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神作品

アドバンスドレビューアー

女性碧蓮さん

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色とりどりの魅力

しゅきマ完結!
山野でこ先生の新刊だ!と、上巻発売時に試し読みをして、すぐに購入した日が懐かしいです。
なかなか奇抜なタイトルと、ストーリーの不思議さとのギャップに心を掴まれました。更に、ストーリーも明るい爽やかさ、暗く重い負の面、可愛いエロさ、と色とりどりの魅力があり、上巻を読み終えたとき「なんや、これ、おもろい!」と続きを楽しみに待っていました。

龍仁のお母さんの件が無事に解決したところで、常連客(という名のストーカー)・後藤さんのめっちゃ怖い場面で終わっていた中巻。
絶対こいつも何かやらかしよる…!こわい…!早く下巻を読みたい!と思い続けていました。
そうして読み始めた下巻。
思いの外、怖いことは起こらず、それどころか、めっちゃえちえちでラブラブな龍仁とユキを堪能できて、ありがたや~ありがたや~と感謝しました。
自分の知らない自分に嫉妬するユキは、ほんまに可愛いですね!恥ずかしがりながらも、素直で積極的なユキはほんまに可愛くて、えちえちですね!龍仁に乗っかるユキは最高ですね!

二人が訪れた花火のあがる夏祭りは、龍仁にとって、とても大切な思い出のある夏祭りで。
しゅきマは、こういう龍仁やユキにとって大切な出来事をうまく日常描写に組み込んであるので、龍仁とユキがどうしてお互いのことを好きで唯一無二の存在なのか、ということがすんなりと伝わってきます。そのことに二重に感動させられる。
更に、龍仁もユキも、人として魅力的なので、二人で幸せになってほしい!と応援せずにはいられません。どんな苦難が訪れようとも。

夏祭りを堪能したところで、危惧していた通り、後藤さんが派手にやらかしてくれて…。のちのち、後藤さんにも事情があったと分かり、結果的にアドバイスもくれたのですが、若干苦手意識が残ってしまいました。
あっさり許すユキに納得がいかないけれど、それがユキの魅力だと思うし、その分、龍仁がきっちり怒り続けてくれたのでよかったです。龍仁だけは怒らないと駄目。
あの記憶があるのは、龍仁だけだから。

漸く謎の確信に近づき、龍仁の実家で二人過ごすユキと龍仁。
このときの龍仁が全般的にかっこよくて、やばかったです。対後藤さんで力を使ったとき以上にかっこよかった。昔の本を読める龍仁まじかっこいい。黙々と読んでる姿まじかっこいい。
気持ちが擦れ違いかけ、ユキに黒いもやが憑りついてしまっても、飲み込まれる前に晴らしてしまう龍仁が流石です。それでこそ龍仁。
一見デリカシーがなさそうな発言も、龍仁が放つと、それだけではなくなる。龍仁の真っ直ぐさは少し独特で、何度も驚かされました。不思議と心地好い。そこが龍仁の魅力。

度々登場し、一緒に行動するようになった可愛いウーパールーパー(?)は龍神様で、龍仁とユキの愛(しゅきしゅきMAXハート)の力で割れた岩を戻して、めでたし!めでたし!
という場面が本当にラブラブで、えちえちで、ユキはめちゃくちゃ可愛いし、龍仁はかっこいいし、で素晴らしかったです!雨が降るのもよかった。龍神は雨を呼ぶ神様。

誕生日プレゼントに、龍仁のネックレスと似たネックレスを欲しがるユキが愛おしい…。
こそっと、龍仁と同じ龍の鱗のネックレスを紛れ込ませる龍神様の粋な計らいが光る!
そして、龍仁の「しゅきしゅきMAXハート!」宣言最高です!(笑)
様々な推測の答え合わせもしながら読んだ下巻。とてもおもしろく、楽しかったです。
ちょいちょいあるギャグパートが重い話の中で、くすっと笑える程好い息抜き。そのバランスもよかったです。
龍仁の「ユキと一緒に生きたい」という願いをひたすらに叶えるため、タイムリープを繰り返してくれた龍神様に感謝です。
そのせいで龍仁とユキが同じ記憶を共有できない切なさもあるけれど、それも気にならなくなるくらい、ラブラブしてほしいです!

エロだけじゃない!めっちゃえっちだけど!!

