菅野彰さんのレビュー一覧

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小説の感想を

ネタバレしない程度の感想です。

まず櫛野ゆい先生の『しのぶれど色に出でにけり輪廻の恋』より「輪廻の恋」ですが、このペーパーセレクションを読む為に本編を購入して読みました。
こちらのお話は本編から更に10年後のお話で、兄の伊月の結婚式の為に神社に帰って来ている昴と伊織の様子でした。

そして菅野彰先生の『毎日晴天!』より「うちのお兄ちゃんと彼氏んちのこたつ」ですが、私は申し訳ないですが菅…

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色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

令和だなあ。

時代小説作家の攻とその担当校正者の受のラブストーリー。
そういう設定だから登場人物の話し方が割と大仰で、それが独特の雰囲気を醸し出しています。

二人とも家族との縁が薄いおじいちゃん子で、そのおじいちゃんをなくした孤独がわかる者同士として、そして本好きとして存分に語り合える者同士として、惹かれあいます。

そういうシリアスな面もありつつ、他方で自分のやり方を曲げないエゴの塊の小説家VS愛…

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竜頭町三丁目まだ四年目の夏祭り 毎日晴天!外伝 小説

菅野彰  二宮悦巳 

下町の盛り上がる夏祭りの中ひっそりと

以前出ていた単行本に、掌編が追加されてでてますね。

今回の中心CPは元ヤン龍×奥手で真面目な明信と、元ヤン職人勇太×末っ子真弓、かな。

竜頭町では大掛かりな夏祭りの準備に余念がありません。
やんちゃしていた龍は祭囃子の音を聞けば血が沸き立つけれど、大人しい明信は人知れず憂鬱そう。
空気を読んでばかりの明信はその憂鬱さを長年誰にも見せないようにしてきたけれど、それに気づくのが、価値観…

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おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

お話がとてもよくできている

暗い暗い雰囲気のお話。BLとしてじゃなくても映画化したら映えるような良く出来た話です。暗すぎるので私は見には行かなそうだけど。ハッピーエンドではありますがそれまでの過程が重すぎるのです。攻めも受けもその元カノも元彼もそれぞれ色んなものを背負っている。人間って生まれた場所や環境で心も体も早く大人になってしまう事は確かにあるなあと考えさせられました。15で不良と…の歌は世代なので私もよく知っています。…

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色悪作家と校正者の多情 ご購入特典書き下ろしペーパー 色悪作家と校正者の山椒大夫 グッズ

何だこりゃ

篠田好きな私としては面白いですが、作品の特典書き下ろしというより自己満足に近いですね。

正祐を稚いと何度も表現されてますが、本編でようやく人間らしくなって来たのにまた後退してました。

まさしく篠田に通訳を頼んでまで大吾に伝える行為は、正祐の自己満足でしか無いと思いました。そこがやっと人間を始めたばかりと篠田が思うところですね。

菅野先生の好きな文学や豊富な知識を自作に取り入れるの…

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色悪作家と校正者の多情 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

気持ち悪い女流作家

途中まではとても面白かったんです。
何というか正祐が人間らしいと思ったし、共感出来たし、もしかして萌2になるんじゃ無いかと思ったほどでした。

正祐の母親が対談で大吾を滅多切りにするのも面白かったし、正月に実家で会った母親が大吾を可愛いと言ったのに嫉妬する正祐もとても良いと思ったんです。

ですがやっぱり最後に地雷がありました。
あの冬嶺瑤子です。なんで大吾を彼女の元に向かわせたかな?…

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色悪作家と校正者の純潔ご購入特典・書き下ろしペーパー「色悪作家と校正者の吾輩は猫出る名前はまだない」 グッズ

この作品の良心

本編のレビューでは散々なことを書きましたが、やはり百田と篠田が大吾と正祐との会話に入って来ると普通に読めました。
大吾と正祐の2人のシーンでは全く楽しめませんけど。

こちらの書き下ろしペーパーは、本編からの夏目漱石談議が場所を変えて行われてました。

菅野先生はどうしても「吾輩は猫である」の結末を語りたかったんでしょうね。確かに伊集院と篠田が結末を思い出したのにはクスッと笑ってしまいま…

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色悪作家と校正者の純潔 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

やっと分かった

読んでいて痛感したのは、私には菅野作品が合わないということでした。唯一読んだことがある「毎日晴天」シリーズも作風が合いません。調べてみればこの二つ以外は読んだ事がありませんでした。

ファンの方や先生には申し訳ありませんが、この作品の次巻は持っているので読みますが、これ以上は購入しないと思います。


幼いと作中で表現されている正祐ですが、私には性悪女にしか思えず、今の時点で全く好きにな…

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色悪作家と校正者の貞節 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

面白いんだけど

こちらの作品を読むと作者様の知識量と正しい日本語の美しさに感心します。

そして大吾と正祐の会話のやり取りが小気味良くて笑ってしまうのです。

ですが今作の途中から「毎日晴天!」シリーズでイライラした部分と似通ったものを発見してしまってから楽しめなくなってしまいました。

それは初心で恋というものが良く分かっていない正祐のままならない気持ちと苛立ち部分でした。

もちろん「毎日晴天…

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竜頭町三丁目まだ四年目の夏祭り 毎日晴天!外伝 小説

菅野彰  二宮悦巳 

繰り返される躊躇

最近の帯刀家の物語は、ある意味、延々と続く繰り返しの様な気もするのですが。
ただですね、巻を重ねる為にただ繰り返しているのではないと思うのですよ。
って言うか、一度頭で理解したり、もしくは誰かに抱き留められて、その時は昇華したと思った傷は消えてなくなる訳じゃない。
ちゃんとあるんです。
なくならないだけじゃなく、時折、痛んだりもする。
だから何度でも、考えたり、言葉に出したりして、彼らは…

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