かわい有美子さんのレビュー一覧

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

キャラは素敵ですが、もの哀しい

「死んだ人はずるい」ってよく言いますよね?綺麗な思い出ばっかり残していく、って。
読んでいて兄・荘一に対して強く「ずるいなー」と思ってしまいました。
侑央は荘一に想いを知られることもなかったし、結婚前に亡くなったために荘一が誰かのものになった、というような感覚も侑央の中にはまだはっきりとは無かったと思うので、侑央の想いはずっと荘一にとらわれたままなのではないかと思うと千秋が報われないんじゃない…

2

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

「和」の雰囲気に一応“萌え”

う~ん、かわいさんの作品にしてはもの足らず。
ヤンデレ好きなんですが、なんだろう、いまいち伝わってくるのがぼや~~としている感じです。
京都弁のせいなのか、最後まで受けの気持ちがよくわからない……状態だったからなのか。
ヤンデレの側の目線が少なかったせいかもしれないですね。
これはヤンデレ攻めの千秋の目線でずっと追っていたならだいぶ違ったかも知れません。
千秋の過去の確執とか、切ない片思…

5

進行性恋愛依存症 小説

かわい有美子  今市子 

パズルを組み立てていくような面白さ

かわい有美子さんの作品は
これまではドラマCDでしか知らなかったのですが
先日、こちらで「空色スピカ」のレビューを読んでとても興味が湧いて
その際に薦めていただいた作品のうち、この作品が先に手に入ったので
かわい作品デビューの1冊となったんですが。。。

いきなりエロエロなんですけど!
もちろん、薦めていただいた際にも「エロい」とは聞いてたんですが
1ページ目からいきなりエロいとは…

2

EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

毒と甘美 麻薬のような本

冷酷な医師(古谷)×孤独な研修医(白井)のシリーズ、全3冊。
共に傷を抱えた二人の医師が、互いにかけがえのない存在になるまでの推移を、毒と甘美をブレンドしつつ描かれたシリアスドラマ。
初出から10年以上経ちますが、初めて読んだときのあの鳥肌が立つような感覚は、今でも忘れられません。号泣、といったように心を激しく揺さぶられたわけではありませんが、麻薬のような中毒性にとらえられ、どうしても手放せな…

7

EGOISTE(2) 小説

かわい有美子  石田育絵 

冷酷な男と脆弱な男が 辿り着いた関係

冷酷な医師(古谷)×孤独な研修医(白井)の「egoiste」の続編。
同居してから1年が経ったところから物語は再開します。古谷からの「愛している」という言葉はないながらも、うまくいっているように見えた二人。
小さな不安を抱えながらも、古谷との穏やかな生活を送る白井だったが、その古谷に女の影がちらつき始めたことから風向きが変わります。
そして次第に追いつめられてゆく白井は…。

という波乱…

4

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

あの頃に帰りたくなります…!

誰に対してもにこにこしていて感じがよく、弱さを見せない峰。
けれど峰は、ケイの前でのみ、内に秘める不安や涙を見せられるのです。
常に努力し考えて行動する彼の事を、ケイも精一杯支えるし、傍にいたいと思っている。
この二人の立ち位置というか…バランスが、すごく良いと思いました。
峰が頑張る理由も、ケイが支えたい理由も、とても納得できるし説得力があるんです。
それに加えて、二人の性格の中にそれ…

1

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

ツボでした

シリーズを無視し、書店限定小冊子付きという言葉に躍らされて購入。
受けのキャラクター性で好き嫌いが両極端に別れる話とも思いますが、えみうにはツボでした。

遠縁である峰(受)と衛守(攻)が中学で再会し、高校を卒業するまで6年間が詰まっています。
受けの峰のかなり独占力・行動力が強く笑顔で押し通す黒さがありますが、反面で守衛には可愛く見られたいと思い成長する(節張る)体にコンプレックスを抱く…

1

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

小冊子

舞台である清泉学院の設定が前作の「空色スピカ」で非常に細かく書かれているので、そちらを読んでから読まれることをオススメします。物語世界にどっぷりと浸かって読むことができると思います。
それにしてもなんでこんなにこの学院内の生徒はみんなかわいいんだ!!!(*>з<)
空色ではちょっと腹黒いところもあるやり手の生徒会長様な峰君が衛守君の前だとこうも独占欲むき出しのかわいいキャラになっち…

3

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

なんだこのスーパーツンデレはw

ここまでツンデレでいいの?ってぐらいのツンデレ受けでしたねー。
セックスのときなんて、ツンデレを越えてスーパーオトメになっちゃったから、「そこまでかい!」と思わずツッコミ入れちゃいました。
めっちゃ面白かったです。
攻めがほだされちゃう気持ち、よーく解りました。受けが可愛すぎる。

冒頭、主人公の『悪気のないイヤな男っぷり』がさんざん描かれます。イライラするほどの傲岸不遜男なのだ。私はイヤなやつが…

6

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

「狡くて酷い男」なのは

跡取りで、できすぎの兄の陰で、蔑ろにして育てられた次男坊。
物心ついた頃からずっと好きだった、隣の幼なじみも、やはり慕うのは兄の方で。

その兄が急速な進行性の癌で亡くなり、半ば家を捨てるように東京で暮らしていた千秋は、京都に戻り家業の旅館を継ぐように言われます。

けして報われないのを承知で、ずっと千秋の兄を慕い続けていた隣家の幼なじみ侑央。
京都を離れて10年たっても、侑央を忘れら…

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