ふわふわマカロンさんのマイページ

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女性ふわふわマカロンさん

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虜になりました!!

攻:忍(昼間の顔と夜の顔を使い分けているプレイボーイ)
受:ヒカル(社内女子に絶大な人気のプリンスでナルシスト)



前半はコメディタッチで進んでいきますが、中盤から忍の色気とヒカルの可愛らしさにギュンギュンきます。
表情とか体勢とか体格差とか、手先足先すべてがツボりました。ヒカルのファッションも。

なかでも特にキスの描写とヒカルの喘ぎ声がとてもよかった!
本当によかった!!(大事なことなので2度言ってみたw)


ヒカルの心情に胸が苦しくなったり、忍が自分でも気付かないうちにヒカルに惹かれていたことに気付いて今後の関係を悩んでいるところにハラハラしたり・・・心臓がギュウギュウ苦しくなる場面が多数。


最初は全体的にヒカル目線で読んでいたのですが、読み返すこと20回ほどするといつの間にか忍の心情というか気持ちを思って読んでいました。

いままでワンナイトで遊んでいた忍には、こんな一途に想ってくれる、ましてや名前を呼びあってセックスする相手なんていなかったんじゃないのかな?って。
ヒカルはナルシストだけど嫌味なキャラではなく(多分本気で親切心からお小言いっちゃう)、忍に対してはむしろ気持ちがダダ洩れるほど素直で正直。
忍の 振り に対してはバレバレな照れ隠しで天邪鬼な態度を取ってしまうこともあるけど、それでも本心をちゃんと伝えられるところが可愛い。


個人的には「オラ系」は苦手でまず読まないのですが、なんでだろう・・・
なんでこの作品には手を出してしまったのかw
しかも見事なまでに嵌ってしまい、毎日WEB版を読まないと居られない状態です。
紙の御本も取り寄せ中。
まさに虜になってしまったww

にやま先生、おそるべし。

萌え死ぬかと思った

完全にジャケ買いです!
受けのしどけない表情と、攻めの身体のラインが好みで試し読みせず直感で購入。
結果、なんて素敵な作品に出逢ってしまったことか・・・
よすぎて速攻4回読み返しました。


 受け 美人リーマンで超純粋な童貞 ヨシノ
 攻め ミステリアスでバイなイケメン大学生 ロウ


こんな二人のお話。

仕事ができて誰にでも優しく、まっすぐで少し天然な受けがとにかく可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
30歳になるまで恋愛どころかキスすらもしたことがなかったのに
(そもそも自分の魅力に無頓着すぎた)
ロウくんと出会って初日で抱かれるという経験をする。
慣れた仕草のロウくんに戸惑い恥じらうヨシノがもう!!!
ヨシノの赤面&伏し目にはとんでもない破壊力が~
あんな表情されたら、ロウくんだってそりゃ加減できない(無理させた)よね。


恋愛素人なヨシノはロウくんの行動や言葉に翻弄されてもやもやもや・・・
ロウくんは思わせぶりな態度で優しくしたり突き放したり。
でも実はロウくんのほうが先にヨシノを知っていて、実は気になっていて・・・

「そんなダサいことできるかよ」なんて言っていたロウくんが必死になってからは展開が早かった。
そして本当にダサいことをした。
カッコつけてる場合じゃなかったから。

もともとヨシノはまっすぐで駆け引きなんてないんだから、
ロウくんが素直になればもっと早くお互いの気持ちを知れていたのになあ。

気持ちが通じ合った後のエッチは
二人が自分の気持ちを伝えあって甘々なのが本当に良かった。

「これからいっぱいヨシノのこと抱かせてよ」
「好きだって言わせてよ」

ロウくんのセリフがジーーーーーンときました。


恋人になった後、ヨシノの多忙で会えない時間が長くなり
ロウくんが一人で、もしくは誰かと発散してるんじゃないかと心配するヨシノに

「するかよ」

と答えるロウくんが幸せそうで。


あ~~~いつまでも見ていたい二人でした。
こんなにどっぷり嵌った作品は久しぶりです。
毎日何回も読み返しています・・・
続編「恋人編」を熱望!!




