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女性碧蓮さん

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佳乃さんが愛おしい!

恋人となって、ラブラブな二人の穏やかな日々が描かれるのかな?と思っていたら、思いがけない佳乃さんの嫉妬する姿を拝めて、愛おしくてたまらなくなりました!
そうだった!佳乃さん、こういう人だった!あざとくない可愛さで、みんなをめろめろにする人だった!と思い出しました。
元恋人に酷い仕打ちをされて落ち込んでいる職場の先輩(ニコさん)が心配だから、と相手の家に泊まり込むロウくん。それはロウくんなりの優しさであり、事前に佳乃さんにも断りを入れて心配させないようにしているけれど、それとこれとは別の話で。佳乃さんも一旦は納得するものの、落ち着いて考えてみると、後からふつふつとわいてくる怒りや嫉妬。
怒鳴りもせず、一人で家でペットボトルをベコベコに潰す佳乃さんがめっちゃ好きです!単純作業をしているときに、いろいろ考えてしまったり、自分の気持ちに気付いたりすることってありますよね!
ロウくんの行動には、ロウくんらしい優しさや思い遣りがあるとは理解しつつ、やはりどうしてももやもやしてしまいました。でも、佳乃さんがはっきり「悪いのはロウくん」と直接言い切ってくれたので、ロウくんを責める気持ちは消えました。佳乃さんのおかげ!
ロウくんが泣き出しそうな表情で佳乃さんへ想いを告げる場面は、切なくも愛おしかったです。
駅での告白はかっこよかった!佳乃さんに見守られているようにも感じられたところは可愛かった!二人が出会った頃はロウくんのほうが余裕ありげに感じたのですが、いつの間にか佳乃さんにも余裕があるというか、佳乃さんの包容力のようなものを感じるようになりました。一方で、どんなロウくんも見逃したくない佳乃さんがめっちゃ可愛い!
ニコさんが良識のある人でよかったです。本当に。
佳乃さんとロウくんには、これからも二人一緒に仲良く過ごしてほしいです。

人と人が出会うと変わる

ぴい先生の作品で、ここまでファンタジーは珍しいのでは。ということで、どんな感じだろう?と読んでみると、終始テンション高めでおもしろい!
女王様の采配が素晴らしいです!女王様のお怒りのおかげで、マハラと敬輔は出会えたのですから。でも、運命の相手なら、いつかは出会えたのかな?
最初はあんなにも反発していたマハラが敬輔を好きだと気付く前に嫉妬しちゃってるのが可愛い。弟のために、と放蕩三昧のフリをするマハラ…優しいです。マハラの弟、ラオラも可愛いです。
マハラのおかげで敬輔の不幸が回避されていくことに安心しました。ほっとした!
だんだんとお互いに惹かれていくマハラと敬輔の恋心、愛を応援したくなる!

出会うべくして出会った二人

リオも池田も、傷付いた過去を持っている人。他者に優しくできるのに、他者からの優しさには距離を取ってしまう。そんな二人が接するうちに、ぎこちなく手を伸ばし、手を取り合うようになる過程にそわそわしながらも見守りたくなる。
映画館デートをきっかけに、リオに対する気持ちが更に大きくなっていく池田さんですが、過去の傷から、笑顔ではなく涙を流してしまうのが切なかったです。

そのまま次はリオの過去回想に入り…。二人の過去が連続で明かされて、重い気持ちになったところで、当たり前のように壊れた板越しに交わされる、隣室の住人とリオとの会話に気持ちを持ち上げてもらいました!リオの優しさを感じられた。
恋人となってからの、寝起きエピソードが可愛いです!
描き下ろしで泉輝さんと池田さんの挨拶も終わったことなので、いつか徹たち4人でWデートか、じゅんも一緒にみんなでご飯を食べに行ったり、遊んだりしてほしいなと思いました。

囲い込みと尊重の絶妙なバランス

外伝2は黒太と小波のお話!
ということで、一番好きなのは加奈子さんだと豪語している黒太を小波がどう攻略していくのか、気になっていました。
小波による黒太の囲い込みと、黒太の意思を尊重する姿勢とが絶妙なバランスで成り立っていると思います。

