中原一也さんのレビュー一覧

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

不老不死の男の切ない物語

中原一也先生デビュー20周年、
「小説を書く勉強をしている最中」という中原先生が、節目に書いた「泣けるBL」。
お勉強中なら、来年の作品はもっと面白いものが公開されそう、期待。

同じテーマ、愛を問う「拝啓、百年先の世界のあなたへ」と併せて読むことをお勧めしたいです。

不死の男の願いをかなえる物語 
後半に向け徐々に深まる恋の成就と別れの予感。

著者曰く
「プロットの段階か…

7

親友とその息子 小説

中原一也  兼守美行 

いいオヤジ攻め

昔から本命に片想いしつついろんな男と関係を持って発散させる受けっていうのが大好きなんですよね。健気で健気で。

序盤からもうかなり惹き込まれました。
最初隆也(攻)とセックスをする約束を取り付けて、隆也がシャワーをしに自宅に帰ったあとの良一がなんというかもう可哀想で愛おしかった……。
隆也がシャワーしに帰ってから「ど、どんな体位でやってもらおうかな」「そうだ。俺もシャワー浴びとこう」といそ…

1

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

前略 中原一也さま

デビュー20周年、おめでとうございます。

「記念作がこれか」と思いました。
先生の十八番ともいわれる『オヤジ』ではなく、大人の男同士がプライドをぶつけ合うノアールでもなく、また、ぶっ飛んだ(そのくせ知的な)コメディでもなく。

直球ですね。
照れが先走ってしまうところがある様にお見受けする中原さんが「愛について」真直ぐ語ってくれた物語だと思いました。
ありがとうございます。
私は…

10

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

いつか会えるその日を。

皆様のステキなレビューを拝見して、俄然読みたくなって手に取りました。


受け様の矢代は、社会生活が困難になるほど重度の暗闇と閉所への恐怖心がある。
なんとか克服したいと夜の山道を運転中、男が車の前に飛び込んできてぶつかってしまう。
手当てのため自宅に連れ帰ると、すっかり怪我がなくなっている男。
この不可思議な男が攻め様である司波。

司波は不老不死であり、死に方を探していると言う…

8

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

20周年おめでとうございます

中原先生だし麻々原先生だからマストバイ。中原先生20周年とのこと、おめでとうございます。あとがきによると「自分の書きたい気持ちを大事にしてきた」とのこと。先生のその気持ちで書かれたと思われる当作の終わり方、私は今一つぴんと来なかったので、申し訳ないです中立より萌にしました。じゃあどうだったら嬉しかったの?と考えても、「これよ!」というものが思いつかず、煙る霧雨に隠されている心地です。読む人によって…

5

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

死ぬことのない生とは

今回は死ぬ方法を探す男とある理由で休職中の男のお話です。 

攻様の望みを知った受様が共に行動する事で
攻様が新たな希望を見出すまで。

受様はいつの頃からか
闇に言い知れない恐怖を感じるようになります。

やがて光の無いところばかりか、
閉所でも恐怖を抑えられなくなり
とうとう塾講師の仕事を休職する事になります。

週1の精神科のセラピーでも状況が良くならず
受様は闇に…

6

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

とても美しいラストだった

キャラ文庫&麻々原絵里衣先生のイラストということで予約購入しました。

不老不死をテーマにしたローファンタジー。

不老不死という意味では同じキャラ文庫の『拝啓、百年先の世界のあなたへ』と設定が重なるところがありますが、本作はまた全然違ったテイストのお話となっているところが本当にすごい…!!今回も時代を越えて誰かを思い続ける壮大な物語で、すでに設定的に掴まれちゃっている自分としては…

10

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

映画のようなラストシーン

矢代(受)は山道で轢いてしまった不老不死の男・司波(攻)から、「死ぬ方法を探してくれ」と頼まれます。それを承諾した矢代は司波と共に過ごすうちに不思議な夢を見るようになっていくのですが…というストーリーです。

司波と矢代がそれぞれ語るので、二人の関係がすぐに分かります。必然的に惹かれていく二人ですが、なにせ司波は不老不死。どうなるのかどうするのかというのが気になってあっという間に読んでしまいま…

6

幾千の夜を超えて君と 小説

中原一也  麻々原絵里依 

二十周年おめでとうございます!

ここ最近の中原一也先生の作品て、外れが無くてどれもがツボを押した萌える作品なんです。

こちらの作品も最初から独特の雰囲気を持っていて、矢代と司波視点でお話が進むので彼等の関係が読者には何となく分かるものだから、不老不死の司波と矢代が選ぶ未来がどうなるのかと目が離せなくて、ページを捲る手が止まらないんです。

間違い無く中盤までの評価は神でした。
そして最後のシーンもとてもドラマティック…

6

求愛する魔王と異世界ヤクザ 小説

中原一也  黒田屑 

笑えた。

異世界に迷い込んでしまったヤクザが勇者となって、魔王を倒すことになり、魔導士、僧侶、王子達とパーティーを組むことになるんだけど……。

魔導士:ジンバブエまほ子という名前のゴツいオカマ
僧侶:ド音痴。
王子様:魔王様に骨抜きにされてしまい強引にくっついてきた。案外たくましいところがあるけど役には立たない。
パーティーのメンバーが、まるで闇鍋状態で笑えます。

10年前に失踪した若頭の…

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