時代背景が大正っぽいモダンな雰囲気の作品はとても好きですし、執事×お坊ちゃんっていう身分差のある恋も好みです。その上、Ωのお坊ちゃんが不憫な身の上なのも私のツボをついててとても期待できる設定でした。
それもあり、ストーリー自体は良かったです。主従関係である身分差とオメガバース、更に各々の過去が上手くそこに取り込まれていました。残念な所を1点あげるとすれば、ストーリーの内容自体は素敵ですが、少し話のテンポが早いかな?と感じました。トントン拍子に進んでく感じがBLコミックあるあるなので、普段だったら気にならないけれど、こういったシリアスな作品にはその速いテンポがトーンを上げて全体を明るくしまってるのが勿体ないなと感じました。それから、これは完全に私の好みの問題ですが、毎回ではなく、角度によるのか時々受けの下半身のボディライン(臀部、太もも)が女性的すぎてアンバランスだなと思ってしまいました。女性に比べて男性は太ももが太めですから肉厚に描くのはわかるし私も好きですが、丸みのある女性的な印象を時々受けました。