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紳士スクールオーナーの資産家×ワケあり庶民の、 スパダリ養成学校ラブ!
ichizu na koi wa shinshi no tashinami
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
タイトルは普通だったのですが、この方のお話はもふもふ変身もののいうイメージが強いので、表紙からひつじが人型になるのかしら、なんて思っていましたが、普通にひつじでした。(笑)
でも、とっても賢い。実は妖怪でしたって言われても納得できそうなくらい。
受け様がたっぷり愛されて育ったふわふわした雰囲気の天然さんなので全編パステルカラーのもふもふした話でした。(イメージです)
母・郁子から何度も聞かされた父・駿からの贈り物。
小鳩翔(受け)は、今はもう人手に渡ってしまった母の実家の邸の図書室にまだ残っていると思われる件の贈り物を探すため、「紳士マナースクール」となっているその邸に入るため、伝手を使って偽名で三日間の予備課程に潜り込みます。翔は贈り物を探すことが大前提でマナースクールはついでのつもりだったのに、一つ一つが勉強になることばかりで夢中になってしまうのでした。
翔は両親が経営する「元執事のひつじ村」に、ペンションを作りたいという夢を持ち、日本中の宿泊施設で修行しながら資金を貯めています。
翔の両親は母が元華族のお嬢様で、父はその執事という異色の夫婦です。
成人を前に両親が事故死したことにより何もかも無くし、ある実業家の後妻になるしかなくなった郁子を執事であった駿が攫って逃げ、「ひつじ村」を作ったというおとぎ話のような二人。
執事という立場から決して郁子の想いに答えなかった駿が一度だけ本心だという何かを邸の図書室に隠したという話を何度も聞いていた翔は、自分がもうすぐ二十歳になるのを前の試練として、それを二人にプレゼントすることにするのです。
「元執事のひつじ村」がすごく雰囲気がよくて、牧場全体が癒しの空間であることがすごく感じられて、こんな場所があったら癒されに行きたいと思ってしまいました。
こんな癒され空間で育てられた翔自身も癒し効果抜群な天然さんで、全く意識せずに相手の警戒を解くのは天才的です。
マナースクールの同期は3人なのですが、残りの二人がまた濃い人物なのです。最初は警戒していた二人もあっさり懐にいれてしまって相手から友達になりたいと熱望されるし、実はすごい人かもしれません。
このマナースクールのオーナー・北條(攻め)が担当講師です。実は郁子の縁談の相手の息子なのですが、はじめは思うところのあった翔も、熱心な北條の指導に目から鱗な話で夢中になるのです。
北條は最初から翔への好意が駄々洩れで、他の研修生の前でも牽制したりとかなりあからさまでした。
ただ、北條が熱心に教えてくれるため図書館に例の贈り物を探しに行く時間がありません。
研修が終わるころには北條のことが好きになっていた翔は見つからない贈り物に焦り、騙していることに罪悪感を持ってしまいます。
実は二人は過去に会っていて、とその後の展開は王道です。
この話では登場人物が色々個性的でした。
翔の親友で今回名前を貸してくれた自由人の翔三郎はおおらかで翔の良い相談相手でした。二人の話はとても楽しくてもっと登場してほしいくらいでした。
マナースクールの同期の二人(翔が黒めりさん命名したもじゃもじゃ頭の実はイケメンな変人科学者とツンデレ日本画の京美人モデル)も個性的です。
そして何より、ひつじのめりーさんは存在感絶大な賢い翔のお兄さんであり癒しの存在でした。
ただ、皆が個性的すぎて、ここで終わるのがもったいない。
恋愛関係なく、もっともっとみんなの話が読みたくなってしまいました。
王道展開ではありますが、もふもふなふわふわな癒される安心して読める話だったと思います。
水瀬結月先生と言えば、モフモフ。
今作品もしっかりもふもふぶっこんでくださってます( *´艸`)
純朴な青年、小鳩翔が、両親の為に内緒で「スパダリ養成学校」と名高い紳士マナースクールに潜入して、そこで恋に落ちるお話です。
小鳩翔くんは、田舎でのびのび、素敵な両親の許ですくすく真っ直ぐ育った青年です。
攻の北條健伍さんは、スパダリはスパダリなんですが・・・ちょっと(変態度的に)危ない感じもします。
そのマナースクールで出会う脇役くん達、個性溢れていい味出してます。
(ちょっと主役が食われ気味ですw)
そして、もふもふ担当、羊のメリーさんも!