黒太の保護者として一任されている立場の小波。頼られるし、近くにいられる利点はあれど、口説き落とそうとするなら難しい立場。
そんな中、黒太の発情をきっかけに、黒太の自覚が促されていく。
八尋のときも思いましたが、発情するまで何も知らない神使たちの無垢さがもう本当に…。あっけらかんと話す神使たちが多い印象だったので、なんだか照れてしまいます。

そして、そんな小波に手ほどきを受けた黒太の精通をその場にいない誰かに知られてしまうとは…!
神使によるまじないはすごいですね…。嬉しそうな平親に「誰だろう?」と思いながら、「いやいやまてまて」と心の中でツッコミを入れてしまいました。
そんな平親の登場に、はらはらしましたが、平親が本当に黒太のことを考えてくれていてよかったです。ずれてるところはあるし、ぐいぐい来るけど、無理強いはしない。

平親の登場により、わりとのんびり構えていた小波も行動せざるを得なくなり、話が進んでいく。
黒太の攻略方法を淡々と話す小波が好きです。外堀を埋めて囲い込みながらも、あくまで黒太の意思を尊重すると説明する小波。自分は慎重で臆病だから、そんな方法しか取れない、と弱い立場であるかのように言いながら、自分の囲い込み方の確実性を自覚していなさそうなところが怖くて好きです。淡々と話しているところも怖くて好き。
小波の黒太に対する執着や独占欲の強さを改めて感じました。
神使たちにかかれば「めんどくさい奴」の一言で済まされるところも、おもしろい。

慌てて黒太を迎えに行く小波は、めっちゃかっこよかったです!怒って必死になっている小波は、怖いけどかっこいい!漸く、自分の感情を剥き出しにした小波かっこいい!
炎をまとう小波…角も生えてる小波…かっこいい…。
ゆったりしているイメージの小波がぱきっとすると、かっこよくてどきどきしますね。

黒太の素直さが眩しいです。戸惑いながらも、自分の気持ちと向き合い、相手とも向き合い、答えを出す。かっこいいです。
その素直さに、小波も救われているように感じました。黒太を囲いながら、黒太に救われているような印象。

黒太を囲いこもうとしてしまう中でも、黒太の意思を尊重しようとする姿勢がよかったです。
術の解除条件設定が好き!小波の自分を戒める努力が見える!
それが思わぬ黒太からのアプローチのきっかけにもなるとは…!
「黒太から唇にキスしてきたときはOK」という条件、それ大事!

胡太朗くんがちょいちょい心配して忠告したり、ツッコミ入れたりしてくれてて嬉しかったです。
寒さに弱くて震えてる胡太朗くんとコマは可愛いし、コマinこたin正隆で包まれている図は更に可愛かった!
コマと颯助も仲良く過ごしてるようなので、外伝3も楽しみです♪

切なさも包み込む温もり

冒頭の象徴物選びから引き込まれました。
勇者と魔王が結ばれ、二人の間に生まれた子を育てているにしては、ラブラブというよりも、よそよそしさや距離を感じるなぁ、何故だろう?と。
二人の子であるマオちゃんに対してはでれっでれで、勇者ジェイドと魔王ルーイの二人ともがマオちゃんに愛情を持っていることは伝わってきたので、余計に不思議でした。
マオちゃんの育児に右往左往しながらも懸命な二人の現在の様子が描かれつつ、ジェイドとルーイの過去や現在に至る経緯が徐々に判明していくので、読みながらわくわくしました。

明かされた二人の過去、事情、経緯が……切ない!と同時にあたたかい!
うああ~、あたたかいのに切なくて、ほんと、胸が締め付けられました。締め付けられる胸の中で、ぎゅっと温もりを噛み締めるような感覚。
ジェイドもルーイも、お互いを思い合っていた。「平和な世界になったら田舎で一緒に…」という夢も嘘じゃなかった。
けれど、ルーイが正体を隠していたこと、それが明るみになってしまったことで、ジェイドは素直になれなくなってしまった……。
いつかは正体を明かさなければならないこと、正体を明かさなければ、平和な世界が訪れないこと、それはジェイドと田舎で暮らす未来が訪れないことと同義であることをルーイはずっと自覚していただろうと思うと、切なさが波のように……。
一緒に旅をしていた間のルーイの心中は、幸せと苦しさがない交ぜになっていたのでは、と。
更には、新たな魔王となる子の誕生をジェイドに提案したルーイの心情を想像すると……切なすぎる……!
どれだけジェイドのことを好きなのか伝わってきて、胸が苦しいです。
と思っていたら、ちょうどええやないかい!という事実が判明して、本当にほっとしました!
「皆には育休中だと伝えておけ」というルーイの言葉とタイトルとの調和が見事で印象に残りました。
めっちゃ照れながら告白するジェイドがめっちゃ可愛かったです!

