草間さかえさんのレビュー一覧

外村探偵社の招かれざる客 コミック

草間さかえ 

会話劇が楽しい

大枠でいけば再会BL。
探偵バディものとして、とても楽しく読むことができました。
ただどちらかというと、探偵業にフォーカスされているので、恋愛要素を強く求める人には物足りなく感じるかもしれません。

物語としてはとても読み応えがあり、探偵ものとしてお約束なエピソードが盛りだくさんでした。
テンポよく2人が会話していく流れが多く、そういう部分で仲の良さを感じられて楽しかったです。

性…

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『極楽あると人は言ふ』ご購入特典書き下ろしペーパー「深更の怪」 グッズ

真夜中の厨房にて

本品は『極楽あると人は言ふ』の
フェア店特典ペーパーです。

本編後、那須野邸での真夜中の出来事です。

天満は那須野邸の家事を任せている使用人から
最近夜中になると厨房から不気味な音と声が聞こえ
使用人たちがおびえていると訴えられます。

振り乱した長い髪の隙間に
2本の角を生やし、笑いながら一心不乱に出刃包丁を研ぐ
大柄な女を目撃した者もいると言い

怯えて辞めてしま…

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極楽あると人は言ふ 小説

宮緒葵  草間さかえ 

死を食らうモノに魅入られて

今回は陰間と戦士の長と高等学生のお話です。

親友の死を疑問視した受様が
親友を追って渡った極楽島で攻様達と出会い
受様の一族を捕らえ続けた闇を滅するまでと
島を出た3人の続編後日談を収録。

明治の新政府が樹立して数十年
受様の父は士族と呼ばれる身分になっても
武士の誇りを忘れない強くて優しい自慢の父でしたが

健康そのものだったのに突然死し
父の死以来受様は常に黒い影に…

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極楽あると人は言ふ 小説

宮緒葵  草間さかえ 

1冊で2度おいしい

因習島という3文字にどうしようもなく心が躍ります。
さらには宮緒先生作品…とくれば、これはもうきっと良い執着攻めが見られるに違いないぞとわくわくしてしまいますね。
おもしろくてあっという間に読了でした。

ただ、この短い期間でここまでの関係性になるのか?と少々疑問に思ったり、やや詰め込み気味に感じられるところもないとは言えずこちらの評価に。
ですが、前半と後半で異なる味付けの1冊となって…

3

極楽あると人は言ふ 小説

宮緒葵  草間さかえ 

「どう生まれたか」ではなく、「どう生きるか」。主人公の熱い思いにグッとくる

大好きな宮緒葵先生の新作〜!!!
あああ…期待を上回るエロス(3P)×執着×人外モフモフ(狗神族)。
明治が舞台の仄暗い世界観に、たっぷりと酔いしれました。
ミステリー、推理もの(+時代もの)お好きな方、ハマると思う。

攻めの犬の姿は少なめだけど、犬姿で受け君を包んでくれてるシーン、草間さかえ先生のイラストが最っっ高で…!もっふもふの感触を、脳内で堪能しました。


以下、簡単…

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極楽あると人は言ふ 小説

宮緒葵  草間さかえ 

こんな攻めたちに愛されたら最後、もう逃げられない

この三角関係、結構好きかも(〃∀〃)
執着と粘着な攻め2人の激重愛に包み込まれていくストーリーです。

三角関係に大注目な物語ではありますが、3人が出会うことになった"極楽の島"に秘められた黒い謎についての話が元々の基軸。ダークファンタジーな展開がゾクゾクドキドキですごく面白かったです。
亡くなったとされていた親友が、実は極楽島へ行ったとの手記を見つけ、伝手を辿って極楽島と言われる操環島へ…

4

月は夜しか昇らない 小説

砂原糖子  草間さかえ 

切なさと幸せが押し寄せてくるラスト

近未来のお話で、監視する者×監視される者という、面白い設定。常に夜が続いているような、静かな雰囲気もとても良い。表題作ラストは切なさと幸せが押し寄せてくるようで、じんわり泣きたくなった。この作品、めちゃくちゃ好き。

盗撮されている被疑者を常時監視する刑事の玖月。対象者である戸明のことは、一方的に見ているだけで、内面までは知らない。実生活では全く接点のない二人が、どのように出会い近づいていくの…

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アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

目が離せない二人の関係性

うーん、甘さはあったし面白かったものの、
個人的には1巻の方が好みだったかな…
ミステリー、事件ものとしても最初の時間の方がドキドキ、どうなっちゃうの!?という緊迫感がありました。

1巻で微妙に好意を匂わせていたジェイク。
それがいきなりこちらの2巻で進展し、くっ付いていてびっくり!えーーっ!!

…その過程を見たかった、、

と、モヤモヤが残ります。

ゲイである自分自身…

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

本格ミステリー。時間を忘れて読み耽ってしまった

いや…深夜に読み始めて、途中から脳内アドレナリン大爆発。
一気読みでした。

刑事もの・事件もの大好きな自分。こちらの本も名前だけは知っていたものの
手には取っておらず…だったのですが、Kindleアンリミに入っているのを知り、
拝読。

読み終わってすぐ、2巻も購入しました。

謎解き部分のネタバレなしで書こうとすると、書ける感想が少ない…;
切なく、胸が締め付けられる事件で…

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セカンドクライ 小説

尾上与一  草間さかえ 

静かだけど温かな物語

作者様の作品を全て読んでいるわけではありませんが、私は今のところ「セカンドクライ」が一番好きです。

作中、大きな事件は特段無いんです。敢えて言うなら、攻めのお兄さんの死。
その一番大きな出来事は既に起こっており、お兄さんの葬儀から話が始まります。
攻めはお兄さんの遺言によって、一人の青年と同居生活をスタートさせます。
”普通の生活”を送るうちに、孤独だった二人の心が少しずつ開かれ、惹か…

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