イラストは相変わらずとてもきれいで大好きです。
暴君竜のシリーズに再会できるとは予想外でした。
慈雨のお話が読めて嬉しい。倖や家族の幸せを考えて全寮制の学校に進んだ慈雨のお話です。
いろいろあっても前向きに頑張る姿に応援したくなります。
ルームメイトのルカ先輩との出会いにワクワクドキドキ。
ルカ先輩に誘われての実家訪問は騒動が起きたりしんみりしたり、ルカ先輩を守りたいのに守れなかったと悔いる慈雨が切なかったりと様々な展開にページを捲る手が止まりませんでした。
竜になってしまう人間というか恐竜の遺伝子を持つ人間にも驚きましたが退魔師というのが絡んでくるのも意外で面白いです。
づっと続けて欲しいシリーズです。
可愛げのある年上がしっかり者の年下に愛される展開は好きなので手に取りました。
思った通りの可愛すぎるアラフォー雀を堪能できました。
40歳を前にして残業中にふとやりたいことリストを書いていたら、偶然部下の慶司に見られたうえに「一緒にやりましょう」と言われてしまった十条の困惑。
年下部下に誘われるまま共に過ごすうちに惹かれていく中で傷つき悩みながらそれでも慶司の手を取ろうとする様子が切ないでした。
やりたいことリストをふたりで叶えるのが微笑ましくてほっこりするいいお話でした。
これからもずっとふたりでいろんなことを楽しんでいくんだろうなということが想像できて優しい気持ちになりました。
死に戻り&復讐ものという好きな要素たっぷりの作品ということで手に取りました。
愛する人に裏切られるなんて…
なんで…という気持ちで読み始めたのですがとても面白かったです。
処刑場面から1度目の人生を振り返る描写で物語に引き込まれました。
家柄が良く清廉潔白で信仰心に厚いガブリオーレ(受け)が教会で順調に出世していったところで不正を見つけてしまい濡れ衣からの処刑されてしまいます。
恋人アレッシオ(攻め)にも見捨てられ強い憎しみと復讐心を持ったまま3年前へと死に戻ってきたところから物語が動き始めます。
犯人探しをする中でガブリオーレがアレッシオとの接し方も変わっていき、自分自身の行動を省みる部分が良かったです。
視野が狭く信仰のためだけに生きてきて、周りが見えてなかったガブリオーレが二度目の人生で成長し変わっていくところに共感しました。
そしてアレッシオと深く関わることで以前は知らなかった彼の秘密や弱さを理解していく展開で真相が明らかになっていき最後はアレッシオが精神的に強くなっていくことでやり直した意味が見出された気がします。