中原一也さんのレビュー一覧

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

相変わらず読ませる力が凄い

最後まで読み終わるとタイトルの持つ意味が分かりました。ファンタジーというよりはとてもシリアスな内容でした。
なので、読んでホッコリしたいと思っている方には合わないかなと思いますが、最後まで読ませる構成力と文章力はピカイチの作家さまなので、食わず嫌いは勿体ないと思います。

文章からも伝わって来るのが佐埜の格好良さなんですよ。りくの目を通して彼がどんな顔をしていて、肉体をしているのかが骨格から…

1

僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

お話ぐいぐい

先生買い。お話の行く末が気になってぐいぐい読んでしまいました。さすが先生、上手いなあ…というのが、読み終えたあとの感想です。キャラは納得するしお話も面白かったですが、超シンクロするとか激萌え!という部分は無いように感じられたので萌にしました。書き下ろし全270頁弱+あとがき。シリアス路線好きー♡な方やおにぎり好きー♡な方にオススメです。出てくるおにぎりが美味しそうで堪らんので、腹減り時に読む場合は…

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僕たちは昨日まで死んでいた 小説

中原一也  笠井あゆみ 

匂いの意味が変わるとき

死の匂いを嗅ぎ取ることができる青年と、その「死の匂い」を纏う青年とのストーリーです。

死の匂いとは、
今から亡くなる人から香るもの。
絶望の淵にいて感情を失った人から香るもの。
罪悪感を背負い自分を殺して生きる人から香るもの。

りくには亡くなった兄がいます。優秀な兄の死を受け入れず、りくを亡くなった兄だと思い込む母親からその匂いを感じた彼は、母親の前で兄を演じています。

そ…

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野良猫とカサブランカ 小説

中原一也  実相寺紫子 

猫と百合

「ジンフィズ」は、バーテンダーが嫌がるオーダー。
バーテンダーが、よその店のバーテンダーの腕を試す時によく注文する一つ
・・・という書き出し。

律が、薬中の母親と義父から逃れる為に身を寄せた相手は、嗜虐性を持つ変態。
パトロンから逃れて暫く後、そいつがまた土地に戻ってきてから起きる美少年殺人事件。
律の前に置かれる雄蕊が付いたカサブランカ。

「野良猫とカサブランカ」
猫には、…

1

最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

Sアルファが出現?

続編のこの作品では最初になんとも言えないシーンから始まります。
え?!玲と春は上手くいって、平和に暮らす感じじゃなかった?あれれ?

本編では、そりゃぁもう幸せにラブラブにお子ちゃま達と暮らしているんですが、玲の方は軍の方が不穏な感じで、どうも玲の他にSアルファがいるらしいと。そんなに出現したらSアルファの希少価値は?とも思っちゃいましたが、悪者登場で山場があるのは物語的には面白いですよね。…

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最強アルファと発情させられた花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

続巻

 今回五色を寝取ろうとする二岡、ちゃんと顔が整ってます。汚いモブおじから狙われるとかでは無いからご安心を。
 結局、五色と黒瀬の番の印を、二岡は上書きできなかった。最終的に二岡はオメガを発情させられない、孕ませられない体にされてしまう。歯を拾い集める描写が可哀想で……。
 黒瀬と五色がメインのストーリーなのに、二岡に感情移入してしまって、五色を寝盗る(上書き)場面が見たかった迄ある。

 …

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最強アルファと発情しない花嫁 小説

中原一也  奈良千春 

設定が面白い

オメガバース、と言ってしまえばそうなんですが、そもそもはあんまり好みではありません。が、中原一也さんが書かれているってことと、そこかしこで高評価だったので手に取りました。

で、良かったのは設定がちょっとオリジナルなこと。
普通のアルファ、オメガ、だけではなくさらに特別な、レアな「Sアルファ、Sオメガ」なるものが出てきます。それぞれの特徴が高められ、産まれる子供達の確率も違う。発情のタイミン…

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極道の淫らな挑発 小説

中原一也  桜城やや 

シリアス

重々承知なんです。理不尽な借金返済に追われて思考停止になって追い詰められるのは苦手なんです。

中原さんだしKindleの評価も高かったので読んで見ましたが…。

一翔のアホ!なにヤクザにホイホイついてって高い物買ってもらったり高級ホテルに泊まったり食事したり…。バカタレが!
そりゃ生活は豊かではないけども。

優が一翔の借金返済のためにボロボロになっていくのが辛いです。
しかも利…

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双子の獣たち 小説

中原一也  笠井あゆみ 

エロに始まりエロに終わる

実の兄弟ネタとしてシチュエーションエロが萌えます。
が、やはり出来過ぎ感はあるので、リアルっぽさを求める方には向かないかもです。

イケメンで優秀な双子の兄弟の兄がこれまた美人さんで…ということで、そりゃね、弟君たちもお盛んになりますよ、って。
ただ、お兄ちゃんが弟達にハマってしまう過程がちょっと共感しにくいのですが…。弟達に女の影が見えることで嫉妬心を芽生えさせ、それ故に自分の気持ちに気…

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悪辣色男 小説

中原一也  奈良千春 

あっぱれな執着

会員制クラブのオーナーである攻め鮎川と、痴漢疑惑が原因でリストラされ、無職の受け川崎。

紹介された求人に面接に行ったら…
鮎川のゾクゾクするような色気を奈良さんのイラストで表現されると、まんまその通りで…。お話自体は、攻めが実は学生時代にバイトしていた家庭教師の中学生だった、というものなのですが、川崎の性的嗜好に気がついてしまう過程が上手く描かれていて、なかなかに面白かったです。
ただ、…

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