淫魔同士はやっぱり、めっちゃえっち!!
とはいえ、ユウリもトウマもそれぞれにキャラクターとしての魅力があって、お互いに惹かれ合っていく様子もしっかり描かれていて、読み応えがあります。
エロだけじゃない!めっちゃえっちだけど!!と、声を大にして言いたいです。

淫魔としては生きづらい、人間が苦手なコミュ障のユウリ。
それは淫魔にとって死活問題で、空腹でふらふらしているときに偶然出会ったのがトウマ。
ユウリが淫魔だと一目で見抜いたトウマもまた淫魔。そんなトウマは、花を背負ってホストをこなす淫魔らしい淫魔。
と思いきや、トウマも淫魔らしくない一面を持ち合わせていて、ユウリもそこに少しずつ惹かれていく。
トウマが秘密のお気に入りの場所をユウリに教える場面が印象的でした。

ユウリもトウマも、人間の姿と淫魔の姿の両方を楽しめるのがいい!
でもやっぱり、淫魔の姿が本領発揮という感じで好きです。瞳も角も尻尾も翼も、二人とも異なっていて個性があるのが魅力。
トウマの瞳とユウリの角がかっこいい!

タブーとされる淫魔同士の交わりは、めちゃくちゃえっちです!!
無意識に淫紋が出てしまうくらいの中毒性の高さ故のタブー。トウマに「淫紋が出てる」と指摘されたユウリが「ほんとだ、出てる」と応えた視線の先は、トウマにも出ている淫紋だった……という場面がめっちゃ好き。
あのえっちさは、二人が淫魔だからこそですが、淫魔だからという理由だけでなく、ユウリとトウマだからこその心の繋がりをしっかりと描いてあるので、更にえちえち度が増しているように感じます。
二人にはいつまでもラブラブえちえちでいてほしい!

タイトルの秀逸さ

「好きなひとの好きな人」のスピンオフ作品。雑誌連載から楽しんでいたので、コミックス発売を待っていました!

第1話、二人の再会からしてお洒落(?)です。
浮季のアンニュイイケメンっぷりと、浮季と遊彦の関係性だからこそ成り立つ、お洒落で印象的な再会。
いやもう、ここで早くも掴まれました、心を!

そして、浮季の可愛い甘えたが遊彦に対して発揮される中での、ピアスの披露。浮季のちん…にピアス。
ちん…にピアスのキャラが出てくる作品は読んだことがありますが、まだまだ少ない。
しかも、まさか浮季がしているとは予想だにせず。インパクト大でした。
浮季は耳にもピアスばちばちなのですが、彼の全身のピアスの理由は全て遊彦。
このピアスの理由について明かされる場面は、切なさで胸が痛くなりながらも、あたたかく、熱くなります。
ひたすらに遊彦を求め続けてきた浮季の切実な想いがこれでもかと伝わってきます。
ピアスのみならず、浮季の行動原理は全てが「遊彦とずっと一緒にいるため」。
浮季がそうまでして遊彦を求めるようになる経緯もしっかり描かれていて、浮季を応援したくてたまらなくなります。

一方の遊彦は、最初から浮季に流されている雰囲気で、本人も流されているという認識ですが、最後まで読むと、遊彦も浮季を自分から選んでいたのではないかと感じます。
いくら頼りにされ、甘えられているからといって、結果的に浮季のように構う相手は浮季しかいなかった。それが答えのように思えます。
遊彦もまた「全ては浮季だから」ということではないかと。
まあ、遊彦の性格を的確に捉えたアドバイスを浮季にした蜜彦の影響もあるかとは思いますが、それでも浮季を選んだのは遊彦自身なので。
「流されているだけじゃないか」と悩む遊彦でしたが、少しずつ自分の気持ちを自覚して、ちゃんと浮季に伝えられてよかったです。
「浮季の気持ちを信じているから、嘘は怒るけど、ひみつは許す」という遊彦がかっこよくて好き!浮季への愛が溢れてる!

遊彦に甘える浮季は、めちゃめちゃ可愛くて可愛くて!
でもそんな可愛い笑顔と、遊彦への執着を感じさせる笑顔との差がいい!どっちも好き!両方あるからこそ、浮季!
遊彦はそんな浮季の執着笑顔(ひみつ)を見ることはできないけれど、なんとなくは感じ取っていて、その上でのあの言葉なのかな、と。
全てを遊彦に捧げる浮季と、浮季の全てを受け入れて許す遊彦。
タイトルの「こじらせ彼氏のかわいい彼」が両方の意味になっていて流石です!
「好きなひとの好きな人」も、読んでから「そういうことか…!」と秀逸さに項垂れました。

ちん…にピアスを活かしたえちもえちえちです!
ぞぞ先生の描くえちシーンは、アングルも凝っていて好きです。えちえちです。
えちえちなのですが、湿り気よりも爽やかさを感じる不思議。そこも好き。

