最強アルファと発情しすぎる花嫁

saikyo alpha to hatsujo shisugiru hanayome

最強アルファと発情しすぎる花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×27
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
96
評価数
21
平均
4.6 / 5
神率
61.9%
著者
中原一也 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
最強アルファと発情しない花嫁
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576220918

あらすじ

お前が忘れても。俺が何度でも口説いてやる。

「記憶を失う発情」が出現し!?


見つめ合うだけで心が発情する――。
オメガを自在に発情させることができ、オメガの発情には一切反応しない、アルファの最高級・Sアルファの黒瀬。
そんな黒瀬を唯一発情(ラット)状態にできる存在、Sオメガの春。
番となり、心から結ばれているのに「愛してる」の言葉だけが足りない。
そんなツンデレ夫婦のために子供たちが可愛い結婚式を計画中、発情が止まらず記憶も失ったオメガが保護され、春も⋯!?
最強番に立ちはだかる最大の試練!?

表題作最強アルファと発情しすぎる花嫁

黒瀬玲二,Sアルファで軍人
五色春,Sオメガで黒瀬の番

レビュー投稿数6

絆の深さを感じるからこそ、切ない

シリーズ3作目。

①発情しない花嫁→→②発情させられた花嫁
と来て、今回は『発情しすぎる花嫁』ですと…!?

(五色の身になにが起こるんだよーーッ。゚(゚´Д`゚)゚。)
(どんどんステップアップしてるwとか笑えなくて、)
(平和的な発情じゃないと確信しちゃうタイトルが既に不穏)

というわけで、今回も手に汗握る展開でした。
(2作目ほどドンパチはしてませんが…)
(常に狙われてるから猜疑心が消えないっていう)

ちなみにあらすじや帯にも書かれているこの一文。

【「記憶を失う発情」が出現し!?】
そんな怖い発情まで存在するのかこの世界。怖。

(でもすみません…)
(個人的にめっっっっっちゃ萌える設定で)
(正直、帯見て喜びに震えました(;///;))
(記憶喪失の痛さ切なさ焦燥感に弱いのよ…)

そんなこんなで今回も中原流オメガバースといいますか、
独自設定が物語を複雑に面白く魅せるオメガバースです。
王道オメガバース以外の作品を求めている方は1作目から是非~!

ちなみに記憶喪失自体は長い時間ではありません。
割と終盤なんですが、
終盤だからこその切なさで号泣しました(;///;)


以下、ネタバレありの感想です。


Sアルファの黒瀬とSオメガの五色。
本人達がいくら平和を望んでも周囲の喧噪は絶えません。
特に黒瀬は何度も命を狙われている状況になっていて…。

五色は得体の知れない不安を抱えながらも
懸命に子供達とのささやかな幸せを守っていました。

そんな中、オメガしか感染しない発情ウィルスの存在が明らかになってーーー。


うわわわ~~~(;ω;)
今度はバイオテロですか。
ホンマこのオメガバースはハードモードが過ぎる;;

ウィルスを作ってしまった組織は前作の敵対組織「AAsA」の残党ではないけれど、
「AAsA」にすりゃ美味しい獲物ですよね…。
オメガを無限に発情させて無限に子作り出来ますから。
一気に着床可能で一気に子供を孕ませられるっていう。
まじバイオテロ以外の何物でもない…。

黒瀬は膨大な軍の仕事&命の危険。
五色は軍に出来る限り協力しながら家事育児。
とても忙しく中々会うことすらままならない2人ですが、
軍の敷地内を移動するたった数分の2人きり時間がもぅ!!!
恋愛に不器用な2人のぎこちない甘々にめっっちゃ萌えた。

(子供だっている夫婦なのに、)
(いつまで経ってもウブっぽい甘々が堪らん)
(黒瀬のたった一言でギュンってさせるのズルイ)

で、ウィルス感染というハードな面を見せつつ、
家で子供達と過ごす時間は温かさと優しさに包まれてて。
平和な時間と重苦しい現実が交互に描かれるんですよね。

そして黒瀬と五色が深く愛し合っている絆が見えてくる。
決してアルファ・オメガだから欲するのでなく、
黒瀬を愛して五色を愛してるから惹かれ合って求めてね。

終盤までウィルス関連でアレコレ事件が起きながらも、
黒瀬と五色が愛し合う様が1冊かけてたっぷりと感じる。
だからこそ!!!ですよ。
帯にあった記憶喪失がしんどくて泣けました(;///;)

五色はね、わかってるんです。
このあと記憶喪失になっちゃうって。
わかってるけどそうするしか術がなかった。

そんな切なさありますか?
このあと全て忘れちゃうよってわかってるけど、
黒瀬に愛されてるのを覚えていたいっていう…ウウウ(泣)
最後の最後まで繋がり続けるのが堪らなく切なかった。

