菅野彰さんのレビュー一覧

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

お話がとてもよくできている

暗い暗い雰囲気のお話。BLとしてじゃなくても映画化したら映えるような良く出来た話です。暗すぎるので私は見には行かなそうだけど。ハッピーエンドではありますがそれまでの過程が重すぎるのです。攻めも受けもその元カノも元彼もそれぞれ色んなものを背負っている。人間って生まれた場所や環境で心も体も早く大人になってしまう事は確かにあるなあと考えさせられました。15で不良と…の歌は世代なので私もよく知っています。…

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色悪作家と校正者の多情 ご購入特典書き下ろしペーパー 色悪作家と校正者の山椒大夫 グッズ

何だこりゃ

篠田好きな私としては面白いですが、作品の特典書き下ろしというより自己満足に近いですね。

正祐を稚いと何度も表現されてますが、本編でようやく人間らしくなって来たのにまた後退してました。

まさしく篠田に通訳を頼んでまで大吾に伝える行為は、正祐の自己満足でしか無いと思いました。そこがやっと人間を始めたばかりと篠田が思うところですね。

菅野先生の好きな文学や豊富な知識を自作に取り入れるの…

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色悪作家と校正者の多情 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

気持ち悪い女流作家

途中まではとても面白かったんです。
何というか正祐が人間らしいと思ったし、共感出来たし、もしかして萌2になるんじゃ無いかと思ったほどでした。

正祐の母親が対談で大吾を滅多切りにするのも面白かったし、正月に実家で会った母親が大吾を可愛いと言ったのに嫉妬する正祐もとても良いと思ったんです。

ですがやっぱり最後に地雷がありました。
あの冬嶺瑤子です。なんで大吾を彼女の元に向かわせたかな?…

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この作品の良心

本編のレビューでは散々なことを書きましたが、やはり百田と篠田が大吾と正祐との会話に入って来ると普通に読めました。
大吾と正祐の2人のシーンでは全く楽しめませんけど。

こちらの書き下ろしペーパーは、本編からの夏目漱石談議が場所を変えて行われてました。

菅野先生はどうしても「吾輩は猫である」の結末を語りたかったんでしょうね。確かに伊集院と篠田が結末を思い出したのにはクスッと笑ってしまいま…

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色悪作家と校正者の純潔 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

やっと分かった

読んでいて痛感したのは、私には菅野作品が合わないということでした。唯一読んだことがある「毎日晴天」シリーズも作風が合いません。調べてみればこの二つ以外は読んだ事がありませんでした。

ファンの方や先生には申し訳ありませんが、この作品の次巻は持っているので読みますが、これ以上は購入しないと思います。


幼いと作中で表現されている正祐ですが、私には性悪女にしか思えず、今の時点で全く好きにな…

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色悪作家と校正者の貞節 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

面白いんだけど

こちらの作品を読むと作者様の知識量と正しい日本語の美しさに感心します。

そして大吾と正祐の会話のやり取りが小気味良くて笑ってしまうのです。

ですが今作の途中から「毎日晴天!」シリーズでイライラした部分と似通ったものを発見してしまってから楽しめなくなってしまいました。

それは初心で恋というものが良く分かっていない正祐のままならない気持ちと苛立ち部分でした。

もちろん「毎日晴天…

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竜頭町三丁目まだ四年目の夏祭り 毎日晴天!外伝 小説

菅野彰  二宮悦巳 

繰り返される躊躇

最近の帯刀家の物語は、ある意味、延々と続く繰り返しの様な気もするのですが。
ただですね、巻を重ねる為にただ繰り返しているのではないと思うのですよ。
って言うか、一度頭で理解したり、もしくは誰かに抱き留められて、その時は昇華したと思った傷は消えてなくなる訳じゃない。
ちゃんとあるんです。
なくならないだけじゃなく、時折、痛んだりもする。
だから何度でも、考えたり、言葉に出したりして、彼らは…

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花屋に三人目の店員がきた夏 毎日晴天! 18 小説

菅野彰  二宮悦巳 

大人になるということ

私は『SF作家は担当編集者の夢を見るか?』で、この帯刀家のお話はおしまいになるんじゃないかと思ったんですよ。でも考えてみれば帯刀兄弟+秀&勇太の6人6様の『大人になり方』があるんですものねぇ……

今回は『当たり前の様に自己犠牲をやっちゃう次男』の話ですよ。
子ども時代から無自覚に大人を擬態していたので、ある意味、秀より始末が悪い明ちゃんも大人にならなければならんのですわ、擬態を解いて。

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夜を走り抜ける 2 コミック

湖水きよ  菅野彰 

変わるモノと 変わらないモノ

作品も才能も 何より自分に興味を持たない虎一が欲しい たとえいくらかかろうとも そんな押せ押せの晴生のパトロン話を邪険にするわりに 彼の言動に不安ばかりを煽られる虎一



金に糸目はつけない 欲しいものなら尚更 ってところを存分にみせられ 手にしたいはずの愛ですら金で得ようとした1巻で『いつか痛い目をみる』と言われた通り痛い目みるんだが

いや これ難しいわ

扱ってるのは作品…

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夜を走り抜ける 1 コミック

湖水きよ  菅野彰 

始まりもしなければ 終わってもない

結婚を考えた彼女に振られた日に居合わせた男と再会したのは自分のギャラリー

小さな美術商 実子がありながらも受け継いだのは常識薄で高慢な男


原作ありの重そうなお話探してた時に表紙が気になって手を出してしまった 原作・作画ともにはじめましての作家さん


人を信じることが出来ないせいなのか 自分の価値観でしかモノをはかれないからなのか 他者との感覚のズレが甚だしい男が出会ったばか…

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