ロウくんの駆け引きについては受け付けない読者の方もいらっしゃると思いますが
彼には彼なりの思惑があってのことだから理由がわかれば私は大丈夫でした。

ヨシノの頑なな態度にイライラしつつも「俺が間違ったせい」と気づけたロウくんに「うん!うん!!」ってなったし、スイくんのナイスな助言もよかったな~
友達として、ちゃんとした恋愛をできないロウくんのことが心配だったのかな?と思いました。




鈴丸みんた先生は今回初めてだったのですが、
裸体のラインがとにかく美しい・・・
肩も腕も胸もお尻も・・個人的にはロウ君のお尻から太ももにかけてのラインがすごく好き。
むっちりしてますよね。ひょろくない。
そして大好物な目元(視線)と口元。
ストーリーと画、両方とも大満足な1冊でした。

ただ他の方も書いてらっしゃいましたがヨシノのスーツがダボダボで・・
襟元とかもよれてる感じで、できる男としてはもっとシュッとしたスーツにしてあげてほしかったかな。
画風が ビシッ としいうより ふわっ としているからかもしれないのですが。
まあでもそんなことを差し引いても満足度MAXな作品でしたが。





今回は電子版での購入でしたが、これは是非ご本として手元に置きたい!!!
書店に走ります!

そしてCDも欲しい~~~
作品への愛が止まらないですww



追記
御本購入しました!
感想を読んでいただいておわかりのように、私はどうもロウくんに肩入れしているようです。
紙の御本は帯がついているため、ロウくんの肩までしか見ることができない状態で販売されていました。残念極まります( ; _ ; )
もしもWEBから入らなければ、この素敵な表紙を見落としていたかも…作品を読むことなく終わっていたかも知れない。
帯は大事ですが、作者様が想いを込めて描かれた構図が帯によって一部隠れてしまうのは勿体ないなぁと感じました。

家庭の事情や保管場所の問題もあり、BLに限らず本は購入を控えているのですが、これはもう買わずにいられませんでした!

こんなBLがあったとは。

タイトルに惹かれてレビューを読み、
レビューの内容に興味を抑えられず書店へ走りました。

イジメる側とイジメられる側って、
必ずなにかしらの理由があるんですよね。

すごく重たいテーマでありながら、
永井先生の絶妙にデフォルメされたギャグタッチで
妙に軽~くスルスル読ませてくれる
不思議な本でした。

主要な登場人物は4人、

イジメられている(女子よりカワイイ)三島
イジメ主犯格の桐野
先頭にたってイジメる夢野
イケメン人気教師の柳田

イジメのシーンはあるものの三島が達観しているので、
読者としては痛みをそれほど感じずに
淡々と流すことができるのかな、と。
心の声の呟きも「え?そこなの!?」と笑えたり
ただ単に暗くないというか。

そして、ついつい桐野に肩入れして読んでしまいます。
私は現実ではイジメを受けていた側ですが、
親との関係性とかがとても他人事とは思えない。
反対に三島の母ちゃんみたいな人に育てられていたら
今とは別人の私が出来上がっていたかも。
親とか周囲の大人って重要ですね。

あと柳田。
こういう教師ってリアルにいるだろうな。
本性を表に出さないだけで・・・
ただこの本を読むと、そんな人物に育ってしまったのも
過去に何かしらの出来事があったんだろうな~と
思わずにいられないのですよ。
本人ばかりを責められないというか。

BL枠を飛び越えて、
いろいろ考えさせられる内容でした。

きゅーん☆

スミマセン・・・
いまさらなんですけど、ねこ田先生の作品はこれが初めてなんです。
なんで今まで読んだことなかったんだろう。
表紙カラーが絵的に好みじゃなかったのでスルーしてたのかなぁ。

ですが!!!
読み始めると、もうツッコミ入れたりニヤニヤしたり爆笑したり、と
大変忙しい内容でした!
いまさらなレビューなので、内容は他の皆様が書かれていますし
私は個人的な感想をチラッと。

ときどき妄想でどっか行っちゃう春平と、
ちょっぴり根暗(?)なふみがくりひろげる日常。
お隣通しの幼馴染がリアルBLに発展って・・・すごいですよね^^

ある日突然ふみに「ゲイかもしれない」ってカミングアウトされたものの
ゲイに関してあまりにも知識がない春平は、
妹のBL本をこっそり読み、あげくは直に「ホモって・・・?」と聞いちゃう。
そうして知り得た限りの知識を総動員してふみで妄想・・・
猫耳で猫しっぽのふみ・・・
そうか~~ <受> は猫で、<攻> は犬だったか~ww

個人的には、とにかく春平がかわいい!
性格がいいというか、お兄ちゃん的な面倒見の良さが滲み出ていて、
計算していない男前加減とおバカさのギャップがもうツボです!
ふみもかわいいんだけど、どちらかといえばセクスィ~な感じでしょうかね。


私は生身の人間でも二次元のキャラクターでも目に魅力を感じるんです。
目力?眼力?っていうんでしょうか。
目の描き方に惹かれてその作者様に嵌っていくパターンが多いんですね。

でも、ねこ田先生の場合は目だけじゃなかった~~~
口元の描き方が秀逸!!!素晴らしいです!
なんともエロいい・・・これで高校生ですか!?

