前作が良く、このカップリングが好きなので続編うれしいです。
サブスペースに入れられないという、より信頼関係を深める段階に入り。
それが支倉のドムを否定する意識からきていることだとわかり。
支倉兄とその家系の圧力。
最上がサブだと世間に知られ選手生命が絶たれる危機に陥ったり。
ドムサブとしての個々の内面、社会的な立場と環境整備など、難しい側面がうまくストーリーに織り交ぜられ。
ドムサブの社会(時代)が変わっていく過程が描かれていて、とてもおもしろかったです。
支倉がやさしい性格なだけでなく、支配的なドムへの抵抗感があったというのが階級社会へのアンチテーゼにつながっていたし。
最上のシンプルポジティブ思考が差別的な社会へ風穴を開ける役割ですごくよかった。
サブは支配されるだけの存在ではないことを体現していたし。
最上の支倉兄へのセリフ
「本当に自分が正しいと思ってんなら… 考え方の違う人間を認めても アンタが間違いになる訳じゃねえんだよ」
はよく言った! と痛快でした。名セリフ。
伊丹先生もナイスでした。
すごくいい会見、アイデア、ルールだと思います。
ラストの
支倉「首輪したままこんなに男前なのは この世でお前だけだよ」
がめっちゃ萌えでした。
その直後のあとがきで
2巻の表紙も最上1ショットだけだったことに凹む支倉と謝る最上がかわいかったです。
進化するDom/Subが読めて大満足です。
三栖先生作品初読みです。
絵がきれいでポップでいいですね。
Dom/Subは怖いのは苦手なんですが、本作はやさしく明るくおもしろくてよかったです。
攻めっぽいイケメン×攻めっぽいイケメン、ケンカップル大好きなので、その点でも楽しめました。
イケメン同士がはりあったり、意地をはりながら惹かれあったり、時々ギャグみたいになるバランスがちょうどよかった。
俺様な最上がコマンドを受けた時、ワンコのようになるのがかわいいです。
ただエロ時、乙女化するのは控えめにして頂いてイケメンをキープしたままの方が好みではあります。
ただ、陽が当て馬の役割をしてくっつくのは展開が予想通りで少し残念でした。
あと、仮にも医者の支倉が最上に石鹸を咥えさせるシーンはえ〜?!と引いてしまいました。
Dom/Subと攻め受けポジションが無関係なら、リバってしまえばいいじゃないか〜と個人的には思いました。リバ好きなので。
カバー下で、バーテンダーと山田医師が双子だとわかったのはおもしろかったです。どおりで似ているはずだわ〜と腑に落ちました。
時羽先生作品初読みです。
上巻のみの感想。
桜の心理はわからないでもないですが、やってることがSMを通り超えてDVぽい時が引いてしまいます。
そして何よりカズマの怯える顔が怖すぎる。
人が真に恐怖する表情って怖いですもんね。それが特に目に描かれている。
でもカズマがそんな自分の性格に気付けたシーンがとてもよかったです。
桔梗の心理が大変興味深いです。
自分が桜に試されたことをされているカズマの気持ちがわかる。
と同時に桜が興奮する気持ちもわかってしまう。
そもそも桜と桔梗はカズマに嫉妬はしないんですね。
2人の共有としてカズマをペットのようにかわいいと思う。
桜と桔梗の間での愛情と、それぞれのカズマへの愛情は別物ということでいいのかな。
その辺が変わってくるのか、仲良く共有する形になるのか。
単純な三角関係、3Pではなく、許し、試し、興奮、快感…と愛情がどう絡まっていくのか、その描かれ方がおもしろいです。
下巻楽しみです。
過去、謎、伏線…それらが一連の流れとなり終盤のバトルが迫力あり圧倒されての〜ラストがよかったです。
ギルがランスと対峙しながらもずっとランスと呼んでいて気になっていたんですが、最後の回想シーンで
「約束したでしょ」「守るって」
「ルシアン(ランス)」とようやくルシアンの名前を呼び、ランスと重ねたところでホッとしました。
ギル、ルシアン、ランスの思いが報われた気がして。
その前のギルが消えたシーンでの
─悲しんだりしないさ
─俺は結局いつだって1人だ…
が悲しすぎたので。
─絶望(それ)が俺の神から与えられた十字架(ギフト)なんだ─
こんな悲しいことってあります?と思ったけど、そう思わなければやっていけないってことですよね。
絶望を体感しているから、希望もどこかで感じることができる。
だからそのシーンがクリスマスで
─いい天気だな
につながる。
ウィリーに偶然会い、ギルが約束通り自分を守ってくれたと知る。
大切なことを思い出し、皮のブレスレットを手にする。
いいラストシーン。
THE END…?
