朝丘戻さんのレビュー一覧

秋色 小説

朝丘戻  小椋ムク 

ホーム(帰る場所)を見つけたふたり

アキと美里が別離の道を選んでから5年後。
アキにとって美里は、美里にとってアキは自分の一部であり好きであることが消えることのない二人。
恋人という関係を通り越して運命で結ばれているようなアキと美里が羨ましかったです。

でもそんな思いを抱いたまま恋人シーナとの関係をはっきりさせない美里には少しイラッとしました。
はじめはシーナの性格が好きではなかったのですが、最後自分が悪者になり美里を送…

5

春恋 小説

朝丘戻  小椋ムク 

一緒にいることだけが幸せではない

高校生の美里が家庭教師の秋山を好きになり、体の関係を持ちながら自分の思いと葛藤するお話し。
アキに抱かれるのはうれしいけど、自分を好きで抱いてくれているわけじゃないと思うと切なくて、やめようと思うけど好きな気持ちを抑えられない美里。
アキの彼女に嫉妬したり、アキのちょとした言動に一喜一憂したり、ただただアキのことが好きなのが伝わってきます。

アキがようやく美里のことを意識するようになった…

5

サヨナラ・リアル 一般書店特典ペーパー グッズ

ほっこり、優しい内容のペーパーでした

一部書店さんで購入すると頂ける共通書き下ろしSSペーパー。私はアニメイトさんで購入していただきました。大きさはB5サイズ、ちょっと厚めの白色の紙に片面印刷されています。ちょびっとネタバレしてます。





時系列は本編終了後。真白視点で書かれたお話です。

高校教師を辞めた後、絵画教室の講師として働いている高岡先生の授業を見学しに絵画教室を訪れた真白。久しぶりに『先生』として教え…

2

サヨナラ・リアル(表題作 恋する鳥は空を飛べない) 小説

朝丘戻   

非常にリアルな現代ファンタジーのオムニバス作品

大好きな朝丘先生の新刊です。
日常系が多い朝丘先生ですが、今回は半獣の獣人と人間が共存する世界の現代ファンタジーでした。
「人外」は本来「人でなし、人の道に外れること、人並みの扱いを受けられない者」という意味があり、差別用語とされている世界。
「自分と違う者」への偏見や嫉妬や賛美が描かれていて、非常にリアルです。ファンタジーが苦手でもすんなり入り込めるのでご安心下さい。

1章 恋する鳥…

15

サヨナラ・リアル(表題作 恋する鳥は空を飛べない) 小説

朝丘戻   

サイドストーリーのほうがツボでした

朝丘さんの新刊ということで楽しみに待っていました。


一つの高校が舞台。その高校を舞台に、関連する3つのCPのお話が収録されていました。

動物の特徴が身体に顕著に表れる『獣人』と、普通の『人間』が共存する世界。朝丘さんらしい人外(この表現は朝丘さん自身作中で否定的な見解でしたが)が出てくるファンタジー要素が詰まった作品でした。

表題作『サヨナラ・リアル』は高校教師の高岡×羽を持…

4

サヨナラ・リアル(表題作 恋する鳥は空を飛べない) 小説

朝丘戻   

朝丘先生最高です!

朝丘先生の作品が好きで色々と読んでるんですが
今回の作品もとても素晴らしかったです!!
相変わらず表現が綺麗!!読んでいて心地よくなる感じがたまりませんでした!!
今回はお話が3つ入っているという事で、それぞれ単独のものかと思っていたらキャラ同士の意外な繋がりがあって読み終わったあとにもう一回読まねば!!と思いました。
あと「美術準備室に長時間いると窒息死するという噂」の真相を知った時は笑…

13

あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

詩的

んー…、評価がとても難しい一冊です。
記憶喪失。純愛。先生と教え子。
そういった作品は大好きです。後半で、先生が千歳との別れを決意するシーンは胸が痛かった。ラブラブな二人の別離、そして再会する展開は本当に感動的です。千歳が記憶を取り戻せなくてもまた先生を好きになり、京都まで追いかけたのにはホッとしました。
が、『夜明けの嘘と〜』を読んだ時にも感じた朝岡さんの表現の仕方にどうも馴染めず…。

4

夜明けの嘘と青とブランコ 小説

朝丘戻  カズアキ 

主人公が苦手

文章は丁寧ですが、読むのが疲れる上に感情移入が全然できなかった。
主人公が眞山を好きになったきっかけが分からない。
結局読み切れなかった。

5

星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

痛くはなかった

電子書籍を購入。
表題作の「星を泳ぐサカナ」と、表題作のその後の二人を攻めの本田視点で描いた「星に光を、サカナに羽を」が収録されています。
挿絵あり、あとがきあり。

痛くて、すれ違いなお話を読みたくて、「痛い」「すれ違い」「シリアス」をキーワードに検索してヒットしたこの作品を手に取りました。
朝丘戻作品は、「あめの帰るところ」が既読で、あんな感じでもっと痛いのかっ!とワクワクしながら読…

0

アカノイト 小説

朝丘戻  梨とりこ 

素敵な話なのだが、やはりのれない……

吸血鬼もの。
といっても、時代も現代日本、
ごく普通に市井に紛れてヒトと共存している吸血鬼。
吸血「鬼」ではなく、吸血種というべきか。

幼い頃自身が引き起こした事件が尾を引いて、
吸血種であることを厭い、血を飲むことを拒む大学生の有理と
重い過去を背負うゲイの医者・深幸との物語。

成人すると人間の食べ物だけでは栄養を摂取できず、
視力も弱くなり弱っていく一方だった有理を心配…

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