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49/50(合計:492件)
谷崎泉 麻生海
羊
ネタバレ
羊の個人的な感想ですが、谷崎さんの小説は良くも悪くも淡々としていて、独特の静けさがあります。今回はそれがすごくいい雰囲気を出していると思います。 まず物語は、進藤(受け)のところに槙原というヤクザが借金の取り立てに来るところから始まります。 この進藤、感情が抜け落ちているというか、何もかも諦めているというか・・・ 感情に「現実感が喪失している」のです。 槙原は、進藤の異質さに気づい…
谷崎泉 高城たくみ
雀影
堅実に(鈍感に)生きてきた40男が、うっかり流されて、デビューしちゃうお話。 色恋沙汰に、とんと疎い40男・大黒谷 ひょんなことから知り合った、ゲイのステラ君は、超美系なのに汚部屋に平気で住んでいる怠け者。 ステラ君があまりにもあっけらかんとしているので、見るに見かねて、ステラ君の世話を焼いたりしていると、ステラ君は逆に感動して… いつの間にか、二人で過ごすことが自然で、居心地良くなっ…
谷崎泉 史堂櫂
むつこ
BLにはよくある、ストーカーちっくな求愛行動。 ストーリーの組み立てかたによっては全然平気なんですが、この小説での攻めのストーカーちっくな求愛行動には引いてしまいました。 小児科医(受け)に一目惚れした花屋(攻め)が、連日のように花を持参して、職場や自宅の前で何時間も待ってるんです。 花を世話する羽目になった小児科医は迷惑がって「もう来ないでほしい」と何度も言いますが、花屋はまったく聞いてくれな…
Maika
ヤクザに親の借金、というとBLのテンプレものに思えますが、この話はちょっと違うようです。 莫大な借金のカタに綺麗な男の子が愛人になる……みたいな単純な話ではないようです。 そもそも借金の額が38万とか少額だし(それでも返せないんですが)、一応ボスの富樫は進藤を自分のものにしたい下心はあるものの、部下の槇原は進藤に仕事(パチンコ店員)を紹介して、さらに利子はいらないから……などという展開。 ど…
谷崎泉 藤咲なおみ
萌えとかトーンを書くときに困ってしまうのですが……それ以前に攻めを書くときひとりじゃないんだけど?と思いながらメインをとりあえず書きました。 続きがあるんですが、とりあえずこの巻に限っていうと、このヤクザな攻めが出てくる前にふたりほど攻めが登場。 とにかくトラブルを呼ぶ受けで、本人は本気で嫌がっているのに男から追い回されて押し倒されてしまうと言う。 つまりどこか笑ってしまう要素が。 後書き…
前回の悲劇か喜劇かわからなかった話が俄然メロドラマ風になります。 ごく普通のすれ違い&極道(マフィアもの)。 ただ光一の変化と遠峰の純情という意味ではテンプレものではありますが、シリアスなこういう展開が好きな人には安心して読めます。 こういう話しに付きものの拉致監禁とか流血とかはありますが。 次々男に追われるのは今回も一緒。 ただそんな中で光一は遠峰のことを少しずつ知り、彼のことを考…
谷崎泉 藤井咲耶
M
大手航空会社・パンダ航空の客室乗務員・春日野美雁は、若手ナンバーワンとの呼び声高いパイロットで、女癖の悪い神園修慈との肉体関係を清算しようと決心し、一方的に別れを告げた。けれど、感じやすい身体を攻められてまた話をうやむやにされてしまう。 美雁は、そのまま気だるい身体を引きずって仕事に行くが、乗務したファーストクラスで投資家マーク・スペンサーにその身を狙われ、勤務中であるにもかかわらず耐え難い…
久江羽
お気楽・天然・器用貧乏なゲイ(小太りヒゲのおじさん好き)の美青年・ステラ×3高クリアの独身おじさん・大黒谷の、終始笑いながら優しくなれるお話です。 そもそもの始まりは大黒谷のお見合い。40歳過ぎても結婚しない息子に焦れたお母様が見合いを持ってくるのですが、40にもなった男にあれこれ自分の考えを押し付ける「あー、これでは実家に連絡を入れたくなくなる」と思えるような濃いキャラです。 そこに追い…
mimu
本のあらすじには受は「冴えない」と書いてありますがそんなことはなく、背は高いしスレンダーだし顔も悪くなく、どちらかというと見た目はカッコいいオヤジです。 しかしそれで人生を謳歌しているかというとそうでななくて、生真面目に仕事に励み休みは家事を片付け・・・と女に走るわけでもなく趣味に金を費やすでもないいたって面白みのない普通の男。 料理以外の家事は完璧。 特に困ることもないし、一人は気楽で寂し…
谷崎泉 陸裕千景子
はる
谷崎泉先生の人気シリーズ作品です。 それでなくても忙しい大手商社の建材部の本田のところに、アメリカ帰りでやり手の久遠寺のフォローにつけと上司の命令がおり、振り回されながらも、久遠寺の仕事を手伝うことに。最初は、その強引なやり方に愚痴をこぼしていた本田であったが、実力を試されるような久遠寺のやり方に、本気で立ち向かうようになりいつしか久遠寺を認め、親しみを覚えるようになった本田。 しかし仕事上の…