蜜彦がちょこちょこ登場していて嬉しかったです。
2カプの交流も見てみたい!でも、想像がつかない(笑)

遊彦とずっと一緒にいるための努力を続けてきた浮季と、無自覚ながら浮季と一緒にいられる道を選んでいた遊彦。
こじらせている二人がかわいい彼とずっと一緒に仲良く幸せでいられる未来を願っています。

美しさと可愛さ

電子書籍で読んでいた作品の新装版とのことで、これを機会に紙書籍を購入しました。
電子描き下ろしの再録に加えて、新たな描き下ろしまで収録されていて得した気分です。
新たな描き下ろしの「風邪を引いたら、そのときだけ王様になれる」エピソード。ヨルの生い立ちに改めて切なくなりながらも、今はアムランが一緒にいてくれる安心感や温もりを感じられました。ヨルが幸せになってくれて嬉しい!

アムランとヨル。
ヨルにとって、アムランとの出会いは男娼と客であっても、アムランにとっては長年追いかけ、探し続けていた相手との再会。
アムランにとって、ヨルとの出会いが重要であったのと同じように、実はヨルにとっても重要なものだったという、二人の繋がりや影響を与え合う関係がとても絶妙で、心を掴まれました。
更に、アムランは「ハイブリッド」という存在で、獣化もできるという設定が魅力!そのおかげで話に深みが増していると思います。
「ハイブリッド」という存在は、ヨルが男娼になった(ならされた)要因でもあるので…。
発情期のアムランとヨルのエピソードは読み応えがあります。自らアムランの部屋に入っていくヨルはかっこいいし、アムランとヨルの行為はえちえちだし、発情期後のアムランの落ち込み様は可愛いし。
最大の見せ場は、ヨルの美しく素晴らしい踊り!それを嬉しそうに見惚れているアムランの表情!
アムランとヨル、二人が長年追いかけ、求めてきた姿。それを実現できたこと、こうして見ることができたことが嬉しいです。
これからも二人ラブラブで過ごしてほしいです!

胸きゅんと、えちえちと、誠実さ。

無意識に他者との距離が近い白川さんと、落ち着いた雰囲気のある蘇芳。
それぞれに職人として仕事に誠実な二人が、話すうちに良い雰囲気になり、一夜をともに過ごす第1話で一気に引き込まれました!
白川さんの天然人たらしっぷりと、それを警戒しながらも引きずり込まれてしまう蘇芳の動揺と苛立ちから目が離せず、どきどきしました。
白川さんの誘い方、蘇芳の腕時計のベルトに指をかける仕種、やばいですね。表情も含め、色気たっぷり。
翌朝のナチュラルさがよかったです。蘇芳も心の中では動揺しながらも、表面上はスマートなのがよかったし、これからの二人が大人の駆け引きを経て、どうなっていくのだろうか、とわくわくどきどきしました。

実は、本誌で6話と最終話だけを読み、コミックス絶対買う!と決意した作品です。
あの白川さん(セイ)と蘇芳のこれまでを絶対に知りたい!と。彼らの出会い、これまでを読めて本当に嬉しいです。
蘇芳の「セイさん」呼び、セイの「蘇芳くん」呼びに、こういう意味があったとは…。知ることができて本当によかった。

セイに対する蘇芳の気持ちの伝わらなさをもどかしく感じながらも、そんなセイに対して負の感情が芽生えなかったことが自分でも意外でした。
いつもなら、そういうキャラに対して「なんでわからへんねん!」と苛立つか、呆れるかしてしまいがちなのですが、むしろ心配するくらいで。
おそらく、蘇芳がそこに苛立ちながらも、セイの魅力的なところ、良いところだと思っていることと、セイの描き方のおかげかと思います。
本当にセイも蘇芳も魅力的で。ラブラブになってくれて、本当に嬉しい!

蘇芳染めのブレスレット、蘇芳の思い入れ深い椅子きっかけの運命発言、運命から必然に変わったこと、インタビュー記事、描きおろしの独占欲、と並べていくと、セイが蘇芳をめちゃくちゃ大好きなことが伝わってきます。
擦れ違いを経て、お互いに「好き」と伝え合った告白の場面もめっちゃ素敵でした!胸きゅんです!
その後のえち(6話)がまたえちえちでラブラブで!これを最初に読んでしまったら、そりゃあ彼らのこれまでが気になりますよね!
最終話のリベンジ水族館デートもまた、感慨がひとしお。楽しそうな笑顔の二人を見られて、本当に嬉しいです。

好きなものは大事にする(優しく触れる)蘇芳、仕事に向ける眼差しをセイにも向ける蘇芳、それを喜ぶセイ、仕事に向けるセイの眼差しを自分にも向けてほしいと思っていた蘇芳、仕事が手につかなくなるくらい蘇芳のことで頭がいっぱいだと告白したセイ。
胸きゅんと、えちえちと、それぞれの誠実さも感じられるお話でした。真っ直ぐに向き合おうとする姿勢が素敵です。
とても魅力的なセイと蘇芳の二人をもっと見たいです!