ジェイドとルーイとマオちゃん、三人のこれからを続編で読めるのが楽しみです。

まさにAddiction

朝が弱く、ホラーが苦手な冴ちゃんが可愛い!
普段は文字通りクールビューティーなのに、明仁に気持ちよくされると、えちえちのとろとろになってしまうところまで可愛い!
冴ちゃんの懐に、するりと入り込んでしまう明仁のコミュ力の高さというか、押すときには押して、引くときには引くという見極めの的確さ、それを可能にする観察力の高さに感心させられました。
そんな明仁にかかれば、冴ちゃんが落ちるのは当然と言えば当然ですが、明仁のほうも冴ちゃんの魅力に抗う術なく、逃れられなくなっていく様子の描かれ方が見事で引き込まれます。
更に、えちがえちえち!表情やアングルが魅力的で見入ってしまいます。冴ちゃんのえちえちとろとろな表情もいいし、明仁の一見余裕そうに見えて、冴ちゃんのエロさに夢中になってしまっているのが伝わってくる真顔もいい!
ツンツンなのにわりと素直な冴ちゃんと、強引そうなのに浮かれてしまう可愛さもある明仁のラブラブなこれからを続編で読めるのが楽しみです。

つぐみちゃんの成長!

冒頭から恵くん父の騙し討ちで、一触即発しそうな恵くん。
そこへ乱入してくるつぐみちゃん。
修羅場になるのでは!?と身構えたところ、恵くん父に頭を下げてお願いするつぐみちゃん、恵くん、伊波。
こどもたちのほうが大人やん…と、少し頭を抱えつつ、特につぐみちゃんの成長に感動しました。
つぐみちゃんはどこまでも真っ直ぐで、自分に正直なところが魅力ですが、それは自分の意見を一切変えないという意味ではないのだと、実感する5巻です。
どこまでも真っ直ぐで、自分に正直だからこそ、自分が大切にしたいことのためになら、自分の意見も変える柔軟さがある。
つぐみちゃんの成長は、恵くんが大切にしたいことを尊重しているからなのだと知り、愛おしさと感動で胸ぎゅん。
親同士の顔合わせを兼ねたお宅訪問の場でも、対立する話し合いにおいて、真っ先に解決策となる条件を恵くん父から引き出したのは、つぐみちゃん。
恵くん父と対峙するつぐみちゃん、かっこよかった!
つぐみちゃんが大切にしたいことは、恵くんと一緒にいる未来、そして恵くんが大切にしたいこと。

両家の話し合い(対決?)も見応えがありました。おもしろくて楽しんでしまいました(笑)
そしてまさかの、つぐみちゃん九重学園へ編入!
恵くんと一緒にいる未来のため、あんなに拒んでいた抑制剤まで飲むなんて…。
つぐみちゃんの恵くんへの愛が溢れてる…!
九重学園ではどんなことが起こるのか、次巻が楽しみで待ち遠しいです!

広がる青の美しさ

タイトルの「ブルー・ド・ロワ」、いづみとマナの翼(羽)の色「王様の青」、そして設置された「青の区」。
いづみがマナと同じ青に羽の色を変えたシーンは感動的です。変えた事実は元より、荒天(騒動)を経て、頭上に広がる青空と二人の羽の青色との対比の美しさにも感動しました。モノクロのはずなのに、青色を感じました。
ずっと、マナの羽の色を示していると思ってきたタイトルの「ブルー・ド・ロワ」が、まさか、いづみとマナ、二人の色になるとは。
いづみの羽の色が青になったからこその「ブルー・ド・ロワ」「王様の青」というタイトル。
更に、青色の羽の二人が監督者となるから、特区の通称が「青の区」となった。
周囲から忌み嫌われ、マナ自身も好きではなかった羽の青色が、羽の色に囚われ、偏見や差別をしていた彼らの意識と、天使と悪魔の間にある壁までもを取り払う象徴となる。
初めてマナに会ったいづみがマナの青い羽を綺麗だと言った場面を思い出し、いづみが感じたマナの青い羽の美しさを感じられるようでした。

