かわい有美子さんのレビュー一覧

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

小説も挿絵も神です

かわい先生の小説もすごくいいですが、ムク先生の挿絵が作品のよさを引き立ててくれています。かわいいお話なので、ムク先生の挿絵がすごくあっています。小学生、中学生のときの峰はとってもかわいく、高校生になった姿はかっこいいです。また衛守も素敵です。たまに、小説と挿絵があってなくてがっかりすることがありますが、この作品でそんなことはないです。

私は、今作『流星シロップ』を読む前に『空色スピカ』を読ん…

5

疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

そこまでして出世にこだわるのか!?

読み終わって、痛いよ、痛すぎるよ、コレ!!
まだ愛とか恋とかそんなところまで行ってません、っていうか行くのか?
90年代の大蔵省官僚(現在なら財務省)、エリート街道をばく進する為に自己を犠牲にして、うっ屈を溜めた男達のエゴむき出しのお話。

最初の『雑踏の中で』では、司馬と桐原という男が北の温泉場で秘密の逢瀬をしているような描写。
でも全然好きとか愛しているとかいう言葉もなく、甘い雰囲気…

5

進行性恋愛依存症 小説

かわい有美子  今市子 

執着受の粘り勝ち

まさに受の粘り勝ちといったお話でしたね。実に15年にもわたる執着愛には感動を覚えました。ここまで一人の男を思い続けられるって凄いです!

若手企業家、九鬼の秘書である御巫の仕事は、九鬼のビジネス・プライベイト両面をサポートすること。御巫の仕事ぶりは隙がなく、行き届いたものなのですが、御巫は九鬼の前では一切感情を覗かせることなく、機械のように振舞います。過去の可愛く一心に自分を慕ってくる御巫との…

2

天国より野蛮 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

悪魔に納得

19世紀の神学校にいる、神学生・セシルと彼に執着する悪魔・オスカーが主人公のお話ですが、神学生を悪魔がたぶらかすお話ではないところがこのお話の面白いところだと思います。

まず、セシルが優等生の神学生でありながら、信心深いわけではないところや、オスカーが悪魔でありながら大変人間くさく、あるときは残虐でありながら“悪い”部分がそれ程無いところが斬新でした。
お話の中で、なぜ彼らがそのような存在…

0

天国より野蛮 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

あっさりしてました

攻め×受け について
最初は俺様、中盤辺りから健気っぽいような…。
見た目、悪魔・堕天使・美形(悪魔だし~w)
×
む…難しいです。健気とは言えないような気がするし可哀想な子でしょうか?笑い方を忘れた子です。
見た目、目をみはるような美形ではありませんがやや綺麗寄りらしいです。大人し目で眼鏡着用

ストーリー について
ファンタジー・シリアス調です。笑えるようなところはほぼありませ…

0

天国より野蛮 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

さらっとして印象が薄かったのが残念。

『天国より野蛮』って一体何の意味だろう?
あらすじを見るに堕天使(悪魔)と神学校の生徒・・・悪魔が野蛮ってこと?
最後まで読むにその”野蛮”の意味が不明でした、一体どういう意味だったのか?

お話は、下級の淫魔・ロジャーが目を付けていた神学校の生徒・セシルに、何となく堕としてやろうと近づいた上級悪魔の堕天使・オスカー。
セシルは身体は平気で差し出すも、オスカーは心だけは得られずに、そこか…

0

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

ノスタルジーネオロマン

 英国貴族子息レイモンド(攻)×執事エドワード(受)
 第一次世界大戦から第二次世界大戦までの混沌とした上海を中心に描かれてます。
 ちょっと切なくてとてもかわいらしい話です。
 英国貴族の館でメイドとして働いていた中国人の母親に捨てられたエドワード。
 その英国貴族(レイモンドの父親)がエドワードを引き取り、屋敷の仕事をさせながらも子息のエドワードの遊び相手として月日を過ごし、やがて、レ…

3

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

もー、タイトルからして好き

胸の奥の柔らかくて繊細な場所が、チリチリと優しく炙られているかのような、なんとも言えない切なさを感じるお話でした。
この感覚、ほんと好き。
最近めっきりBLでしか感じることのできなくなった(悲)、いわゆる「恋のときめき」ってやつだ。
京都弁も良かったし、京都の老舗店の雰囲気も良かったな。

ストーリーじたいは地味です。
最後まで煮えきらない受けの心理に、モヤモヤが残る方もいるんじゃないかなと思いま…

2

夢にも逢いみん 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

魑魅魍魎の平安時代へようこそ

平安時代ど真ん中なお話。
受けが、なんと後に帝となります。攻めは後に左大臣…になるんだろうか(そういうニュアンスを感じました)。
これ、趣味の分かれるお話だろうなと思います。
まず、受けも攻めも、どちらも嫁を迎えること。(当時の時代背景を考えると、そうしなきゃリアリティーがなくなるもんね)
あと、文体の固さ。耽美調というか擬古文チックというか…な文体なので。
リズムに慣れたら読みにくくはないんだけ…

4

人でなしの恋 小説

かわい有美子  金ひかる 

三角関係、でもいまいち観念的

BLとしてはわたしには、タイトル↑につきます。
友人である3人がいて、花房(攻め)×仁科(受け)+黒木(仁科は黒木は花房が好きだと思っており、花房は黒木は仁科を好きだとおもっている)---という構図です。
花房は友人である黒木を裏切っていると罪悪感に悩むのですが、頭であれやこれや観念的に悩むだけで、黒木が恋を阻むようなエピソ-ドも特になく、うしろめたい気持ちのまま関係を持ち、結ばれます。お話が…

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