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momo to manji
アニメイト盤を購入しました。前作に続いてで、楽しみにしておりました。一年くらい経ってますね。私はコミックスを読まずにCDだけ聴いてますが、前作同様、江戸時代にすーっと入っていける、大変素晴らしい出来です。アニメイト盤のおしゃべりCDで知ったのですが、楽曲は演奏していただいてるとのこと、そこも含めてとにかく気合いの入った作品です。
今回のお話は、卍の過去に絡むもの。内容説明が苦手なのでごめんなさい、なんですが…一枚目のCD、火消し時代の仲間に会わないように身を隠す卍と、もやもやしながらも素直に卍のことを想って留守番している百。この百がいじらしい!お正月にようやく帰ってきた卍と百の微妙な二人の空気感がほんとに上手だなあ、と思いました。あと、百の妄想があったり、序盤は濡れ場多かった印象です。
二枚目のCDで卍の過去が分かってきます。
もともと男を抱きたい!という願望があって、その相手が岩井のオジキで…だけど時代の風習で火消し時代の先輩?の千に抱かれてしまう卍。ほんとは抱きたいのに…これはけっこうびっくりしました。当然、長くは続かず、千との関係は終わり、オジキへの想いを、ひとりの同僚に知られてしまった卍は、火消しを去る…そんな時に百と出会う…。卍のセリフにもあるように、卍は百に救われてるんですね。
過去があって今があるわけですが、今の幸せを大切に生きている百と卍の姿を強く感じました。特にラストシーンはじーんとしました。
前回もですが、江戸の言葉、百の上方の言葉、と話し方もそうですが、表現も、役者さん方はすごかったです。
江戸講座が二回も入ってるし、ボリューム満点。
もちろん、大満足です!
火消し編の衝撃がすごかったです。一巻の陰間編同様、音と声と演技が付くと絶望感や遣る瀬無さが鮮烈に伝わってきました。
煽り文の『巡りあえた奇跡』の意味がこの巻でようやく理解できた気がします。長年欲してたものを与えてくれるお互いに出逢えた偶然に、時代背景がないと成り立たない百と卍の関係性に、尊さと同時にどことなく切なさを感じずにはいられなかったです。
「お尻 もも…ほぐして待ってたヨ…?」
「俺のお百は いい子だナ…」
な~んて、煽情的な「姫始め」から始まり、
出逢茶屋でのんびりと甘いひとときを過ごしたり、
今回もベタ甘でエロエロな百と卍でした♡
けれど、今回は卍の過去が明かされ、前回にも増して内容が濃ゆい!
まだ百に出会う前の卍の過去と卍の元カレ・千の登場によって
重苦しい雰囲気が漂い、百の明るさに癒されます~
火消しにいた頃の卍の声は現在の百と暮らす卍に比べると、
どこか陰や不穏さがあり、声だけでその違いを出せるのって
やっぱり声優さんってすごいなあとしみじみ感じてしまいました。
浜田さん演じられる千はやさぐれ感がすごく出ていて、
物騒で怖かったです(笑)
火消しを去る原因となった千と卍の喧嘩の場面では
新垣さんも浜田さんもひぇっとなるほどに迫力がありました。
そして、今回再び卍の前に姿を現した千に百が果敢に立ち向かいます!
体張って飛びついて、おかしいじゃねーか!て怒れる百は強かったです。
その後についつい京言葉に戻って、卍のためにはらはらと
涙を流す百も健気すぎました…ほんといい子だなぁ。
全~部卍のためなんだよなあ…
今回は卍のお話がメインではありましたが、卍の過去を
丸ごと包み込むように受け容れる百も格好良くて素敵でした。
こんなに可愛いのに男前なんて最強すぎる!
私は原作を読んでから聞いていたので問題なかったのですが、
祝さんの寝ている間に卍が自慰に耽る場面や卍が「にぶい男だナ」と
言いながら静かに涙を流す場面はなかなか音声だけではわかりずらく、
原作を読んでいないとピンとこないかもしれないなと思いました。