かわい有美子さんのレビュー一覧

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

峰君の複雑な性格がなんともいえないのです

前作「空色スピカ」の二人より一年上の生徒会長・峰と副会長・衛守のお話です。
スピカもよかったですが、私の好み的にはこっちの大人っぽい感じが好きです。
中学生の頃のエピソードなども沢山描かれていて、健気だったり可愛かったりするのですが、それでも大人っぽく感じるのです。

この二人は遠戚の関係でもあるとのことで、数々のエピソードの始まりは幼少時に遡ります。
意外に複雑な背景を持っているからこ…

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流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

白い王子と黒の騎士

前作で一筋縄ではいかなさそうな美人という印象があった峰でしたが。
予想以上にハードな家庭環境で育った、複雑な人でした。
あの麗しの笑顔の下には、色々な葛藤が………!!
これは衛守でなくても守ってあげたくなりますね。
あと笑顔でさり気なく毒を吐く峰がたまらない。
私もイヌと呼ばれてみたいです(笑)

しなやかな白い王子に付き従う黒の騎士・衛守。
男は黙って背中で語れ!みたいな、寡黙で…

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EGOISTE(3) Fetish 小説

かわい有美子  石田育絵 

過去から未来までを網羅した ファンにとっては外せない1冊

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
「egoiste」シリーズのファンにとってはとても重要な、補完的短編集です。
白井と古谷という人間を掘り下げる意味でも、彼らの行き先を見届ける意味でも決して外せません。
特に印象的なのは、本編から数年を経た二人が、恋人という関係から生涯を共にする家族へと形を変え、静かに暮らしている様子。
まるでサナギが蝶になったような白井の成長を、古谷が穏やかに…

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流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

淡々とすすむラブストーリー

イトコでおさななじみの2人の話だ。
紡績系の名家出身の、受と攻はイトコ同士。
小さいころに木から落ちる受を攻が受けとめたなんて印象的なエピソードがあったりする、インネン(笑)の2人だが、それが寮生の中学校で再会して、なんてところから話が始まる。
スピンオフでもある前巻で、学校のあるていどの設定が最初からわかっていたから話には入りこみやすかった。
が、なにせ中学校でお互いにイシキしあって、な…

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空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

段組に魅かれました

二作目の「流星シロップ」から逆行して(作中的には時系列で)読みました。
段組だというので身の詰まった内容を期待しつつ購入(注目点が段組なの?と言われましたが、段組です)。

半寮生の山奥の男子高、イベントで女子校生徒を呼び込むのが一番の仕事という生徒会。生徒会長と副会長の選出の仕方も女子を呼び込むの為に「客寄せ」と自覚して運営するところに割り切りが見えていいですし、生徒会長運営が2年の秋から…

3

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

そんな裏側があったとは!

「空色スピカ」のかわいいカップルの裏で結構な存在感を持ってた峰会長&衛守副会長のお話。
あ、×で表すなら衛守×峰ですけどね!
空色~の方ではもう全く胡散臭くて腹黒くしか見えなかった峰の、実はかなり繊細で結構重い過去を持ちつつ出来あがってしまった性格を知ってちょっとびっくり。
そして一途なかわいらしさも見れて、非常に堪能いたしました!

子供の頃、峰を助けた事によってついてしまった大きな傷…

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進行性恋愛依存症 小説

かわい有美子  今市子 

よもや、こんな所で!!

のっけからのあまりの展開に、思わず作者さんを確認。

エロ率50%アップ
びしょぬれ特集、顔●あり
つかみはバッチリで、あれよあれよと、ビックリしているうちに、第1話の「ドラスティック・メタモルフォーゼ」は終了。

2話「報復モラトリアム」で、二人の関係が、何でこんな事になったのかが明らかに。
この2話以降でようやく、「かわいさんって、この位の濃さよね」って安心して読める。
作者さ…

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流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

彼の笑顔のその下は

空色スピカ の前の代の生徒会長と副会長の話。
「空色~」では随分と、腹黒に見えた、前生徒会長・峰が、実はこんなに可愛くて、必死だったのか。
衛守もちゃんと峰のことをわかって受け止めてあげている。

季節ごとの、生徒会の仕事や何かは、「空色~」に事細かに書かれているので、こちらではその分、二人の子供時代から中学生の頃の話が書かれている。
また、早い段階で、お互いに好き合っていることを認識し…

4

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

アダルト最高

中国上海を舞台にした、静かでアダルトなラブストーリーです。
大きなドラマなどないしっとりした物語んだけど、めちゃくちゃ面白かったです。
神に近い萌え評価です。

ここでも評価の高い『透過性恋愛装置』で脇役として登場する、滝乃と佑季が主役です。ただし『透過性~』とは作風がまったく違う。『透過性』がドラマチックなデコレーションケーキなら、こっちは飾りけのないシフォンケーキ、みたいな。

上海の街をあち…

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EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

Sな医師はイイ

なんというか、かわいさんの、特に初期の作品は、静かで仄暗くて、官能的な独特の雰囲気がありますね。

傲慢でドSな医師の攻め様、古谷和臣。有名大学の医学部出の医者で、学生時代はアメフトの選手だった。何でもできるし、男の理想像と評されるほど美しく、ボンボン育ち。

それが、父の死後の醜い財産争いや、その後の生活苦などで、
素晴らしく美しく、傲慢で、人の心を操る術を心得た、最強のご主人さまキャ…

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