1巻から最終巻にまで続く「青い羽」を通して描かれる物語に魅せられました。うまく文章で表現できないのがもどかしいですが、分断ではなく連帯を選び、それを実現するために権力者となったサタンたちの力の使い方がよかったです。
サタンやミカエルはもちろん、ガブリエルやアスタロトたちも突き詰めれば自分自身のためという動機だからこそ、説得力もありました。
マナといづみが笑顔で二人一緒にいてくれることが何よりも嬉しいです。
しかも、マナといづみだけでなく、天使や悪魔たちにとっても、笑顔でいられる人が増える世界への道筋を得たと感じられる未来に辿り着けたことが嬉しいです。

いづみにメロメロになってしまうマナが可愛いです!
えちシーンはえちえちで、対外的な彼らの様子とのギャップも楽しめました。
俺様な部分が出てしまういづみにも惚れ惚れしました。普段とのギャップがあるからこそ、魅力的に映ります。
登場人物たちも魅力的でした。それぞれに強引なところがあったり、自己中心的だったりしても、他者への思い遣りを持っている人たち。理知的なところも安心して読めました。
時折登場するデフォルメキャラたちも可愛い!

「青の区」を始め、天使や悪魔たちの社会がどうなっていくのかは、まだこれから。
いづみやマナたちの暮らしはこれからも続くのだと感じられる終わりでした。
彼らなら、きっとより良い未来へと向かってくれると思います。一緒にいるために、笑顔でいられる人が増えるように、諦めずに進んでくれるはず。そう信じられます。
連載は終わってしまいましたが、そんな彼らを応援しています。

自分を大切にするという意味

純生と愛がお互いへの理解を更に深めて、恋人として、Dom/Subパートナーとして、二人にとって、より良い関係へと歩む姿を見せてもらった2巻。
カラー代わりのアンクレットを手入れする際の約束に胸きゅん。カラーを一瞬でも外すという行為は、Subにとって負担になるのだなぁと勉強になりました。
どこまでも純生第一な愛は推しですが、純生のためにも自分のことも蔑ろにせず、大事にしようと頑張り始めた愛はもっと推せます!
愛をそんな風に変えた純生も、1巻で愛に変えられていて、二人ともがより自分を大切にしようとしている。
そしてそれは、自分以外をも大切にすることに繋がっていく。
しとあめを読んで、良くないところも含めて、自分を受け入れること、認めることの大切さも感じました。

それが当たり前の社会となった未来

幼い頃から、真っ直ぐ前を見据える強さのある御門くん。
必死に耐えながら、周囲に対する思い遣りや素直さをなくさないところが本当に魅力的だけど切なくて…。
須藤くんにあの一言を言えるようになったことで、あの未来に辿り着けたのだと思う。じゃなきゃ、きっと潰れていたと思います…。
必死に一人で闘おうとしてきた御門くんが須藤くんと出会うことで、大切な一言を声に出せて本当によかった。二人が海に行く場面は感動しました。

須藤くんが明かしてくれた、幼い頃の二人のエピソードが好きです!
御門くんの真っ直ぐさや強さを感じられるし、須藤くんの思いの強さも知ることができました。
海の場面は、カラーで見てみたいくらい、モノクロでも綺麗で想像力をかきたてられる!須藤くんの描いた絵もカラーで見てみたい!

閉じ込められた御門くんを助け出す須藤くんがめっちゃくちゃかっこいい!
御門くんが言った「大事にしろ!」を違う意味で受け取ってしまうところも須藤くんらしくて、愛おしい…。自分よりも須藤くんを心配する御門くんも御門くんらしくて、愛おしい…。ほんっと二人とも愛おしい…。
須藤くんも、御門くんも、二人ともがお互いに出会えて本当によかった!!
逃げながらでも、回り道をしながらでも、前を見据えることを二人ともがやめなかったから、掴めた二人の求める未来。それがとても眩しくて、あたたかくて、見せてもらえたことが嬉しいです。
一番最後のページに載ってる、あの一言が当たり前になる未来を作り上げた御門くんと須藤くんに感謝です。
差別や偏見のない社会に変えることができた未来。それをずっと求めているので、作品の中だけでも実現してもらえたことが嬉しかったです!
最後のページに、という演出も素敵!