頬を染めあう二人があまりにも可愛くて、
ついつい妄想グラフティも取寄せちゃいましたよ。
届くの楽しみだな~♪

あ、里中さんも大好きです!
なんだかんだでいい人なんですよね。
腹黒いしドSだけどw

本当に個人的な内容で失礼しました~ m(_ _)m

NightS コミック

ヨネダコウ 

どの作品も存在感がすごい!

ヨネダコウ先生の作品は、セリフ以上に間や表情で語りますね!
本当にスバラシイ・・・
自分の感性にどストライクな作家さんなので
知らず知らず贔屓目になっちゃうのかなぁ・・・とも思いつつ。


<NightS>
運び屋の唐島とヤクザ穂積のお話。
短編ですが、まるでドラマを見ているような感覚に引き込まれます。
“年の差”になってますけど、作中で年齢を言われなけれ全然わかりません。
穂積の色気と空気感がハンパなくカッコイイです。
唐島の言動をのらりくらりと躱しながらも探りを入れるところなんて
唐島的にはなんとももどかしいというか噛み合わないというか・・・
若干気の毒です(笑)
運び屋なんてやってる割に純な唐島のことが
穂積は本当にかわいくなっちゃったんでしょうね~

書き下ろしのハンコは爆笑でした!


<感情スペクトル>
学生です。高校生の甘酸っぱいお話。
久郷・仲屋の仲良し(?)コンビをいつも遠目に見ている笛吹。
そんな笛吹に久郷が気付いて・・・というお話なのですが、
私のツボは 空気読めない寂しがりの仲屋 ですよ。
いますね。こういう残念な子(笑)
おまけのペーパーでも、そのKYさ加減をいかんなく発揮しておりました!

シリアスな話が多い作家さんですが、これ面白かったな~
若い世代を描いた作品だからなんでしょうかね。


<リプライ 前・後編>
お客様にも笑わない営業マン・高見 と
真面目で凄腕のメカニック・関 の お話。
前編は関目線、後篇は高見目線で展開されます。

ある出来事から交流するようになりお互いに好意はあるけど、
先に関が「女を好きになるように」高見を好きになってしまったことに気付いてしまう。
でも告白した関に対し「人間的に好き」という感情から一歩踏み出せない高見。

職場恋愛って難しいですね。特に一度振られている場合。
関わらないわけにもいかず、距離を置こうとすると不自然になる。

一度振られてしまったのに、仕事で頼られると
「高見さんが困っているなら」と気が進まないながらも引き受ける
関の恋心がいじらしくて・・・
そんな関の態度に「関さんに会う口実がほしかっただけ」と気づく高見。
「同性に恋する気持ち」を自覚していく大人の男の葛藤が丁寧に描かれていました。

個人的に大好きなシーンは、
高見が関の手指の黒ずみを「かっこいい」というところ。
メカニックにとっては最高の賛辞だと思うんです。
そして高見は上辺だけでそういうことを言う人間ではなく、
本心から関の仕事に敬意を抱いているんだとわかるから、
関はジーンときちゃう・・・
あと、「俺のこと、もう好きじゃない?」と聞かれた関が
高見を抱きしめたいのに手が汚れていて躊躇う場面。
高見はきっとギュッってしてほしかったろうなぁ(笑)

愛するって難しい

大好きな作家さまの作品。
木原先生の原作に深井先生の絵がとても合っていて、
小説の世界が余すところなく忠実に表現されていました。


「誠一」とは名ばかり。
不誠実で軽く、上辺の見た目にしか興味のない男と、
盲目的にその男の全てを受け入れる「啓介」の物語。

啓介の盲目さ加減は読者をゾッとさせるほど徹底されていて
ただの「優しさ」や「包容力」とはあきらかに違うものを感じさせる。

――全てを受け入れる――
相手を否定せず、逆らわず、言われたことに従順に従う
たとえ本心では嫌だと思っていても・・・

誠一の気まぐれに付き合わされ振り回され
誠一の気持ちが荒れているときには乱暴に扱われ
気まぐれにやさしくされることはあるけれど、
女からの電話で行為の途中でもベッドに置き去りにされる

それでも一言の不満も言わず、誠一を気遣いあくまで優しい啓介――


常識的な感覚の持ち主であれば
啓介のそんな態度に不安になるのではないかと思う。
私の感覚では逆に恐ろしい気さえする。
こんな一方的な愛し方、愛情の注ぎ方はおかしくない?
何かある、きっと何か理由がある・・・と勘繰りたくなる。


