しちゃうところや、7万円のボールをプレゼントしそうになるところなども、クスッと思うことができなくて白けた気持ちで読んでしまった私……。

旧華族の跡取りとして幼い頃から自分を律して生きてきた人の芯の強さ・凛としているところが魅力的ではある…

0

駆け引きはベッドの上で 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

なかなか面白い!

ふゆの仁子さん、読ませて頂いたのはこれが初めての作品です。

日本の国内スーパーに勤める受け、遊佐奈央。米国の流通大手のウェルネスとの提携を進めていたが、ある策略によって頓挫します。
その責任をとる形でリストラにあった奈央は、落ちる所まで落ちてやる、とベガスでの賭け三昧に出かけます。
底で攻めのヨシュアに出会い、自分自身を賭けるのですが、お約束通り負けちゃいます。
そして身体を差し出す羽…

2

オメガの乳雫 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

噴射系甘エロオメガバース

ミルク噴射系BLといえばバーバラ先生の「下僕には極上ミルクを」が傑作だと思うのですが、この作品はそれにオメガバの味付けを施したような感じで楽しく読めました。
ただ、受けがオメガなので、おっぱいからミルクが出るのは、そこまでおかしなことではないのかな?と感じてしまい、個人的には「下僕には〜」ほどの強烈なトンチキ感(いい意味で)は感じなかったかも。
よく言えばオメガバースの世界観に、おっぱいミルク…

2

少年しのび花嫁御寮 小説

沙野風結子  奈良千春 

少年✕しのび✕花嫁=王道エンタメBL

タイトル通り、少年モノ✕花嫁Bモノかつ忍者モノで最後まで面白く読めました。
萌え的には王道なカップリングで目新しさはないものの、俺様系攻めと健気受けがお好きな方にはドンピシャだと思われます。

おおまかなストーリーは、特殊能力を持った受けがその能力を狙われ、敵対勢力のリーダーの花嫁に…というドラマチックなお話。
カラダをモノにされるとその力も転写される、ということで、精通すら未経験なウブで…

1

跪いて、永遠の愛を誓う。 小説

夜光花  奈良千春 

説得力が欲しい

久しぶりに読みたくなって数年ぶりに3か4度目の再読をしようと思ったのに最初の数十ページで一旦挫折。読んで一度手放してやっぱりまた買って手元に残したのに。
2006年発行なので16年前の作品ですね。すでに文章はさすが夜光花さんです。

そして別荘の悪趣味なパーティーを乗り越えると、引き込まれてページをめくる手がとまりません。

出来栄え点は満点だと思うのです(何様?)
ただ好みの問題です…

0

エス 裂罅 小説

英田サキ  奈良千春 

硬派な世界の男達がかっこいい!

宗近×椎葉の4部作の3作目。起承転結の転にあたる話で、一番話が展開してラストに向かっていく山場です。
すっかり宗近に惹かれてしまった椎葉の、心の内の葛藤が辛いし可哀想だし、めっちゃ切ないー! それを宗近に抱かれたり、優しくされることでさらに苦しくなってもう……。
刑事を辞めて宗近を選びたいとまで想ってるし、ついつい宗近に会いたくなってるし。そんなに好きなのに、迷いや怯えを必死で隠して、姉の仇の…

1

梟はなぜ烏を黒く染めたのか 小説

中原一也  奈良千春 

鳥擬人化話

鳥擬人化話。
よく考えたなぁと思いながら、政治の話で堅苦しくなるところを、鳥の世界という一捻りでクスッとなり、楽しく読めました。

親同士が険悪だった幼い頃に出会った2人、深森と黒羽は些細なことからケンカになり、それ以降仲違い。
深森は議員になり、自分の秘書に黒羽をスカウトするが、心惹かれながらも中々良い返事をできない黒羽。。。

秘書への誘いなのか、恋人になれとの誘いなのかあやふやだ…

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