※続編の「おかわり」まで読破済
すっっっっごく面白かったですww
教師(変態のゲイ)×生徒なんですが、これは笑い転げながら読む作品ですね。
多くは語らないので、気持ちが疲れてる時や重い作品を読んだ後に是非読んでみて欲しいです。
BL作品って当事者や周囲の人間が同性愛に対してありえないくらい凄く寛容な事が多いと思いますが、この作品では同性愛者に対する一般的な反応が見られるので笑えるだけじゃないシリアスな一面も感じることが出来ると思います。
ここからネタバレです。
1つ注意点として、続編の「おかわり」では2人が結ばれ受が高校卒業後の話になりますが、2人ともお相手意外との男女含めた行為があります。私はそんな気になるほどでもないというか、それがあったからこそ深みのでる物語だと思いますが、それが極端に苦手な方は避けた方が無難かなと思いました。
関西弁って良いですよね(唐突)。
なんかこう、グッとくるものがあるんですよねw
受けのユキくんが可愛いんです!事前情報から美人系と知っていたので、もっとこうクールビューティなツンデレ系かと思ってたら、美人だけど年相応に突っ走ってる可愛い子でした。というか、可愛すぎてユキくん目当てで読み進めてましたw
文春パパラッチ×関西弁の美人系人気俳優という、接点が思い浮かばないというか、浮かんでも仲良くはならないよねって思える関係ですが、ちゃんと話が展開してて面白かったです。
内容は芸能界物だけど、ガッツリと言うよりもライトな感じなので重々しいものもなく、気楽に読むことができました。
攻め視点の作品って、読むけど感情移入しずらく、基本的にあまり得意では無いのでよっぽど設定が刺さるか人に勧められない限り手を出さないようにはしてるんですが、これは手を出してよかったです!w
最後のオチも上手く話がまとまってるしテンポ感良く、読みやすいと思いました。
事前情報で受けが41歳と知ってリーマンは好きだけどそこまでの中年は無理かも…と思って読み始めましたが、受けが人間的に柔らかく穏やかな性格の初心すぎる童貞っていう設定のおかげか、年上感をそこまで感じることはありませんでした。基本的に、男女問わずリアルでも2次元でもうじうじしてる人が見てみて不愉快なので性格面も心配でしたが、この受けはオドオドしてるけど嫌悪感がなく、その慎重すぎるネガティブな性格にも背景があったので納得のいくものでした。年上らしく期待しないように弁えなきゃと自分を律しつつも、少しずつ恋に浸っていく可愛い恋愛でした。
受けの秘書をしている前川さんが、彼氏の連絡で浮き沈みする社長を傍でニヤニヤして見守るのに最高のポジションだと思っちゃいましたw
それから、ちょっとしたことですが、ラウンジでオーダーしていたシャンパンが絵柄的にベルエポックだったり、ソウメイなどを選ばれたことから、作者様が夜職を忠実に再現してるのが嬉しかったです。
同じ会社で勤務している、研究者×黒髪リーマンの、笑い要素9割のネタ系ライトBLでした。先に書いておきますが、全く私の好みではないです。
ただ、中途半端な作品ってどうも消化不良というか、モヤモヤした違うんだよな感が残ってしまうのですが、こちらの作品は良い意味で振り切ってて楽しく読めました。各話それぞれで1つのテーマが完結してるので見てて飽きずらいと思いました。個人的には2話の酢豚のくだりが1番好きですwストーリーも単純で糖度も低いので正直BLとしては読む人を選ぶと思いますが、ここまで振り切ってると頭を空にして割り切って読むことが出来るので、なんかさくっと笑えるBL読みたい!って時には休憩には良いと思いました。