碧蓮さんのマイページ

萌×2作品

アドバンスドレビューアー

女性碧蓮さん

レビュー数12

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今年度101位

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深い愛と慈しみに満ちているお話

コウギョク様とトパズ、それぞれの深い愛を最初から最後までたっぷりと感じられる作品。
お互いに向けての愛のみならず、周囲の存在に対する愛も溢れている。
更には周囲の存在たちにもコウギョク様やトパズに向けた愛があるので、作品全体に愛が満ちています。
でも、愛が満ちているからこそ、切なさも苦しさも増してしまう。

冒頭のトパズの生い立ちからして、深い愛と切なさが満ちています。
グリフォンの習性として、生存の可能性が低くなったトパズの卵は親に置き去りにされてしまう切なさ。
そして、その卵を拾い、自身の魔力を注ぎ続けたコウギョク様の愛。
この時点では、コウギョク様の行動や想いは、魔王として当然の、普遍的な慈しみだったと思います。
それが、共に暮らし、トパズが成長していくにつれて、少しずつ変化していく。

そのトパズの成長に関わっているのがコウギョク様だけではないところが重要だと、個人的には思います。
ヒスイとシンジュの元で過ごした時間は、トパズにとって見識を広げ、コウギョク様のことを改めて考えるきっかけとなった。
あの離れた期間があるからこそ、トパズはあのトパズに成長したし、その成長したトパズがコウギョク様の心を射止めるに至ったのだと思います。
飛び跳ねてる幼いトパズがめちゃくちゃ可愛かった!!

ところが、そんな深い愛や慈しみを持つ魔王のコウギョク様だからこそ、庇護している魔物たちのために自らの身を犠牲にしてしまう。
深い傷を負った直接の原因は、トパズが人間から酷い攻撃を受けたことですが、その後も魔物たちを守るために頑ななコウギョク様は、だから慕われる魔王なのだと思うと同時に、見ているのも辛かったです。
だからこそ、トパズの決意にも納得できましたが、その決意もまた辛くて。思い遣りやあたたかな心を感じるからこそ、余計に辛い。
トパズの野生化を抑えながらの3年間。コウギョク様たちはどんな想いで過ごしていたのか、どんな苦労があったのか、想像するだけでも辛い。

でも、決して諦めなかったからこそ、戻ってきたトパズ!
人型に戻ったトパズとの再会の場面は本当に感動しました!美しくて、見惚れました。
記憶がないトパズが恥ずかしがっているのも可愛い。

トパズは本当に誠実な好青年で、かっこいい。とても魅力的な青年に成長したと思います。
そんなトパズから好意を向けられたら、そりゃコウギョク様も惚れてしまう。
でも、二人とも責任感が強く、両片想い状態が長く続いていたのはもどかしいですが、だからこそ応援したくなるし、そんな二人が好きになりました。
その状態でトパズの野生化に抗う期間に突入したので、彼らの胸中を思うと…。
描写上では、びゅんっと飛んでくれて助かりました(笑)

あの島やヒスイやシンジュたち含めた彼らには、これからも幸せに暮らしてほしいです。
困難はまた訪れるかもしれないけれど、乗り越えながら。
宝石や鉱石が出てくるのも嬉しかったです。

せとみつとLimtity、どちらも応援したくなる!

幕つが3巻!
番として、アイドルとして、成長し、変わっていく、せとみつの二人を読めて嬉しいです。3巻まで続いたからこその二人の姿だと思います。

3巻では、密生さんが真啓くんへの気持ちを改めて自覚し、アイドルとしての自分と、個人としての自分との間の気持ちの擦り合わせを進めていく姿が印象的でした。
あのような始まりだった二人だからこそ、いつかは向き合わなければならない点だったのだと思います。
密生さんも真啓くんも、二人ともがお互いの本音を掴みかねていたし、伝えようとしていなかった。
真啓くんに関しては、自分の気持ちは伝えていたけれど、密生さんに対して遠慮があった感じ。本音でぶつかることができていなかったために生じてしまった擦れ違い。
切なかったです。ハラハラしました。しかも、新キャラの周くんが関わってくるから余計に。結果的に周くんがいい子で、二人を応援してくれて本当によかった!

