かわい有美子さんのレビュー一覧

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

あの先輩は実は……

幼い頃、自分を助けるために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院中等部で再会を果たした峰。
幼かったせいで、その後衛守がどうなったのかを知らされていなかった峰は、衛守の背中に深い傷跡が残っていたことにショックをうける。
だが当の衛守はそれを責めるでもなくごく自然な態度で峰を助けてくれる。
寡黙で優しい衛守に少しずつ惹かれていく峰だったが……

空色スピカのスピンオフ。
前生徒会長の峰と副会長の…

3

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

穏やかで、でも強い恋

ごく普通の地方公務員の水端佑季は初めて訪れた上海で恋人と別れた。
一人上海に残ることを選んだ佑季は元恋人の計らいで、彼の取引先の社員、滝乃と共に観光地をまわることになる。
狡いところのあった元恋人とは違う包み込むような滝乃の優しさに惹かれ始める自分を止められない佑季だったが……

遠い異国で生まれた恋。
ゆっくりゆっくり話が進むのが良い意味でじりじりする。
上海の空気感まで書き込まれて…

6

猫の遊ぶ庭 ~気まぐれ者達の楽園~ 小説

かわい有美子  山田章博 

こちらは短編集です

第1巻では、二人の出会いと、恋人になるまでを軸に描かれていましたが、こちらは、そのサイドストーリーや後日談を時系列順にまとめた短編集です。

長めのまとまった作品は3本。

第1巻では、織田の同室者たちと杜司が「一緒に市民プールに行った」という事実だけが会話の中に出てきて、非常に唐突に思っていましたが、なぜそんなことになったのか、その顛末を語った『気まぐれ者たちの楽園』

大晦日と正日…

2

猫の遊ぶ庭 小説

かわい有美子  山田章博 

なんだかノスタルジックでほっとする

京都にある某国立大学の古びた寮を舞台にしたお話。

あそこって、実際に行ってみたことはないけど、よく映画や小説やそれをアニメ化した物に登場するので、中庭の風景とか、寮内の廊下とか、情景がイメージしやすい。

このお話は、変わり者ばかりの寮の中でも、特に変わっている男と、それに魅入られてしまった男のお話。
二人ともそれなりに年はいっていても、一方は恋愛以前に他人に関心を持つこと自体がなかっ…

2

天使のささやき 小説

かわい有美子  蓮川愛 

回収されない伏線は?

かわいさんにしては珍しい警察物。
と、思ったら、書籍では初警察物だそう(あとがきより)
警察といっても、主人公名田が配属になったのは、警視庁警備部警護課、通称SP.
最新の独身寮隼寮に入れると喜んだのも束の間、ほとんど取り壊し寸前のおんぼろ独身寮・平河寮に入ることになってしまい、その上、引っ越し早々に、昔なじみの先輩に寮の会計は押しつけられたり。
でも、その同じ寮には、職場の憧れの先輩・峰…

3

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

なんか惜しい感じ

シリーズももう三作目ですね。
あとがきを読むと、まだまだ続くようです。嬉しい。
さらに、ミドリさんと同じく柏木と葵が楽しみで、それを読むまでは死んでも死にきれない!と思ってるむつこです。

ただ、今作は前二作と比べると、若干面白さレベルがダウンしてしまってるかなァと思いました。
登場したのは前二作でも伝説扱いされてた生徒会長様だし、攻めがフェロモン系のヘタレワンコと聞いて期待してたんですが、肩透か…

1

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

長い辛い片思いの行方

千秋の侑央に対する想いと言うか執着は確かに異常なのかもしれないけれど、侑央を愛する事で家族や周囲に対する苦しさを埋められたんだろうと思う。
千秋の愛の形、私は凄い好きです。寂しがりで、人との距離が上手で、ズルイ男なのかもしれないけれど。
侑央を愛するあまり、愛し方を間違ってしまった高校時代の千秋。
侑央がどんどん衰弱していき、心は拒絶されているのもわかっていながら
でも止められない。
結…

2

猫の遊ぶ庭 小説

かわい有美子  山田章博 

かわいワールド

受けがものっそ不思議な子。そして攻めがなんだか健気な子。
物語は淡々としてるし、挿絵もなし、ずいぶんあっさりしたお話でした。

誰も近寄りたがらない、K大の吉田寮に入ることになった織田(攻)。そこには変わり者で迷惑な人がたくさんいて…。そこで出会ったのが同じ吉田寮生で年上の杜司(受)。容姿は抜きん出て綺麗だが、実は汚部屋持ちの不思議ちゃん。それでも織田は杜司と仲良くなりたくて世話を焼くが…。…

2

UNDER THE HEAVEN(上) 小説

かわい有美子  立石涼 

読み易いマフィア物、キャラが魅力的です♪

あっと言う間に読んでしまった!面白くて!
まだ下巻を読んでいないのですが、もうワクワクしています!

何たって、登場人物が良いです。
4人義兄弟(男3女1)の性格分けがきっちりしていて、キャラの混同や不明瞭さは無く、それぞれがとても魅力的でした。
アレックスは、長身細身な男前・寡黙・生真面目・暗殺護衛術に長けている
イェインは、金髪碧眼・社交的・正直・やんちゃでヘタレ
史貴(フミタカ…

1

UNDER THE HEAVEN(下) 小説

かわい有美子  立石涼 

がっかり。でも刺青はよかったので萌。

フミタカの個人的な悲劇にくらべ、そしておおがかりな設定のわりに、お話はうごかなかったなあ、という印象を受けました。
いっぱい組織がでてきてたやん、あれはなんだったんだー、と。
権力抗争は発展せず。対立組織はロッシーニ・ファミリー以外、ほぼ「でてきただけ」。がっかり…。間違った方向へ期待したわたしが悪かったのか?!(多分、そうだ)。
ええと…アレックスの親を殺したのは実は養父のハーベイだったっ…

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