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歳の差もので義理の兄弟。最初は主人公の晴が15歳とかなりの子供です。実際中身もかなり子供ぽいんですが、辛い境遇で生きてきて背伸びをしているところ、引き取られた先の義理の兄の慶司が晴を甘やかさずに大人の意見で向き合ってくれるところ、何もかもが好みの設定でした。
最初は慶司に反発する晴ですが、彼に恋してしまいます。
最初は晴の境遇、家族の問題だったのが急に恋愛問題にシフトして、ん?という感じ(唐突感)があったので、もう少し上手いこと、家族の問題と恋愛の問題を分けてかかれていたらよかったかも。
短いお話三編構成なのですが、二話目からは恋愛のお話なのでこちらはすんなり楽しめました。
晴は慶司に好意を寄せますが、晴が15歳と言うことで返事は20歳まで保留に。しかしら20歳になっても、晴は変わっていないですね。
晴がかなり卑屈で健気なタイプです。卑屈すぎる箇所もあります。
自分が子供だからとか、義理の兄弟だから嫌々相手をしてくれてるんだとか、それだけならともかく、「嫌いなのに無理して一緒に居てくれている」というのはかなり行きすぎた妄想かも。
嫌いならこんなにしょっちゅう構ってくれたり、ご飯に誘ってくれたりしないと思います。
晴は慶司が母親を敬愛するあまり、義理の弟である自分に想いを寄せられても相手にしてくれていると思い込んでいます。
この卑屈すぎる感じは受けのタイプとしては嫌いではないですが、かなり思考回路が暴走しがちなので、好みが分かれそうなキャラかもしれません。
慶司がわりとクールなタイプだったので、もっとあからさまに妬いたり心配を顔に出すなどのサービスをしてくれたらもっと楽しめたと思いました。
晴は19歳とは思えないくらい子供。
しかしそういう部分含めて、歳の差ものとしてとても好みでした。
幼い頃に自分を置いて家を出た母親を恨んで育った晴(15歳)。
そんな彼が父親が亡くなった為、
母親の再婚家庭に引き取られることになります。
再婚先・柚木家にはひとり息子・慶司(28歳)がいます。
晴にとっては年の離れた義理の兄となる人です。
父親や叔父に虐待されて育った晴は、甘え方を知りません。
そして自分を捨てた母親への反発もあり、引き取られた柚木家でも
上手く暮らしていけません。そんな晴を叱りつけ、保護者のように振舞う慶司。
当初は口うるさい頑固オヤジのようで慶司を毛嫌いしていた晴でしたが。
彼の厳しい口調の中に自分への思いやりを感じるようになり、
次第に彼に惹かれて行きます。
辛い幼少時代を送ってきたので、晴は幸せに不慣れです。
何でも一人で抱え込み、グルグル悩み、「悪い方、悪い方」へ考えていきます。
その結果、慶司ともすれ違いが生じます。
自分が子供だから。「弟」だから。
きっと好きになってもらえない。
それでも慶司の事を諦めきれない晴が、一途で切なくて。涙が出そうになりました。
しかし慶司もまた晴に惹かれていますが。相手が「未成年」ということで、
自分の気持ちをセーブし、晴が大人になるのをじっと待っているんです!
この「子供が大人になるまで待つ」という、「年の差」王道のシチュエーション。
そして理性で感情を抑えてきた大人が、スケベオヤジに豹変するところが激萌えでした。