Limtityの新曲ミニドラマは私も見たくなりました。この撮影のとき、つい、気持ちが溢れてしまった密生さんがまじでかっこよかったです!
実は初回限定小冊子から読んでしまったのですが、やばかったです!密生さん、やばい!エロい!相変わらず、かっこいいと可愛いが同居してる!
そんな密生さんにメロメロになっちゃうのは当然だし、そんな真啓くんが好き!ほんと、密生さんにメロメロな真啓くんが好きです!
本編にも登場しているLimtity箱推しファンと同じような気持ちです。密生さんの隣にいる真啓くんが一番かっこいい!輝いている!

犬が苦手なのに犬に懐かれ囲まれる真啓くんが可愛い!
にゃんこと真啓くんの組み合わせは最高です!
要所要所で二人を助けてくれる、れおくんの頼もしさ!ちゃんと仲良くしようとする真啓くんも微笑ましかった。

1巻のときから思っていますが、幕つがは、アイドルとしての二人と、蜂谷密生と瀬兎真啓という個人としての姿の描き方というか、分量やバランスが絶妙で引き込まれます。
どちらの姿も彼ら自身で、切り離せるものではなく、大切なものだと感じます。
そうして、気付けば、せとみつ、Limtity両方を応援せずにはいられなくなっている自分がいました。
こうして3巻まで読めて嬉しいです。
次はいよいよ、実家へのご挨拶!?と楽しみです。

つぐみちゃんの言葉にしびれる!

つぐみちゃんが九重学園に編入!?という、わくわくどきどきはらはら楽しみな6巻の発売を待っていました!
編入初日から、というか校舎に入る前から、生徒や教師たちに向けて番宣言をするというイベント(?)をこなしてくれた恵くん。若干空回ってる感があっても、それに何となく気付いていても、宣言する恵くんが好きです!
つぐみちゃんのことを本当に好きで大切に思っていることが伝わってくる。

そんな感じでスタートした恵くんとつぐみちゃんの九重学園生活。
なんだか、つぐみちゃんの学校生活を漸く見ることができた気分です。クラスメイトたちとのやり取りとか、微笑ましくてあたたかい気持ちになります。
つぐみちゃんの芯は変わっていないけれど、確実に変わった部分もあって、それは恵くんと過ごすようになったからこその変化。
つぐみちゃんの変わらない部分と変わった部分を両方感じられて、つぐみちゃんかっこいい!と思いました。

一方で、つぐみちゃんとの学園生活に薔薇色で可愛い願望(妄想)を抱いている恵くんが可愛い(笑)
全身から、つぐみちゃん大好きオーラが溢れ出ていますよね。修学旅行関連の一喜一憂がおもしろかった!
恵くんも変わらない部分と変わった部分があって、それはやっぱり、つぐみちゃんと過ごすようになったからこその変化で。
お互いに影響し合って、お互いのために、自分のために変わっていく二人だからこそ、応援したくなるし、見守っていたくなります。

恵くん父が送り込んだ刺客(?)の新キャラ、永野先生がまたいいキャラしてる!(笑)
恵くん父への協力動機は自己中心的なのに、教師としての責任感も完全に無くしてはいなくて、フラットな目で見た結果、めぐつぐの二人を応援してくれている。
二人を見ているのがおもしろいから、という、これまた自己中心的な考えからだけど、永野先生自身の過去の傷も関係していそうで、乗り越えていたとしてもなんだか切ない。

そんな永野先生にけしかけられた修学旅行の一件ですが、ここでのつぐみちゃんの一言が光る!しびれる!
永野先生に向かって当然のように放った、根っこの部分が同じだから恵くんは絶対に裏切らないという信頼。
はぁ、もう、それを恵くんに言ってあげて…。
だから、めぐつぐの二人を応援したくなるのです。
有給休暇をもぎ取って修学旅行についてきた春告さんがめちゃくちゃおもしろかった(笑)
でも、そのおかげでつぐみちゃんが安全に移動できたから、結果的にGJです、春告さん!

この先、どんな学園生活が繰り広げられるのか、続きも楽しみです!

