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yoru ni kaoru junpaku no hana
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
父親の借金の担保として、10歳のときにヤクザに売られた一葉を救ってくれた医者の鳴宮親子。
不遇な子供という設定が好きなため、冒頭のお腹が空いていてついお惣菜売り場のコロッケを掴んでしまい、宏晃に見つかって泣き出すものの、黙ってそれを買ってくれる宏晃・・・というシーンからもうぐっときてしまいました。
お話の中で一葉は18歳まで成長しますが、最初から大人だった宏晃との差は15歳。
一葉は学校には行かず二人の手伝いをして暮らし、大検をとって弁護士になり二人の役にたとうと頑張りますが、父親の康宏が不幸な事件で亡くなり息子の宏晃と二人きりになってから、二人の関係が変わっていきます。
見よりのない子供を本当の息子のように、弟のように大事にしてくれた家族のような関係がとても暖かく幸せそうだったので、長く続かなかった幸せが辛かったです。
一葉は、康宏と「ずっと宏晃の見方でいる」と約束をしたため、何をされても宏晃に尽くそうとします。
一葉は子供のころから宏晃に恋をしているのですよね。
そのため、無理に抱かれも慰みののようなポジションにいても、不幸な感じはしなくて良かったです。
設定はいわゆる、「シャワーを浴びたら部屋に来なさい」みたいなご主人様と性奴のようなもの。
最初はせつなく暖かい擬似家族として扱ってくれたのに、二人になってからこういう関係になるというのが、どうにもしっくりこなくて惜しいかも。この作品で絶対なくてはならない設定かもしれないですか、宏晃が無理矢理一葉を抱き続けた理由を知ってなお、むしろこの設定はなくも?と少し思ってしまいました。
こんな関係にならなくても、家に置くことはできたのではないかと思います。今まで家族だったのに急にご主人と愛人のような関係、特に子供のころから面倒を見てきた子を、というのはちぐはぐな感じもしました。
最後の山場の部分は、こういう健気で見よりのない主人公が受けだった場合に珍しくない展開なのですが、その王道さがむしろとても良かったです。
誤解を解いて最後は結ばれますが、何にせよ、最初から宏晃と言うキャラが無口すぎるんですよね。
こんなに寡黙な攻めも珍しいかも知れません。これは性格が招いた故の自業自得な誤解話なのですが、小さい頃から好きだった人と長いすれ違いの末に結ばれるというシチュエーションが好みなら楽しめると思いました。
すごくせつないのですが、痛すぎたりつらすぎたりということもなく、自分にとってはちょうどいいくらいでした。
神にしようか迷ったのですが、最後のオチがちょっとあっさりに思えましたので萌え萌えにしました。
父親の借金のせいでヤクザに売られそうになっていた10才の一葉。
そこへ現れた、組のお抱え医師鳴宮康宏に拾われる。
その家の一人息子・宏晃と3人で暮らしていたが、ある事件に巻き込まれ康宏が死亡する。
そこから残された二人の関係が変わっていき――。
とにかく切ないです。
BL関係ないところとかもですが、結構泣けます(^^;
いわゆるネグレクトで育ってきた一葉は、鳴宮家にやってきてようやく人並みの暮らしが出来るようになりますが、それでも虐待されて育ってきたせいで普通に学校には通わず、家で家庭教師について勉強をして、いつかヤクザのお抱え医師をしている康宏のため弁護士になるのが夢。
でもそんな夢も康宏の死により打ち砕かれ。
ほんのり憧れを抱いている宏晃には父親との関係を誤解され。
宏晃の縁談などの話もあり、この家を出なければいけないと思いつめた一葉は身を売ろうと決心して――。
一葉は哀しい生い立ちもあって、とっても健気でいい子なんですが、ちょっと控えめすぎるところもあって、そんなところに宏晃は今後も振り回されそうですね(笑)
実際続編も出ているのですが、発売当時見つけられなかったので先程注文してしまいました(^^;
かなり楽しみです。