そうして迎える「はれのひ」

単話配信も追いかけていた、ただおかのはれのひ単行本がついに発売!更にTVアニメが放送中!という、おめでたいこと続きで嬉しいです。
ただおかシリーズは紙書籍も電子書籍も揃えるくらい好きで、友人にもおすすめしています。
最初は、真生さんと弘さんとひかりんの藤吉家を通して描かれる、オメガバ世界での差別や生きづらさと、それに抗う姿や温もりに感動したり、応援したりしながら読んでいました。
真生さんと弘さんは安定カップルなので、二人のいざこざよりも、彼らと外の人たちとの対話のようなものや子育てについてを中心に描かれてきたシリーズだと思います。その中で、二人の過去に少し触れられることはありながらも、彼らがどのような難しさを越えて番となり、結婚したのかは、なんとなく想像するしかありませんでした。
その描き方に物足りなさは決してなかったのですが、こうして描いてくださり、読めたことが素直に嬉しいです。
彼らには、バース性を無視しない一方で、バース性で他者を判断しない安心感があったのですが、それが何故なのか、わかったような気がします。
誰も近付けないほどに気が立って真生さんを抱き締め続ける弘さんが好きです。それでも首を噛まなかった弘さん。本当にすごい。いやほんとすごい。弘さんは私の理解を越えてくれます。
真生さんも本当にすごい。襲われているのは自分なのに、襲ってきた相手の中に自分と同じような苦しみを感じ取ることができるなんて。そりゃ、弘さんは真生さんを選ぶだろうし、真生さんは弘さんを選ぶだろうと改めて納得しました。

そして、何と言っても、松祐カプ!松さんと祐樹くん!
実は、1作目から祐樹くんがお気に入りでした。コミュニケーションが少し苦手な祐樹くん。素直な祐樹くん。
松さんもお気に入りでした。弘さんたちの良き友人で理解者の松さん。
シリーズが進むにつれて、そんな二人が少しずつ近づいていく様子を見ながら悶えていました。こんなに嬉しいことってない!愛おしくてたまらない!松祐カプが大好きです!
前作「ひとやすみ」では松祐カプがひかりんとともに表紙を飾り、とても嬉しかったのですが、二人の仲としてはまだ今一歩というところで。待っていました。待ちきれず、単話配信を追いかけるくらいに待っていました。
αとβのカプである松さんと祐樹くんには、αとΩのカプである弘さんと真生さんとはまた異なる不安や試練のようなものがあるのですが、それ以上に私は、バース性に関係なく祐樹くんが抱えている生きづらさや、バース性に関係なく松尾さんが持ち合わせている心根や人柄の良さが、少しずつ噛み合っていく様子に心を奪われました。
なので、学祭での目隠しゲームで祐樹くんの手を見事に当てる松さんの場面も好きですが、藤吉家にお見舞いに来た祐樹くんの背中を押したのが松さんだった、と明かされた場面が一番好きです。それを思い出すことで、祐樹くんの告白に繋がるのもとても素敵です!
まじであの場面が好きで感動して悶えました!松祐カプを考えるとき、真っ先に思い浮かぶ場面です。単話配信でも何度も読み返しました。
これからも幸せでいてほしいし、もっともっとラブラブに過ごしてほしい!松さんと祐樹くんのこれからをもっと見ていたい!弘さんと真生さんに続く次の結婚式をお待ちしています!

おとと優秀コンビも見守っています!ひかりん、ひなひな、みちるんたちも見守っています!
「はれのひ」を読むと、最初の「ただいま、おかえり」からもう一度読み返したくなります。今まではふわっとしていた弘さんの両親が謝っていた酷い仕打ちなど、あのとき真生さんたちがちらりと思い返していたことは何だったのか、彼らが乗り越えてきたものは何だったのか、それを知った上でもう一度。
「はれのひ」を迎えても、「はれのひ」を迎えたからこそ、ただおかのみんなのこれからをまだまだ見ていたいです。