想定外に癒されるお話

表紙の柔らかな爽やかさを裏切りつつも、最終的には裏切らない、癒されるお話です!
冒頭のたお君の様子から、「ああ、碗先生らしい受けくんぽいな」と思いきや、東京での心と身体のすり減らし方が想像以上で、いつものように微笑ましく見守るよりも心配が勝りました。意地張ってないで、本格的に駄目になる前に逃げて!帰って!たお君!と心の中で呼び掛けていると、新がグッドタイミングでたお君に電話をかけてくれました!
この電話中から切った後にかけての描写が本当に心を抉ってきます。突き刺すというより、抉られます。
自宅の窓から見えない月(そもそも空がまともに見えない)、隣の部屋からの生活音苦情、溜まった洗い物やゴミ、壊れてしまった新からの贈り物のマグカップ。
たたみかけるようなそれらの描写がたお君の心を抉ると同時に、私の心も抉られました。たお君が必死に仕事を頑張っているからこそ、余計に。
この辺りまでで、なんかいつもの雰囲気と違うかも?と思いながら、その後のたお君と新を見守っていくと、「んなわけないやろ!」と思わずツッコミを入れたくなる場面や笑ってしまうおもしろさ、えちえちなえちシーンなど、「そうそう、これこれ!」と感じる私の好きな碗先生作品の魅力がありました。
今回の作品は更に、癒しまで付いている!
たお君が田舎に帰ってからの日々。そこで語られ、明かされる、新の過去や事情。
新にとって、たお君がどれ程大切なのか。そんな大切なたお君と自分のために、どんな努力をしてきたか。
現在の軸では、たお君が新に救われ、過去の軸では、新がたお君に救われていた…。こんなの、感動せずにはいられません!
しかも、もう一度二人で東京を訪れた際の諸々のエピソードが作品を見事にまとめ、より深めているように感じました。たお君はもう一度東京に行って、逃げ帰った後始末をする必要があったし、新も一緒に行く必要があった。
これからは新の手腕で田舎をたお君好みに(?)発展させながら、二人で仲良く田舎(ここ)で暮らしてくれることと思います。たくさんの楽しい人たちと一緒に。
グリーンアスパラガスの緑色、好きです。おいしそう!
えちえち、笑い、癒しに感動まで楽しめる作品でした。
たお君にとっては、東京での辛い思い出とセットになってしまっているだろうミドリさんにも幸せになってほしい!

胸きゅんしながらも、突き付けられた現実が切ない

「これがデビューコミックスだと……!?」と驚かされた第1巻から、続きを待っていました。
個人的に、今まで見ないようにしてきたことがフォーカスされて、胸が押し潰されそうです。兜くんはゴースト(幽霊)なのだと、改めて実感させられて、つらい……。
彩くんの禊として、彼の身体に入った兜くんが椿くんと遊園地で遊んだ日。楽しい一日の終わりに、兜くんが思い至った「椿くんのこれからに自分はいるのかどうか」という問いが胸に突き刺さりました。それまでが二人ともとても楽しそうだったからこそ、余計につらかったです。
その一方で、恋愛的に一歩進み始めたような椿くんと兜くんの様子に胸が躍る躍る!
恋心の自覚は案外難しく、本人たちは戸惑うものですが、読んでいる側としては嬉しくて仕方ありません。
兜くんは独占欲から、椿くんは身体的感覚から。この椿くんの夢が!夢だけど!夢じゃなかった!的な!
それを喜びつつも、それもまた兜くんがゴーストであるという現実を突き付けてくるのがつらいです……。

彩くんの事情が描かれ、歪くんも一緒に良い方向へ進んでくれて嬉しかったです。いや本当、歪くんのナイスアシストが多いですよね!歪くんは椿くんと兜くんのために動いてくれているのですが、それが結果的に彩くんのためにもなっていた気がします。
歪くんについては、まだまだ計り知れないところがあるのですが、どんな理由からにせよ、椿くんと兜くんのために動いてナイスアシストしてくれるところはすごいなぁ、と思います。彩くんを簡単に拉致れたところなどを「こわい…」と思いながらも、気になる存在です。

2巻で特に気に入っているシーンは、部屋で寝転ぶ兜くんを腕の中に閉じ込めて楽しそうにしてる椿くんと、照れてる兜くん!二人とも可愛くて好き!
兜くんの部屋着がおいしそうなTシャツというのも、ポイントですね!
そんな2巻のラストシーンが!いや、ほんとどうなるんですか、大丈夫なんですか。歪くんの目の前で……。
とにかく椿くんと兜くんの幸せを祈っています!