の後はギルが悪魔の力で復活している…ぽい。
余韻がある終わり方もいいです。
オカルト的サスペンスでぐいぐい読まされ、迫力あるアクションの後、カタルシスと余韻ある終わり方でいい映画を観たような読後感です。
ホラーやグロは苦手なのですが、本作は絵がいいので見やすいです。
不吉に舞う風、襲いくる悪魔、それを浄化するランスの力…どの動き、形もデザインや構図がかっこいいです。
ランスとギルバートは、ルシアン・キャンベル、ギルバート・サリバンとどういう関係なのか。
生まれ変わりなのか。
魂が乗り移っているのか。
2人の関係性に関わってくるのですごく気になります。
ランスのモノローグ
─こんなにも強烈な憤怒と憎悪は
─果たして浄化と癒しだけで 消えるものなのか…?
が印象的でした。
そんな生やさしいものではないとランスは体感しているんですもんね。
そりゃ不眠症にもなる。精神的にきつい。でも逃れられない。
事件の真相に迫りつつある2巻でしたが、まだ謎だらけ。
事件を解決に導き、ランスとギルバートの晴れやかな顔が見られるのか。
3巻、楽しみです。
絵がきれいでかっこいいです。
読みにくさなくさくさく進むのがいいですね。
こういうホラー的な作品に孤児院が出てくると、それだけで怖い想像してしまうんですけど(孤児院の子どもたちが悲惨な目に遭うフィクションが何作が浮かんで)
まだ1巻、序章なので舞台背景、設定、謎…の導入ですが、おもしろくて引き込まれます。
ギルバートが何者なのか。
ランスとバディ的に活躍するところが見られるのか。
お互い救いの存在となるBL的展開が見られるのか。
と前のめりになってしまいます。
2人とも色っぽいのがいいです。
巻末カラーがきれい。
特にランスのブルーの瞳が美しいです。
─悪魔との接触は人々に狂喜を与えるものだと言われている
─対して神は人々に痛みを感じさせるだけだ
この言葉が一理あるな…なんてちょっと思いました。悪魔、神を比喩として他のものに置き換えて考えてみて。堕落する者の言い分ですねw
2.3巻楽しみです。すぐ読みます。
ま、ファンタジーですもんね。
前作のレビューにラストがどうなるか不安だと書いたのですが。
タイムスリップしてきた人がそのまま現在で生き続けるのは物語としてあまり考えにくい。
やっぱり一度過去へのケジメが必要となるのはわかる。
が、タイムスリップしてきた時と同じシチュエーションにしたからって、都合良く鴻が消えるのはあまりにファンタジーだなと。
そして、過去が変わって司朗は家族に愛されて育ちましたとさ…はご都合主義ではないですかね〜と思ってしまいました。
そう言っちゃうと最初のタイムスリップからご都合ファンタジーだから、おかしくないシステムなのかもしれませんが。
鴻「心中してくれるなら 俺と生きてくれ‼︎」
司郎が鴻に抱きつき、鴻は消える。
鴻は司朗の今と未来と過去に対してできることをしたい。
今の自分と司朗を心中させて。
結果、司朗の過去を変え、今と未来を変えることになる。
「俺と生きてくれ」は今の自分の気持ちと共にあってほしいという意味かなと。
そりゃこれだけのことをやられたら司朗は鴻のこたを一生忘れないでしょうね。
ラストの「次は俺の番だろ」「鴻さん」
このセリフがいろんな解釈ができるので、それを読者に委ねたんですよね。
だからモヤったりハピエンだと想像したり、いろんな感想が出るのが当然で。
そういう結末にしたんですよね。
