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junjo tanuki no yomeiri kon
こちら、狸族の主人公と、何やら隠し事がありそうな攻めとの、ほのぼの甘々なケモ耳ファンタジーになります。
攻めの正体があらすじ等で伏せてあるわりには、タイトルでバレバレな気がしますけど。
まぁ、そこはご愛敬で。
毎回、甘くて可愛い作風がツボではあるのですが、今回は、そんな作家さんの持ち味が良く生きた、とても優しくてあたたかい物語。
読み終えた後は、ほんのり心があたたまる、とても素敵な作品でした。
内容ですが、喫茶店オーナーの清嗣×人間界で暮らす狸族の青年・草太による、ほのぼの甘々で優しいファンタジーになります。
両親が亡くなり、人間界で弟達と暮らす狸族の青年・草太。
狐族のせいで里を追われた草太たち家族は、天敵である彼等と関わらないように生きています。
そんなある日、偶然の出来事により、喫茶店オーナー・清嗣と知り合う草太。
料理が苦手な草太は、弟達に美味しい料理を食べさせたいと、清嗣の料理教室に通う事となりますがー・・・と言うものです。
まずこちら、草太がちょっぴり天然ながら、弟思いな頑張り屋の青年になります。
父親が狐のせいで亡くなり、母親から狐は恐ろしい生き物だと繰り返し聞かされて育った草太達兄弟。
その為、狐族を敵視していてと言う状態。
そんな草太達兄弟の前に現れた喫茶店オーナー・清嗣。
彼は包容力があるスパダリです。
たまたま知り合った草太達兄弟に、料理を教えてあげたりと親しく付き合うようになるんですね。
実は清嗣ですが、草太達と出会って早々に、彼等が狸だと気付きます。
が、狸である草太達を受け入れ、親しい関係を築いて行くー。
草太がですね、料理を教えて貰う為に、しょっちゅう清嗣の家を訪れるんですね。
で、このパートが、とにかく甘くて萌えるのです。
不器用な草太に、手取り足取り優しく教える清嗣。
また、狸姿の草太と一緒にお風呂に入っちゃったりするのですが、尻尾を洗われた草太が、思わず人間の姿に戻っちゃうみたいな。
いやもう、尻尾と耳を出したまま、突然裸で抱き合う状態になっちゃって、目を白黒させてる草太が可愛い過ぎるんですけど。
こういうですね、胸をキュンキュンさせてくれるエピソードなんかが、とにかくお上手な作家さんなのですよ。
そんな中、清嗣の秘密にしていた正体を知ってしまう草太。
更に、父親の形見として大切に持っていた珠が、実は狐族の宝だと知り・・・と言う流れです。
これ、清嗣の愛情がですね、もう疑いようが無いんですよ。
なので、スレ違いにジレジレはするものの、安心して見守れちゃうんですよね。
彼が正体を隠していた理由自体も、なんかいじらしくて逆に萌えちゃうし。
また、草太達兄弟が狐族を敵視する理由となった父親の死ー。
これにも意外な真実が潜んでいて、う~ん・・・と唸らせてくれるんですね。
自分達が信じていた事が、見方を変える事で、実は180度変わったりするんだなぁと。
里で裏切り者とされていた父親の真実が分かり、彼の名誉が回復するのにも、あたたかい気持ちにさせて貰えて。
と、この山場がですね、なかなか痛快であると共に、優しくてあたたかいもので素敵なんですよね。
こういうオチって、とても読後感が良くて好みだったりするんですけど。
あと、エッチが最後に一回だけですが、受けが天然な言動で攻めを煽ってしまうと言う、こちらも超ツボ展開でした。
もういっぱいいっぱいなのに、「大好き」とか告げて更に興奮させちゃって、「うそ、まだ大きく・・・っ」みたいな。
いや、最高に楽しいです。
ひょっとして、人によってはパンチが足りないと感じるかもしれませんが。
ただ個人的には、とても甘くて可愛くて優しいー。
そんな心あたたまる作品で、大変ツボでした。
今回は祖母の喫茶店を引継いだ店長と
大学教授の秘書をする化け狸のお話です。
人間界で頑張る受様が
攻様との出会いで少しづつ世界を広げ
父の死の真相と素敵な旦那様を掴むまで。
受様は人間が化け狸と呼ぶ狸族です。
狸族は深い山間の郷里で暮らしていますが
時代の変化に伴い人間達との境界線も崩れ
都心に移り住む狸も増加しています。
受様の父は薬売りをして
母と四兄弟の暮しを支えていましたが
父は狐のせいで命を落としてしまいます。
その上、父は狐族を怒らせて
狸族に莫大な被害を及ぼしかけたと
受様一家は里から追放されてしまうのです。
受様は母と弟3人を田舎の借家に残して
人間ながらも父の友人だった大学教授の
伝手で彼の秘書となり父に代わって
せっせと仕送りをしていますが
長く患っていた母も儚くなり
弟達も都会で受様と暮らす事になります。
受様は職に興味がなく料理が苦手ですが
弟達には美味しいモノを食べさせたいと
図書館で借りた料理の本を読んでみますが
慣れない受様にはちんぷんかんぷんです(笑)
そんな時に教授のお昼を届けに来た
大学近くの喫茶店の店主と知り会います。
この店主こそ今回の攻様になります♪
攻様は教授の元教え子で
祖母の残した喫茶店を引継いでいて、
料理教室も主催していたのです。
攻様の手助けで作ったハンバーガーが
弟達に好評だったために受様は
攻様の料理教室に通う事にします。
少しづつ料理が楽しくなる受様に
攻様も手を貸してくれるのですが
ある夜、受様のミスで
攻様に狸だとバレてしまうのです!!
