小山田あみさんのレビュー一覧

君がいなきゃ涙さえ出ない 小説

沙野風結子  小山田あみ 

あれやこれやが無い

先生買い。変な言い方で恐縮ですが、触手無いしファンタジー要素無いし、あらほんとに普通の(いや普通じゃない部分あるけど)医大生のお話じゃない!と少々びっくりした、本編250P弱+あとがき。年下一途なキラキライケメンわんこさんが気になる方はいいのかも。二人の恋話に萌えたのではないのですが、二人できちんと戦っていくところがいいなと思ったので萌にしました。

三浪して医大に入った志磨(しま)。父が高名…

7

君がいなきゃ涙さえ出ない 小説

沙野風結子  小山田あみ 

期待を裏切られないシリアスもの

沙野先生×小山田先生ということで、書影が出た時からどんなお話なんだろと妄想していました。老舗レーベルの器に感謝!です。

導入部はなかなか受け攻めの関係性を把握しづらくて、ちょこちょこ中断しながら読み進めていたのですが、展開部に差し掛かり、主人公の志磨がチャラい医大生を装っていることがわかってから少しずつストーリーに引き込まれていきました。

志磨が悪夢にうなされる理由はなんだろう?同じ医…

11

不埒なこじらせ ~好きで、好きで、好きで~ 小説

バーバラ片桐  小山田あみ 

両視点によるモダモダ再会愛

再読。
両視点で綴られるのだけど、この攻め視点が本当に好きだ〜。
というのも、攻めは朴念仁で寡黙なキャラなので、もし攻め視点がなかったら武石は「何を考えてるのかわからない男」で終わってしまったと思う。
でも攻め視点があるおかげで、口には出さないけれど吹雪への「特別な想い」が嫌というほどわかる。

柔道一筋で硬派な高校生だった武石と、ずば抜けた美貌で人目をひく存在だった吹雪。
ある日、理…

1

君がいなきゃ涙さえ出ない 小説

沙野風結子  小山田あみ 

溺愛とはなんぞや…;;

作家買いです。

チェンジリングから沙野さんの作品にハマり、
以降新刊・既刊どれも夢中になって読みました。が。
申し訳ないです…今回は私の嗜好には合いませんでした。

中立と迷ったんですが率直な感想ままの評価であげます。
(作品がどうのじゃなく私の嗜好に合わなかっただけ…)


終始、作者さんとの感覚のズレを感じてしまいました。

帯には「甘やかし王子×チャラ系大学生」と書…

14

霧幻の異界の白虎と朱雀 小説

真式マキ  小山田あみ 

「ハラハラ」と「甘々」のバランスが絶妙

小山田さんホイホイされてお買い上げ。

真式さんの新刊はファンタジーもの。ちょっと某国を彷彿とさせる街並みの雑踏とか闇な感じがとてもツボでした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は推定26歳の京。
「推定」、というのは、彼は16歳ころに全く記憶を失った状態で倒れているところを発見されたから。記憶も、持ち物もなかった彼は、「16歳くらいだろう」という推測が…

7

ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

表紙に惹かれたけども

表紙の気だるげな男の色気と
幼なじみのリーマンもの!という点が気になって読んでみました。

表紙とあらすじから想像できないコミカルさ!
妖精にかけられた魔法(呪い?)で
同性に取り入れられるようになってしまうって!
まさかのファンタジー要素に驚き。
ホイホイ流されて毎度トラブル。笑っちゃうくらいひどい(笑)
そのたびに手助けする羽目になる腐れ縁幼なじみの高森。
「親友だけは特別」…

0

淫獣~媚薬を宿す人魚~ 小説

中原一也  小山田あみ 

オヤジの方向性が…。

表紙が神秘的で美しいですね。
まさかのマッコウクジラ受け!
特殊な体を持つ久白。美しい外見と抹香の体臭がして。

もう出会った時点で赤尾は恋に落ちてますね。
久白も赤尾のところは居心地が良かったようで。

久白がいつのまにそこまで赤尾を好きに?とは思いましたが、赤尾に本当のことを言わずに、いつでも赤尾を解放してあげようと健気で…。
久白の体の秘密とは…。

仲介者が恐ろしいです…

0

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

愛することとは、こういうこと

凪良先生の作品で一番好きな作品です。

お互いに心に暗いものを抱えながらも補い合って埋め合って、でも決して依存ではなく、人を愛するってこういうことを言うんだな、と1冊を通して凪良先生に教えてもらったような気がします。

もちろん最後は涙なしに読めませんが、悲しい涙ではなく心が温かくなるような気持ちでした。もちろん始まりがあれば終わりは来るので必然的にお別れの時って訪れるんだけど、そこに目を…

5

幽霊狩り~ヘル オア ハイウォーター1~ 小説

S.E.ジェイクス  小山田あみ 

硬質な物語に溶け込む恋愛描写が良い

物騒な表紙とタイトルが気になり読んでみた。
民間傭兵会社のエージェント二人がメインで、あまり馴染みのない世界が覗ける。拷問やその他残酷なシーンは、詳細描写がないため読みやすい。低糖度ながら熱い場面もあったりと、恋愛面も充実していて面白かった。

プロフェットは仕事に必要な能力値が最高レベル。様々な描写からそれが伝わってきて、圧倒されそうなほど。こういうタイプが視点主だと、展開がハイスピードで…

1

執愛の楔 小説

宮本れん  小山田あみ 

ねちっこい

作家様はわりと初期の頃からこういった作品を書いていらっしゃったんですね。『アメジストの甘い誘惑』から『恋、ひとひら』、『はつ恋ほたる』、さらにとんでファンタジー一色のイメージが強かったので、陵辱にまみれた愛憎復讐劇(@現代日本)を描いた本作はむちゃくちゃ新鮮でした。

ストーリーは王道です。キャラの行動描写がちょっとまどろっこしく、物語の核心となる攻めの秘密がなかなか明かされないので、攻め→主…

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