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kurinn
ネタバレ
ネタバレしない程度の感想です。 まず櫛野ゆい先生の『しのぶれど色に出でにけり輪廻の恋』より「輪廻の恋」ですが、このペーパーセレクションを読む為に本編を購入して読みました。 こちらのお話は本編から更に10年後のお話で、兄の伊月の結婚式の為に神社に帰って来ている昴と伊織の様子でした。 そして菅野彰先生の『毎日晴天!』より「うちのお兄ちゃんと彼氏んちのこたつ」ですが、私は申し訳ないですが菅…
菅野彰 麻々原絵里依
nanao77
時代小説作家の攻とその担当校正者の受のラブストーリー。 そういう設定だから登場人物の話し方が割と大仰で、それが独特の雰囲気を醸し出しています。 二人とも家族との縁が薄いおじいちゃん子で、そのおじいちゃんをなくした孤独がわかる者同士として、そして本好きとして存分に語り合える者同士として、惹かれあいます。 そういうシリアスな面もありつつ、他方で自分のやり方を曲げないエゴの塊の小説家VS愛…
菅野彰 二宮悦巳
以前出ていた単行本に、掌編が追加されてでてますね。 今回の中心CPは元ヤン龍×奥手で真面目な明信と、元ヤン職人勇太×末っ子真弓、かな。 竜頭町では大掛かりな夏祭りの準備に余念がありません。 やんちゃしていた龍は祭囃子の音を聞けば血が沸き立つけれど、大人しい明信は人知れず憂鬱そう。 空気を読んでばかりの明信はその憂鬱さを長年誰にも見せないようにしてきたけれど、それに気づくのが、価値観…
菅野彰 草間さかえ
甘食
暗い暗い雰囲気のお話。BLとしてじゃなくても映画化したら映えるような良く出来た話です。暗すぎるので私は見には行かなそうだけど。ハッピーエンドではありますがそれまでの過程が重すぎるのです。攻めも受けもその元カノも元彼もそれぞれ色んなものを背負っている。人間って生まれた場所や環境で心も体も早く大人になってしまう事は確かにあるなあと考えさせられました。15で不良と…の歌は世代なので私もよく知っています。…
篠田好きな私としては面白いですが、作品の特典書き下ろしというより自己満足に近いですね。 正祐を稚いと何度も表現されてますが、本編でようやく人間らしくなって来たのにまた後退してました。 まさしく篠田に通訳を頼んでまで大吾に伝える行為は、正祐の自己満足でしか無いと思いました。そこがやっと人間を始めたばかりと篠田が思うところですね。 菅野先生の好きな文学や豊富な知識を自作に取り入れるの…
途中まではとても面白かったんです。 何というか正祐が人間らしいと思ったし、共感出来たし、もしかして萌2になるんじゃ無いかと思ったほどでした。 正祐の母親が対談で大吾を滅多切りにするのも面白かったし、正月に実家で会った母親が大吾を可愛いと言ったのに嫉妬する正祐もとても良いと思ったんです。 ですがやっぱり最後に地雷がありました。 あの冬嶺瑤子です。なんで大吾を彼女の元に向かわせたかな?…
本編のレビューでは散々なことを書きましたが、やはり百田と篠田が大吾と正祐との会話に入って来ると普通に読めました。 大吾と正祐の2人のシーンでは全く楽しめませんけど。 こちらの書き下ろしペーパーは、本編からの夏目漱石談議が場所を変えて行われてました。 菅野先生はどうしても「吾輩は猫である」の結末を語りたかったんでしょうね。確かに伊集院と篠田が結末を思い出したのにはクスッと笑ってしまいま…
読んでいて痛感したのは、私には菅野作品が合わないということでした。唯一読んだことがある「毎日晴天」シリーズも作風が合いません。調べてみればこの二つ以外は読んだ事がありませんでした。 ファンの方や先生には申し訳ありませんが、この作品の次巻は持っているので読みますが、これ以上は購入しないと思います。 幼いと作中で表現されている正祐ですが、私には性悪女にしか思えず、今の時点で全く好きにな…
こちらの作品を読むと作者様の知識量と正しい日本語の美しさに感心します。 そして大吾と正祐の会話のやり取りが小気味良くて笑ってしまうのです。 ですが今作の途中から「毎日晴天!」シリーズでイライラした部分と似通ったものを発見してしまってから楽しめなくなってしまいました。 それは初心で恋というものが良く分かっていない正祐のままならない気持ちと苛立ち部分でした。 もちろん「毎日晴天…
fandesu
最近の帯刀家の物語は、ある意味、延々と続く繰り返しの様な気もするのですが。 ただですね、巻を重ねる為にただ繰り返しているのではないと思うのですよ。 って言うか、一度頭で理解したり、もしくは誰かに抱き留められて、その時は昇華したと思った傷は消えてなくなる訳じゃない。 ちゃんとあるんです。 なくならないだけじゃなく、時折、痛んだりもする。 だから何度でも、考えたり、言葉に出したりして、彼らは…