あらすじには「従兄弟の誠一を一途に愛し尽くす啓介」とありますが、
“一途に愛し尽くす”という表現は・・・どうなんだろう。
“一途”というよりは“一方通行な想い、一方的な思い”ではないのかな。

啓介の行動や思考は片思いの状態に近く、期待しないから失望もしない。
好きな人の傍にいられるだけで、時々構ってもらえるだけで嬉しい。
気まぐれのやさしさも、ささやかな幸せだったんですね。


そんな啓介に甘えっきりの誠一、でも関係の終わりはある日突然に訪れる。
女との旅行に疲れ、啓介に癒してもらおうと訪れた部屋は蛻の殻。

捨てられて初めて啓介を追いかける誠一。
啓介が誠一の前から突然消えた理由は・・・


啓介に突き放された傷心の帰路、列車の中で見た夕日――


誠一はろくでなしだったけど、結局啓介を愛していたんですね。
ここにきてやっと本心に気付くって。
夕日の眩しさは、きっと両手で顔を覆っただけでは遮れない。
誠一の不誠実だった心まで透かされるようで、胸が痛くなるシーンでした。

男前だぞ!白鳥!!

「チュチュンがチュン」を知る前に、こちらを読みました。

超オレ様キャラでめちゃくちゃカッコイイ、夜も暴れん坊(笑)な、プロ野球選手の白鳥と
かたや、新人アナの梟くん。
これがまた平々凡々な冴えない感じの男の子・・・

独身で若くて成績もそこそこ挙げてる選手だったら普通に夜遊びもしてて当然だから、
ある意味現実の野球選手に近い描写なのかな・・・と思ったり。
まあ、白鳥の場合はいろいろブッ飛び過ぎてる気がしないでもないですが。

そんな彼が梟くんと出会って、真っ直ぐな想いをぶつけてもらって
はじめて “一途に想われることの喜び” を知るんですね・・・

「カキタレとやるのは浮気じゃない」という認識も
梟くんが嫌がるから改めて、梟くん以外はキレイさっぱりと清算!
彼にとって、自分を本当に必要としてくれて愛してくれる存在がいれば
その他大勢なんて必要なかったんでしょうね。
今まではチュンを追いかけている側だったから気付かなかったのかなー

タカからヒットを打てなくて悔しくて自宅で汗だくになって素振り・・・
プライド高いのに、そんなかっこ悪い姿も梟くんには晒せるなんて。
梟くんのこと本当に大切で特別な存在に思ってるんだって
読んでて微笑ましかったです。

ホームランを打ってベンチに戻るとき報道席にいる梟くんをチラッと見上げて親指立てるとか、
「一生懸命で嘘が無いところが好きだ」なんてセリフもさらっと言っちゃって・・・

ずっきゅーーーーーーーーん!!!!!でしょ!
かっちょええ~~~~
梟くんがうらやましい~~~~~~!


養子縁組の件ですが白鳥家は免疫あるからいいとして、
梟くんちの親御さんはどうなんだろう・・・と、若干現実に引き戻されましたが
ま、白鳥のスターオーラでどうにでもなるか?と。
入籍の時期まで競うなんてどこまで負けず嫌いなんだかw


「チュチュンがチュン」を読んでいなかったので後日手に取ったのですが、
私はタカ&チュンよりも、白鳥&梟のほうが断然萌えました^^

松岡、幸せになってね!

「できる松岡」と「ダメな自分」を比較して卑屈になっていく寛末。
だけど、それで勝手にイライラして松岡に冷たくするのは間違ってんじゃないの???

松岡は、寛末の見えないところでたくさん努力してる。
繊細で傷つきやすい本当の自分を隠して
弱いところを見せないように、いつも背筋を伸ばして頑張ってる。
相手の気持ちを考えて、いつでも気を遣っている・・・
寛末に対しては勿論だけど、仕事上でも同じように常に努力している。

「できる松岡」は最初からいたんじゃない、
松岡が頑張って頑張って努力した結果なのに。

寛末という人間は多分どこにでもいるような
世間に当たり障りなく静かに日々を送っている人物なんだと思う。
諍いを避けたいがために言わなければいけないことにも口をつぐみ、
嘘が嫌いだからその場を取り繕うようなこともできない・・・
相手や周囲には何のメリットもない、ただ自分が関わることに波風を立てたくないだけ。
でも、それって逆に身勝手な生き方なんじゃないの?と思えてしまう。
だから「ダメ寛末」のままだったんでしょ。