絶体絶命の受様の運命は如何に!?
古今東西、
敵対関係で描かれ続けている
狐と狸の関係をモチーフとした
王道路線のけも耳ファンタジーです♪
受様は父が亡くなったことで
父の友人だった大学教授の紹介で
彼の秘書として働き始め
病気の母と3人の弟に仕送りして
母が亡くなると彼らを引き取って
立派に育てようとする
とっても健気で頑張り屋な狸です。
元々攻様は
大好きだった祖母の話も熱心に聞いてくれ
自分を信頼して慕ってくれる受様を
気に入っていたと思いますが
受様が狸と知った攻様はその健気さに
益々惹かれていくのです♪
受様は攻様に懐いてはいますが
まだまだ無自覚なので
一緒にクッキー作っている時も
お風呂に入ってる時も
アワアワしてるのがすごく可愛いです。
しかし、
そんな受様も攻様の正体に知る事となり
その上、
受様の父の死に関わっていた人物達が
受様兄弟に魔の手を伸ばしてきて
受様達の恋未満な甘々展開から
一気にスリリングな展開に!!
受様の父の名誉が回復し
受様が攻様のお嫁さんに納まるまで
たいへん楽しく読めました (^-^)
万事をそつなくこなすスパダリ系攻様が
おっとり天然系受様にメロメロな展開は
安心してドキドキ&ワクワクできて
大好きなのですが本作もそんな1冊です♡
攻様の正体は割と早いうちに
読者にはわかっちゃうのですが
受様が狐を敵視しているので
攻様がなかなか言い出せないという
ジレジレもけっこうツボでした。
そしてみずかね先生のイラストも
すごく素敵でした。
特に攻様にワシワシされる狸な受様、
耳付き尻尾付での絡みシーンは
眼福モノでっす♡
今回のあとがきで先生が
書きたかったといわれたお話は
コミコミ特典となっています。
気になる方は是非チェックを (^o^)丿
今回は本作同様狐&狸カプで
本宮榎南さん『狸といっしょ』を
おススメしたいです。
こちらも可愛いお話ですよ♪
モフモフと甘々が大好物です。おまけに、この作家さんは受けが酷い目に合わないので(今まで読んだ物は…ですけど)、安心して読めるので、発売を楽しみにしていました。
今回は題名と最初の方で、おおよそのストーリーは分かるんだけど、その分安心して読めるし、甘々にどっぷりと浸れます。
とにかく、攻めの清嗣の愛情が気持ち良くて萌えます。包容力バツグンで、惜しみなく大好きなことを伝えてくれて。
お相手の草太も、弟達のために一生懸命で、純情な好青年だし。
仲間の裏切りはツラいけど、ちゃんと最後に処分されてて、メデタシメデタシなのも良かったです。
もうちょっと、ロミオとジュリエットみたいな感じだったら読みごたえがあったかなぁとも思うけど、ホノボノとしてて心がホッコリしました。
みずかね先生買い。狸やらこけしやら様々なもの、耳シッポつき人間、人間と変化できるのですが、その変化の過程が個人的ピンポイントこだわりと異なっていたので申し訳ないです、中立より萌にしました。本編260P弱+あとがき。
父親を狐に殺されたと聞かされて育った4人兄弟。母親も亡くし、都会に出て働いていた長男のもとに兄弟全員身を寄せています。受けさん(長男)は化け狸であることを知って協力してくれている大学教授の秘書をしていますが、ある日ハプニングで変化したところに教授のランチを届けに来た男性と知り合い、苦手な料理を教えてもらうようになり・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
次男坊(しっかりもの)、末っ子のツインズ(可愛い♡)、世話になっている大学教授、狸の里の方やら狐の方やら。4人兄弟が微笑ましかったですね・・・
**こだわってしまうところ
BLはファンタジーだ!変化も自由自在!
ただ、変化した時にお洋服はその場に残ってほしかった・・脱げた服の間からモソモソっと出てくるところがキュートじゃないですかっ上目遣いで「バレた?」などと出てくる挿絵があった日にゃあ萌え転がるのにーーーーーーーーーー
と変なこだわりがありまして、申し訳ありません。
変化したら洋服もろとも被毛になっちゃうみたいです(´・ω・`)首からかけてるお守りも(´・ω・`)
そして人間に戻ると着衣で。すっぽんぽんじゃなくて。
すっぽんぽんでそのまま色艶シーンに雪崩込みってのが楽しいんだけどな。
受けさんは純情一直線がんばりやさん、イケメン攻めさんは喫茶店を営んでますが狐一族ではそれなりの方のようで最後は貫禄を感じる部分もあり。いずれともどちらかというと親しみやすい方という印象でした。4人兄弟もめちゃ可愛いし。ほのぼの路線が大好きな方には、良いのではと思います。最後の一文が可愛くってキュンとしましたよ(狐の嫁入り系の言葉でした)。