かわい有美子さんのレビュー一覧

EGOISTE(2) 小説

かわい有美子  石田育絵 

少しずつ変化していく関係

前巻の最後で古谷[攻]の元へと戻った白井[受]、その一年後から話は始まります。
同居はそのまま続き以前よりは幸せを感じたりもしている白井の前に古谷の元彼女や別の女からの電話、そして続く外泊と不安にさせる出来事ばかりが起こり、さらに同期医師の不正を白井が発見してしまった事から彼に憎まれる羽目になり、白井に対して愛情の一欠片も持たない美しい母はガンで余命幾ばくもないと知りそれらが白井を打ちのめしボロ…

4

EGOISTE 小説

かわい有美子  石田育絵 

強引攻はいいものだ~

捕獲攻と捕獲される受とカップリングだけ見れば一見王道ですが、それぞれの生い立ちからくる性格がどちらもなかなか一筋縄ではいかないというか複雑なものがありそこが読み応えに繋がってます。

タイトルのエゴイストは古谷[攻]が愛用している香水名、その名にふさわしい傲慢さを持つ古谷。
彼が勤める病院に研修医として現れるのが、美貌でありながら気弱で保護欲と被虐心を刺激する様な青年白井[受]
彼はゲイで…

4

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

上質のロマンス

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
情景描写の巧さはやはり群を抜くかわいさん。
これぞロマンス。

租界が成立してからおよそ100年の間、美しく、妖しくその栄華を誇った上海。
あらゆるものが混沌とし、「魔都」の呼び名に相応しい蟲惑的なその都も、第二次世界大戦を前にして消滅します。
この話の舞台は、その消えゆく最後の数十年の上海。
イングランド貴族の嫡子であるレイモンドと、使用人の捨…

1

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

美しくて、純愛で、切なくて温かい気持ちになります。

執事、使用人の階級についても結構細かく書かれてます。
いわずもがなかわいさんは本当に文章が綺麗なので、この作品もはやBL小説というより、メロドラマ。
人間模様中心で、しかも恋愛という言葉では言い表せない、まさに「人生」そのもの。二人の間には大きな壁があり、それは性別しかり、身分だったり、戦争であったり・・・
スケールが大きい上に時間の流れも人一人の半生程の長さ。
1冊でよくおさめたよなぁ・…

3

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

正統派BL学園物語

話の流れというか、テンポがすごく世界観とマッチしてて、自分も物語と同様巡る季節を体感したような感覚になるんですよね。すごーく時間がゆったり流れてる感じ。高原にたつ自然が豊かな夏でも涼しい風の吹く場所が舞台だから日常を描いているのに日常を忘れるっていうか。
レビューは書いてないですが、前2作は勿論読んでいるのですが、私はこの学校が好きなんです。ここの生徒たちとか職員とかも含め総じて大好きなんです。…

1

東方美人2 千年王国 小説

かわい有美子  ライトグラフII 

んー

萌えか中立かで迷いました。
面白いには面白いんだけど、どうしてもキャラ造型にモニョモニョします。
スパイがこんなに平和ボケ思考じゃ、あまりにアホすぎるような…。
残酷なことをしろとか言いたいわけじゃなくて、一定の冷たさは欲しいなと思いました。
先に共産国家の怖さみたいなものを示すエピソードを入れておくとかすれば、物語に緊張感が出たと思うんだけどな。
なんでこうもユルユルのリベラリストな性格にしたん…

1

東方美人 オリエンタル・ビューティー 小説

かわい有美子  小笠原宇紀 

完結してないんだよねぇ

冷戦まっただ中のベルリンでの、ロシアのスパイ同士の恋の話です。
よくもまあ、BLでこんなものを題材にしたもんだなぁと思います。
まだ完結してないので、今から手を出される方は気をつけてください。

スパイ小説としても迫力のある面白いものを期待したんですが、そっちは微妙でした。
かわいさんだから期待しすぎたのかな。もし他の人が書かれたものなら、そこまで期待しなかっただろうから、ガッカリもしなかっただろ…

0

未成年。 小説

かわい有美子  金ひかる 

きゅううん

私なら伊集院を選ぶ!
たまらんですね、こういう魅力的な当て馬って。
もちろん攻めも素敵な男なんですが、どうしても失恋するほうに肩入れしてしまうのは仕方ないよね。
もし失恋するのが逆だったら、攻めのほうに肩入れした予感もする。

エロくない濡れ場がたまらなく好きです。みんなみんな必死なのが好き。
ほろ苦いような甘いような、四人の高校生の青春にキュンキュンしました。
まだまだ決着のつかない関係。この、…

2

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

学園ライフを楽しみました。

これまでのシリーズの中で、一番「学園生活!」って感じだったかな?
これといった事件もなく、普通の生活の中で、どうでも良いことを言い合ったり、つまんないことに関心を持ったり……、そんな当たり前の生活をじーっと覗いていたって気がします。

これ、漫画で読んだほうが断然面白かったかも!と思います。
わりとストーリーには関係ない無駄な会話が多くて、それが「日常」って空気を作っているのは確かなんです…

0

疵 スキャンダル4 小説

かわい有美子  杜山まこ 

大団円

クリスマスプレゼントははたして渡せたのか!?
それだけが気にあっておりました、シリーズ最終巻。

ちゃんと渡せてたよぅ(涙)
しかもすごい全員がハッピーエンドという、
シリーズ3からは想像もできない、大団円。
こんなふうに収まることが可能だったのか!?
目からうろこです。

個人的には、2人ともクビでもなって、
地方で同棲でもしながら生活していくとか、
そんな悲しい話かと、か…

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