リストラ云々で松岡とも決定的に拗れて、半ば勢いで田舎へ帰ると宣言した寛末。
帰ると決断した時に松岡のことは一切考えなかったという寛末。
松岡が、かわいそうで・・・・かわいそうで・・・・・号泣。


でも!
結果的には寛末は田舎に帰って良かったんですよ。
お義姉さんや友人が本当にナイスな助言をくれるんです。
それが寛末の背中を押してくれることになる。

松岡を追いかける立場になって、寛末は初めて松岡の繊細さに気づく。
目線が変わると違う角度からいろいろな事実が見えてくるから
そこからの寛末の勢いというか、暴走というか。
ここにきて初めて「自分の気持ち最優先の寛末」で良かったな~と思える展開に。
振り回される松岡は本当に大変だったと思うけど・・・
一度松岡の「かわいさ」に気づいてしまったら寛末だって黙っちゃいられないでしょ。
まさにフィナーレへ怒涛のなだれ込み!!!って感じでした


男だから、女だから、という縛りではなく、
「これがこの人なんだ」と、その人物全てを肯定できたとき、
恋が愛に変わるのかな・・・と思う。
ただその人が愛おしくて、大切にしたいという気持ち。


ここから松岡はどんどん甘やかされればいい。
そして寛末は盲目に松岡を愛すればいい。
いままで辛く苦しい思いをたくさんしたから、ここからは甘々に突き進んでほしい。

辛い現実が続いたことで幸せ馴れしていない松岡だから、
大切に大切にしてあげてね、寛末。

あまりにも切ない。

2007年の作品なのに、今年度32位って!!!
もう、どれだけ皆様に愛されている作品かってほどがわかります。


女装でストレスを発散していた松岡を、出会いから女性と信じて愛した寛末。
「江藤葉子」という女性として寛末から愛されるうちに、
同性とわかっていながら寛末を愛し始める松岡。

「どんな姿でも江藤葉子なら愛せる」

なんて寛末の言葉を信じたばっかりに~~~~~~!!!!!

松岡・・・松岡・・・・かわいそうに。
あんな自分の事しか考えられない男を好きになっちゃって・・・
鈍感なだけならまだマシ、寛末は鈍感とかそういうレベルの話ではないの。

やさしさと優柔不断は紙一重だからな~~~
そこを冷静に判断できないくらい相手のこと好きになっちゃったら、もうどうしようもないんだよね。
「好き」な気持ちは止められない。

寛末にしてみれば松岡は「自分を騙し続けた酷い奴」なんだから
そうそう許せるわけないと思うし、
まして江藤葉子=松岡だなんて思えないし、思いたくもないだろうことは
読者の視点から見れば至極当然のことだと思うんだけど、
渦中の松岡には江藤葉子として愛されていた時間があるし、
自分を愛し、どこまでもやさしく大切にしてくれた寛末が頭にあるから
時間をかければ男としての自分も受け入れてもらえる、なんて
幻想を抱いちゃったんだろうな。

読み進めながら、
「松岡~~~目覚ましてよ!もうそろそろフェードアウトしなよ!!!」
って、何度も呼びかけたのに・・・・あぁ言わんこっちゃない。

松岡の健気さ、寛末の自分勝手で思いやりの欠片もない態度に
何度嗚咽を漏らしたことか・・・

日高ショーコさんの挿絵がものすごく作品にマッチしていて、
小説なのに漫画を読んでいる感覚で頭の中で人物が動いていました。
BLに偏見のある友人にも「恋愛小説」って薦められるレベルです・・・

です・・・・が、持久力がないと読めない作品。
BLという括りで世に出すのは勿体ない作品だと思いました。

やさしい想い

「BL」というよりは、性別を超えた相対するもの同士の「おもいやりの物語」というか・・・

神様と人ではあるけれど、
相手のことを想い、相手のために自分は何をしてあげたらいいのか、ということを
それぞれが考えているような、やさしいやさしい物語の短編集でした。
ファンタジーなので、同性だってことも全く気にならず、するすると読んでしまいました。

マウリと竜
雨ふらしの神様
常春の狩人
めぐりゆくもの
マウリと竜・おまけ

ほのぼの・・と読み進めていく中で、「めぐりゆくもの」だけは号泣でした。
今も思い出しただけでウルッとなる・・・
「立派な魂」という言葉が胸に刺さりました。

私はどうも、元ハルヒラさんの言い回しや、選択される言葉の一つ一つがツボのようです。

日々の生活に汚れて濁りきった私の魂も、浄化される想いになりました。
(浄化された・・・というのは気のせいだと思いますけどねww)