安心して読める作品です♪
楽しく読了しました。
うおう。評価低めで申し訳ない・・・羊やら翔三郎といったサブキャラは好きだったのだけど、メインの攻め受けに今一つピンとこず、萌どまり。私は萌ゾーンが狭すぎるのだろうか・・どちらかというとくすっと笑えると思う、執着スパダリのお話、本編のみ230Pほど+先生のあとがきです。地雷はあまり思いつかないです。
父母が切り盛りする「ひつじ村」にペンションを作るのが夢である翔。20歳になるのを機会に、両親にあるものをプレゼントしたいと思い、母が昔住んでいたお屋敷で開かれている「紳士になるための学校」=「紳士マナースクール」の入門編(3日間バージョン)に行くことにし・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
マナースクールを紹介してくれた翔三郎、マナースクールに同時期に入った似鳥(美人さん)、在善(黒めりさん、髪の毛がもじゃもじゃなので)、受けさんの両親、妹、兄同然のめりーさん(羊)。このめりーさんが最高。どう考えても会話成立してんでという合いの手を「めええ」と入れてきますw
**以下は攻め受けについて
攻めさん、スパダリなんだろうけど、なんとなく暑苦しく、胡散臭く感じられてあんまり萌えられませんでした。受けさんもほんわり天然素直うぶちゃんで、可愛いんだろうけど、ちょっと物足りなく・・・すいません。
サブキャラの似鳥や黒めりさん、フリーダムな男、翔三郎の方が生き生き感じられて面白かったです。
それとやっぱめりーさん。もふっと癒されたい・・・今は暑いからヤダけど。ぜひ冬に。
今回は紳士マナースクールのセレブな主催者と
ある目的でスクールに潜入する庶民のお話です。
受様が母親の宝物を取戻し
攻様が長年の恋を実らせるまで。
受様の母は旧華族の血筋の嬢様で
受様の父は母の家に仕える執事でした。
母の両親のが不慮の事故で無くなり
成金の後妻という縁談が持ち上がった時に
父は母の手をとり駆け落ちを決行します。
そして「ひつじ村」を作り
最初の村民となった羊のめりーさんはじめ
沢山の羊たちと一男一女に恵まれ
幸せな家庭を作っていました。
受様はそんな両親を尊敬し、
高校を卒業後はひつじ村内に
ペンションを作るべく
全国の釈伯施設でノウハウと
設立資金を稼いでいました。
近々20才になる受様は
両親に成人のお礼をしたいと考え、
昔、父が母に20才の祝いとして
用意していた『贈り物』を
取り戻せないかと考えます。
母の昔語りからソレは
母の実家に残されている可能性が高く
今は「紳士マナースクール」として
使われている屋敷内を探索するため
スクールの卒業生を兄に持つ
セレブな親友の名前を貸りて
受様は「紳士マナースクール」に
3日間の体験入学を許されます。
そして向かった決戦の地で
受様を待っていたのは想像を超えた
文化財クラスのお屋敷と
セレブなスクールオーナーでした。
このオーナーこそ今回の攻様です♪
同時期に入学講座を受ける人物は
受様の他に2人いましたが
攻様は受様を無敵の紳士にするため
攻様の総力で応えると宣言されるほど
歓待されてしまいます。
攻様は母の元政略結婚相手の息子で
受様はあまりいい感情を
持っていませんでしたが
攻様の言動全てがレッスンであり
手取り足取りの指導に
真摯に向き合おうと思います。
しかし、
初日からレッスン内容は濃く
学ぶことが多すぎて
『贈り物』があるだろう図書館に
向かう時間はありません。
果たして受様は3日の間に
目的を果たす事が出来るのか!?