記憶をなくすことに不安を抱える五色に対し、
黒瀬がかける力強い言葉で完全に涙腺崩壊しました。

記憶を失ったあとの五色と黒瀬のやりとりもね、
も~~~~~アカンですね(;///;)
無理して思い出させようとはせずに、
ただただ愛を持って寄り添う姿に涙・涙でした。
(記憶喪失のお話はトコトン弱いもんで…)

そういえばシリーズ2作目のレビューで
人を疑うのがガバガバな黒瀬のことを書いたんですが、
今回黒瀬も五色も優しすぎるんだろうなと実感しました。
ハードモードな世界で生きるにはホントね。優しすぎる。

それだけ人の心があるってことなんですが、
彼等を狙うのはアルファ至上主義の思想に囚われた人間。
心なんてもんは通用しないのがもどかしく辛いです。

黒瀬と五色と子供達の平和な日々が
少しでも長く続きますように…と祈りたくなります。

10

まさに最強アルファでした

シリーズ3作目ありがとうございました!続きが読めて最高に嬉しいです。中原先生は出す作品、出す作品が面白くて、流石は昨年デビュー20周年を迎えられた作家さまだと思いました。

家族の幸せな場面を読んでる筈なのに、何処か不安で不穏さが漂う文章が見事でした。これから起こる波乱の予感にページを捲る手が止まらないんです。

黒瀬と五色はお互いになかなか本音を言えないんですが、たまに現れる何とも言えない雰囲気にこそばゆくなりました。

命を狙われる事が多くなっても五色に黙っている黒瀬なので、五色は歯痒く感じて自分も何か協力出来ないかと思って行動するんです。

黒瀬もしぶしぶ納得するんですが、それが発情が止まらず記憶を失ったオメガの話相手だったんです。
この事によって五色が危険な目にあって…というお話になってました。

でも、そこは黒瀬が五色を守る為にあらゆる策を講じておくんです。あらゆる可能性を考えて準備しているのと、咄嗟の起点が流石のSアルファなんですよ。そして、前巻で信じられる仲間が揃ったのが今回の結果に繋がっていたのではないでしょうか?絶望的な状況でさえ黒瀬を信じて行動する五色が強くなっていたと思いました。

黒瀬にしても五色にしても、お互いと子ども達に対する愛が基本にあるんですよね。だから強いんです。

記憶を失った五色に訪れる奇跡に感動しました。

そして、前巻で黒瀬に歯を折られてたSアルファのア、イ、ツ!。全然登場しないから今回の事件に関わってないのかと思ってたんです。
でも最後の最後に登場してました。やる事がえげつなくてですね、かなり落ちぶれてて唖然としてしまいました。

実は五色だけでなくて黒瀬にも奇跡が起こるんですが、同じSアルファでこんなにも結果が違ってしまうのかと思ってしまいました。愛する者、守る者がいるSアルファが最強なんですよ。
まさにタイトル通りの「最強アルファ」でした。

まだまだ「AAsA」との闘いは続くと思いますが、子ども達の未来の為に最強の番たちの活躍を楽しみに続巻を待ちたいと思いました。

3

最後の違いは『愛』。

最強アルファシリーズも三作目!!
中原一也先生の文章は読みやすいしエロスも満載!!
奈良千春先生の表紙や挿絵のどのシーンも最高です!!

バース性のある世界線でも、SアルファにSオメガ、アルファの中でも、オメガの中でもそのバース性の中での頂点に立つふたり。
黒瀬玲二と五色春。

表紙の黒瀬の軍服姿はいつ観てもヨダレもののカッコ良さ!!アルファの中のアルファだけあるし、七人の子供達の良きパパ!!
そして、花嫁五色もこれまたオメガの中オメガ、良き母であり、妻。
ふたりは普段は気持ちを全面に出す愛情表現はしないが、子供達が見て心から安心するくらいに互いを愛している。

今回も幸せな話し軸とこれまたとんでもない事件軸にやっぱり振り回されて巻き込まれるふたり。
巻き込まれ事件はいつもハラハラドキドキでオチに『愛』が来るところが今のふたりだからなのかとても嬉しくなりました。

中のカラー絵は物語の幸せ軸ストーリーの幸せな一コマ。

また、この家族に逢える日が楽しみです。

3

進化系オメガバース第3弾

進化系オメガバースの第3弾。Sアルファの黒瀬とSオメガの五色は子供達を慈しみ、互いを想い合って日々を過ごしている。そんな彼らに敵の魔の手が…というお話。
益々家族になっていく彼らが素敵。だけどオメガの発情がとまらないウィルスが開発され、ヒタヒタと敵の魔の手が忍び寄ってくる様は怖かった。そんな中での結婚式は愛が溢れていて感動。これが後にきっかけになった所は涙涙でした。
最後の最後まで気が抜けなくて、まさに手に汗握る展開。人間の欲望の恐ろしさも感じた。
そんな中で不器用ながらも強く想い合う2人が美しかった。黒瀬の求愛方法が不器用だけど、愛が溢れていて印象的でした。
奈良先生のイラストも表紙、口絵、挿絵全て素晴らしい。全てが素晴らしい1冊。