てことは、読者それぞれが思う好きな解釈をして楽しめばいい。てことですよね。
そういう作品なんだと。
ラストはこういう意味ですよ!とわかりやすく提示されるのが当たり前ではない。
そう言われている気がします。
私は「次は俺の番だろ」と言うからには、何らかの方法で司朗と鴻が再会するのだろうと感じました。
家族写真が変わったのだから、過去が変わって司朗の人生、記憶も変わっていると想像できる。
なので司朗の頭の中で「次は俺の番」が見えたのではないかと。
例えば、過去が変わった(新しい)人生の中の知り合いに鴻のそっくりさんがいて、鴻の生まれ変わりか子孫だと確信したとか。
あるいはその人が目の前に立っているとか。
BL的にもストーリー的にもよかったので尚のこと、この終わり方に賛否が出るのはわかります。
萌えポイントたくさんありましたが、特に好きだったのは
初めてキスした後のやりとり。
司郎の剣の構えに「男前…‼︎」とうずくまっちゃう鴻←だから前巻の菊の構えのコマより、司郎の試合中の構えのコマの方が大きかったのね…と納得しました。どっちもかっこいいけどコマの大きさの違いは何?と思ったので
あと、叔父は菊次郎が好きだったんですね。
この巻のみの感想です。
めっちゃいい。
まだわからないことだらけで、ラストがどうなるのかちと不安ではありますが、とりあえずこの巻すごくよかったです。
ひょんなことから同居して、ひょんなことから添い寝するのBLあるあるではありますが好きなんですよね。
しかも2人ともキャラがいい。
司朗がクールなんだけど、自問自答していたり、静かな熱があったり。
菊は律儀で落ち着いていて、はしゃいた姿もうるさくなくていい。
そんな2人の相手への気持ちが変わっていく姿が、淡々としながらも確実に伝わる描き方が好きです。
余談ですが、ハレとモノノケの上巻がそういう意味で大好きで下巻への個人的ハードルが高まりまくったことを思い出します。
特に刺さったのは、菊が竹刀を振り下ろす瞬間の大コマ。
姿勢がよく、竹刀がビシっと止まって美しい。
それを見てハッとする司朗の小さいコマ。
(これ他の作品のキャラで見たかったやつ〜と悶えてしまいました)
見たかった構図で喜んでいます。
お家の感じ、畑、浴衣姿なんかもすごく好きです。
は〜ドキドキしますが、続編読んできます。
続編うれしいです。
しかもBL続編あるあるの新キャラ当て馬が出てこない。
前作で当て馬らしきキャラ2人いましたから、更に増えてもな〜ですねさすがにw
光太が実は犬を預かっているため真人と一緒にいる時間が少ないシーン…無言ながら、真人が作りすぎてしまった食事を見つめたり、一人で所在なげにしているさまが光太がいなくてさみしいと伝わってきてよかったです。
こういう描写好きです。
真人がまだ罪悪感を抱えているのはそれだけ光太の人生を思っているからだし、長年否定してきた気持ちだし、そう簡単に変えられないということがわかる。
でも大人っぽくなっていくところや、後ろ髪を切った光太(こっちの方が断然いい)に戸惑っちゃう真人がかわいい。
光太が「絶対に幸せにします」と力強く宣言したのがかっこいいし、その言葉に照れた真人もかわいい。
その勢いで光太が真人に迫り、真人が光太のどこが好きか白状しちゃう流れがめっちゃ萌えでした。
全体的にあっさり感じるけれど、見せどころはしっかり萌えるお話でよかったです。
前作から有匡視点が結構ありますが、先生お好きなのかな〜と思いました。