母の失くした思い出の品を求めて
母の実家であるお屋敷に潜入した受様が
攻様から紳士のマナーとともに
甘い恋のレッスンまで受けちゃうお話です♡
攻様が情熱をもって指導する紳士教育は
マナーや行動以前に心の在り方をとくもので
攻様の教育への情熱に触れた受様は
攻様の言動に深い感銘を受けます。
両親にもまわりの人々にも愛され
あまり苦労を知らずで育った受様は
何か目に見える結果を出して
乗り超える事を目指していましたが
攻様は苦労をしなくても人は成長し
自分を幸せだと思う人は
まわりの人をも幸せにしているから
「幸せ」を誇るべきだと言うのです。
目から鱗な発想ですよね。
しかも
こんな素敵な攻様を作り上げたのは
攻様曰くの「小さな紳士」だった
受様本人なのですよ。
攻様の父親は成金だった為に
攻様は羽振りの良さで友をえていましたが
父の事業の失敗で彼らは離れていき
攻様は奈落の底に落とされました。
そんな時に出会った「小さな紳士」に
救われた攻様は自分と同じように
迷える若者達を導こうと始めたのが
「紳士マナースクール」だったのです。
実は両想いな2人ですが
スクール受講に当たって
親友の名を借りていた受様は
攻様の告白に応えられず
両親の思い出の品も見つけられずに
スクールを去る事になります。
しかし、
自分に好意を寄せている受様を
攻様が諦めるはずはないのですよ(笑)
攻様が長~い片恋を実らせるまで
とても楽しく読めました♪
ひつじに囲まれた受様は
ひつじ村でのもふもふはもちろん
ところどころでひつじ愛を爆発させ
窮地では一緒に育っためりーさんに
助けを求めたりして可愛いです。
いかに10代でも
頬を両手で挟んで「ひゃー」は
ないかもと思わないでもないですが
心温まるハートフルで優しい本作は
癒し効果抜群、もふもふ最高です♡
今回は本作と似たシチュな講師×生徒で
森本あきさん『恋の手ほどき、おまかせください』
などいかがでしようか。
読みやすくてライトなラブコメです♪
『紳士マナースクール=スパダリ養成学校』という紹介に惹かれ(この設定で鉱脈を見つけた過去があるものですから)大変期待して手に取りました。
良い意味で『予定調和』のお話なのですが、この手のお話は『どんな人が出てくるか』と『どんな仕掛けがあるか』によって、楽しくもなるし退屈(失礼)にもなっちゃうと思うのです。今回は……当たり!
まあ、設定がてんこ盛りです。
執事でしょ、駆け落ちで一緒になった現在もラブラブの両親でしょ、可愛らしい妹と現実には多分ないのだけれどいかにもありそうな経緯で知り合った『賢いワケ知り』の親友でしょ、牧場内の農家カフェやらペンションやら、それと対をなすような大豪邸やら燕尾服やら、そして何と言っても『ひつじ』。
いやー、カワイイ。
出てくる人達も、小道具もみんな可愛い。
いい年して「メェーメェー」いいたくなりましたよ、私まで。
農家カフェ『ひつじ村』を経営している翔の両親は、元お嬢様とその家の執事。母が政略結婚をさせられそうになったことがきっかけで駆け落ちをした過去を持っています。両親と生まれた時から一緒にいるひつじのめりーさん、年の離れた妹のひな子に囲まれて幸せに育った翔は、両親への成人のお礼に特別なプレゼントをしたいと考えます。それは父が母であるお嬢様に送った『特別な贈り物』。過去に母が暮らしていて、今は『紳士マナースクール』の教室になっている豪邸のどこかにそれは今もあるはずと考えた翔は、セレブな友人の力を借りてマナースクールに3日間の体験入学を行います。スクールのオーナーは、かつて母が政略結婚を図られた成金男の息子である北條。母とのいきさつから彼にいい感情を持っていなかった翔ですが、熱烈歓迎されて丁寧な教えを受けただけではなく、北条が熱心に行う紳士教育、特に「紳士とは心のあり方である」という考えに触れて考えを改めます。自分を殊更大切に扱う北條に戸惑いつつも徐々に惹かれていく翔。しかし、3日間で両親の『特別な贈り物』も探さねばならず、自分の気持ちも『贈り物』探しもままならないまま……
冒頭に書いた通り、大きな驚きがある訳ではありません。
でも、読んでいて気持ちが良いんですよね。
私は、割とドロドロだったり仄暗かったり読んだ後にズズーンと落ち込むようなお話や、キレッキレに弾けたトンチキ話が好きだったりするんですけれど、時折無性にこの手の『素直な主人公が、周りのいいひとの助けを借りて頑張る話』が読みたくなります。
お話の中で北条が翔のいい所として「(他人の)本人の力を信じている」と言う部分があるのですが『癒される』と言うよりは『世の中を信じられる』とでも言うんですかね?こういう部分があちこちにあって、良い気分になっちゃうの。
あとね、癒しという点ではひつじですよ、ひつじ。
でもね、のんびりとひつじに癒されていると、翔くんの「飼います」発言で胸を打ち抜かれますよ。
どういう場面でこの発言が出るのかは、読んでみてのお楽しみに。