2

幸せな日々の中に次々と迫る危機

今回はSアルファである軍人とその番であるSオメガのお話です。

強制発情させるウィルスを巡る軍と「AAsA」の攻防に
Sオメガである受様が巻き込まれていく顛末を収録。

この世界には
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。

人口の7割となるベータに
第二の性の影響はほとんどありませんが
アルファとオメガには顕著な特性を与えています。

アルファには全てにおいて優れた能力を与え、
世の中心的役目を担わせますが
オメガには発情という生理現象によって
社会生活で様々なハンデを強いています。

アルファはオメガの発情に反応しますが
最強と呼ばれるSアルファは己の意思ひとつで
発情のコントロールとオメガの発情を促せます。

攻様はそんなSアルファの1人で、
攻様の番となった受様はSオメガです。

Sオメガの全容はいまだに解明されていませんが
そのフェロモンはSアルファさえ惑わせます。

攻様は私利私欲でオメガを利用していた兄のもとから
受様を救い出し、無器用な2人は子供達に支えられながら
幸せな日々を送っていますが

攻様はアルファ至上主義者組織「AAsA」対策チームの
トップとして常に彼らに狙われる存在です。

そんな中、オメガの発情を止まらなくさせる
ウィルスの存在が明らかになります。

それは製薬会社が偶然に作り上げたモノでしたが、
研究員の1人が転職の手土産として持ち出したサンプルが
何者かによって盗まれる事態となり

軍が回収に成功した時にはオメガに投与されており
彼は発情が止まらない状態になっていたのです。

攻様達はウィルスが「AAsA」の関心を惹く事は必須で
職員の転職からして彼らの作為ではと疑いますが
被験者のオメガは副作用で記憶障害となっていて
手掛かりすら掴めません。

果たしてこの事件に「AAsA」は関与しているのか!?

既刊「最強アルファと発情させられた花嫁」の続編で
最強のアルファの攻様と最強オメガである受様の
戦うオメガバースとなります♪

3冊目という事はもうシリーズ化確定ですね♡

「AAsA」にとって
Sオメガである受様はとっても欲しい人材で、
Sアルファの攻様は邪魔者でしかない構図は確定で

2人が家族との幸せな日々を送るためには
「AAsA」を完膚なきまでに破壊するしかありません。

しかし軍上層部に食い込み
政治家や実業家の中で暗躍する「AAsA」の尻尾は
容易に掴めないというジレンマに読者もジリジリ。

ウィルスに犯されたオメガは
軍の管理下に置かれていたため
受様は記憶の無い彼の力になろうとするのですが
そんな受様の情すらも「AAsA」は利用するのですよ。

前回も受様と拉致られ、攻様まで危機に陥りますが
もうコレは踏襲パターンして楽しむしかないのかな!?

個人的には主人公達の危機は
萌ツボ転換できるので大歓迎ですが
本作の場合、危機=死に繋がりかねず
ハラハラMAXになっちゃうのが難点ですね。

受様がウィルスに罹患して記憶を失ったり
攻様が元Sアルファに襲撃されたりと
ハラハラ&ドキドキ、ワクワク盛り沢山!!

とってもとっても楽しく読ませて頂きました (^O^)/

奈良先生のイラストも物語世界を最大限に盛り上げて頂き、
大満足な1冊でした♪

4

黒瀬最強

先生買い、シリーズ3作目。読み手である自分がこなれてきたのか、前作までより、攻め受けが好きになってきたので萌2にしました。父母になったというように感じるんですよね。本編220Pほど+あとがき。最後10Pぐらいが猛烈に好き。読後感よいですw

子供たちと幸せに暮らしていた黒瀬と五色。Sアルファ、Sオメガの研究等の協力していたある日、オメガしか感染しないというウイルスが発見され・・と続きます。

新しい登場人物は
伊坂(ウイルス感染したオメガ)ぐらい?お子様たちは変わらず元気&愛おしいです!

++好きだったところ

今回子供たちの手により結婚式を挙げるんです。そこがとっても可愛くて嬉しくて格好良くて、めちゃくちゃ幸せな気分になれたのです。みんなで幸せそうな様子は何回か記載されていますが、やっぱメモリアルイベントは大事ですよね。そこを奈良先生がカラー口絵とモノクロ挿絵にしてくださっているのですが、なんといっても黒瀬の軍服姿。最強です。シリーズ最初の本も(すいません)軍服表紙で買いましたもんね。軍服万歳です。

事件あってハッピーエンドというお話なんですけど、黒瀬もずいぶんパパみが増してきて嬉しいし、大好きなオメガの巣作り記載あったし、最後が最高に面白く幸せな気分になれたし、シリーズでもっとも読後感よかった気がします。黒瀬最強★と思った幸せな1冊でした。

2

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