竹美家ららさんのレビュー一覧

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

よかったです

あまりBLの小説は読まないのですが、この作品はすごく良かったです。
知らない相手とメールor手紙をやりとりする間に惹かれていくという展開自体はありがちですが、メールがご送信された理由やその後の展開にひねりがあり最後まで楽しんで読めました。また一顕と一顕の彼女の関係がなんとなくリアリティーあってよかったです。BLにおける女性キャラクターの描写は本当に重要で、変に悪役にされるのも妙に理解がある過ぎる…

0

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

主従BLの名作

再読です。こちら、1998年に発行されたノベルズを改稿・修正・加筆した文庫版となります。
主従・身分差BL小説の名作ではないでしょうか。

舞台は、"東洋の魔都"と呼ばれていた1920年前後の上海。
中華民国の1部でありながら、外国人が租界(外国人居留地)という名の自治権を有し、自由貿易都市として名を馳せる…
東洋と西洋とが入り混じった、他に類を見ない怪しげな魅力があ…

2

ずっとここできみと 小説

月村奎  竹美家らら 

範疇外だったはずなのに

2017年発売作。先生の過去作追いかけ中です。高校生カプは避けていたんですが、可愛くってオッケー!と思いました・・雑誌掲載分110Pほど+その続き104Pほど+あとがき。こそばゆいぽかぽか恋愛もたまにはいいもんだ。

高校入学直前に両親を事故で無くした理玖(りく)。保育園からずっと一緒で近所に住む幼馴染、征矢(まさや)の家族に支えてもらいながら、なんとか高校に通っています。征矢は成績優秀なので…

4

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~黄~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

次は「緑」かな?

志緒が高校生の時から一人暮らしを始めようとしている24歳まで、8年間分の話が詰まっていた。
付き合い始めから指輪をする仲になった今現在も、変わらずお互いを好きだという気持ちが伝わってくる。
次は是非、桂の志緒の両親へのあいさつと、同居を始めるところが読みたい。大人は皆ドキドキだろうけど、美夏は大喜びするんじゃないかな。
桂が「いつか法改正されて結婚したら地中海でもエーゲ海でも、どーんと行こう…

3

ふさいで~イエスかノーか半分か番外篇 3~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

つらい

おもしろかったけど、あんまりにも奥くんがかわいそうで読み返す気にはなれないです。

0

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

NoTitle

有名作品ですが計の行動が受け入れられるかどうかで変わりそう。

実は性格が二重人格とかは別に良いです、接触事故起こして相手を心配するでもなく寄り弁を気にする。
挙げ句「こっちが歩行者だしそっちが不利だけど?」は流石にページ閉じようかと思いました。

ただ読み進めると自分の仕事に関して真摯だし少なくとも勤務中はスタッフに寛大、
嫌味を言いながらも他人の良さを認める素直さもある。

最…

4

雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~黄~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

色んな角度から楽しめる

あらすじや細かい内容は他の方が書いて下さっているので割愛します。

色んな味が楽しめる作品集です。酸いも甘いもあります。
ですが、リンゴのようにしっかりと芯に愛のある作品なので、どれも楽しめます。
一日一話読んでもいいですし、好きな作品だけ読み返すのもありだと思います。

ベッドサイドに置いておきたくなる一品です。
オススメです!

4

篝火の塔、沈黙の唇 小説

玄上八絹  竹美家らら 

温かい物語でした

あまり慣れない文体なので理解するのに時間がかかる部分もありましたが、時間をかけた分、情景が浮かびやすく物語に入り込めました。
痛々しいはずの描写も詩的に感じられ芸術的なSMを感じさせるようなものでした。著者の本意ではないかもしれませんが…

ただ、千代の手紙にあった言葉で、「決して生きることを諦めてはならない」と椿を託されたのだから、もう少し最後まで死にものぐるいで生への執着を見せて欲しかっ…

1

ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

んー、ままならない

実はナイトガーデンを先に読んでいて、柊に出会う前の和章の終わった恋の話を
すぐに読む気にはなれなかったので買ったけど読まずに寝かせていた本でした。

雨降って地固まるなーんて簡単に言えるものではなく、まさにふったらどしゃぶり。
日常のままならなさ(他人から見たら尚更思われがち)を突き付けてくる鋭利さと、
そういうものだよねって第三者目線で読む物語だからこそふっと力を抜ける柔らかさを持った…

0

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

甘々ではないけれど好き

風来坊で恐いものもない、媚を売ることもしない、相手によって態度を変えることもしない、だけど周りに人がより付くタイプの人間。来杉隼人は、知人にくっついて東北の田舎にやってきた。旧家の若様である野衣湊と出会い。。。

中盤まで、来杉の人としてのヒドさに、グッタリしながら読みました。ヒドすぎる!
田舎の村では、よそ者と言うだけでも目立つのに、連れてきた慎が可哀相になるほど、他者に対しての態度が。。…

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