イラスト入り
star to anigiri cinderella
作者買いです。
でも、今作はどこかで読んだような感じのする話だったように感じました。
<あらすじ>
突然両親を交通事故で亡くし、4歳年下の妹とまだ3歳の双子の弟の面倒を見なければならなくった春馬(受け)。高校を中退し専門学校卒業後、両親の後を継いで弁当屋を再開させて一年。
ある日、高級車で店の前に乗り付け弁当を買いにきたのはハリウッドスター・レオン(攻め)でした。春馬の弁当が気に入ったというレオンは、それ以来近所で映画の撮影をしているとかで毎日弁当を買いに来るようになります。
自分の好きな女優との仲がすっぱ抜かれた記事を読んで以来レオンを毛嫌いしている春馬でしたが、映画の撮影の差し入れにと毎日大量注文してくれるレオンと少しづつ打ち解けていくのです。
そんな時、双子が仲良くしている幼稚園の友人が心臓病で移植手術を受けるしかないということがわかります。
設定にちょっと無理があるなぁと思いました。
受けが苦労しているところにセレブの攻めがという設定はよくあると思いますが、高校1年で両親を亡くし、小学6年の妹に加え、3歳の双子弟という設定はちょっと盛りすぎかなーと。まだ未成年の春馬が面倒見るといっても普通なら妹たちは施設行きじゃないかと思うのです。
せめて高校は卒業した後だったら違和感を感じなかったと思うのですが。
近所の自治会長夫妻が保護者代理を引き受けてくれたといっても赤の他人だし、それも4人全員を一緒に住もうとまでするなんてちょっと現実的でないと感じました。
話の展開は毎日弁当を買いに来るレオンと話をするうちに・・・というよくある展開で、それに加えて幼稚園の友達の心臓移植に関する話が絡むのです。
ガラスの靴の代わりは、というのは読み始めてすぐに予想が付きます。
心臓移植に関するエピソードはよかったですが、最後もやっぱりありがちで、噂になっていた女優が来日して誤解してーと先が読める展開です。
王道展開は好きなのですが、女性が出ていて誤解ってのは私が好きじゃないのです。
また、レオンが10歳も年上なのに、告白もせずにいきなり「キスするのは嫌か」と聞くのは男らしくないと思いました。相手は10歳も年下なんだから大人の男らしくしてほしかったな。
そして、全く触れられてなかったけど今まで恋人のいなかった春馬はともかく、二人ともゲイかバイだったのだろうか?
全く葛藤らしきものがなかったのもちょっと気になりました。
レオンの女性マネージャのカミリヤが面白かったです。
テレビのワイドショーのコメントも「コメンテーターが絶賛予定です」としれっと根回ししてるところとか、腹黒い感じが楽しかったです。