かわい有美子さんのレビュー一覧

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

恋は人を変えるのね・・・

この作品のリンク作である「上海金魚」が好きで、上海金魚の登場人物たちがもう一度見れるということで買いました。

他の方たちも書かれていますが、正直最初は主人公北島の傍若無人さにムカムカしながら読んだんです、これ、この北島の俺様振りにどこまで耐えられるかで話を読み終えられるかどうかがきまってくるかも(オオゲサ?)

でも、北島が初めて本当の恋と言うものを知ってから、良い大人の男が好きな男と…

4

透過性恋愛装置 小説

かわい有美子  花本安嗣 

嫌な奴が、いつの間にかかわいい奴に・・♪

主人公の北嶋があまりに一生懸命ストーカーして、朝の電車でそっと牧田の姿を探す初々しさは、もうかわいいとしか言いようがないです。

冒頭部分で、あまりに子どもっぽい北嶋のわがままぶりに、本を捨てそうになりましたが。それも70ページほど我慢したら、あとはもう、北嶋の胸のたかなりが、読者の期待の高まりとなり、牧田に振り向いて欲しいと、一緒になって、懇願するようになります。

牧田に好きになっても…

3

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

淡い色彩を感じるお話。

タイトルみたいなふわふわ感が読後にありました。金魚のしっぽがふわふわひらひらするみたいな、ちょっとおとぎ話っぽくて、現実味が薄いような。
話のほとんどが上海での出来事だからそう感じるのかもしれないですけど、だからといってストーリーが適当という意味ではないですよ。
ある意味、その分生々しい所は生々しかったですから。

小さな商社で営業をする滝乃は、その仕入れも行うのでよく海外にも出張に出る。…

2

EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

儚気な美貌をうつむきがちに隠す研修医は好きですか?

不思議と白井が気にかかり、白井を自分のそばに置きたくなった古谷が、白井に一緒に住むように言うところ!気の弱い白井はすぐに承諾するだろうと古谷は踏んでいたのに、言うことをきかない。

泳げない白井をプールに突き飛ばして意地悪(おいおい、泳げない人間を水深4メートルのプールに突き飛ばすのは殺意ありだろう・・)するあたり・・古谷の異常な執着がかいまみえて、気持ちよくぞっとしました。(どんなだよう。。…

5

EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

何度も読み返した一冊

シリーズ三作。
この攻めは確信犯。
ちょっと悪いヤツ(笑)
攻めもちょっと可哀想な、壊れちゃってる人間なんで。
こういう組み合わせは結構好きです(笑)

そして受けの方は「暗い」なんてもんじゃない。
医者なんだから、もうちょっと前向きでもいいんじゃないかと思うものの、エリートなんて健康的じゃないのかもね。
母親の不倫絡みで出きた望まれない存在。
自分の居場所がない「受け」が大好き…

4
PAGE TOP