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ooinusou no hitobito
ウィングス文庫になる前から数えて足掛け10年弱読者を翻弄してくれたシリーズの完結作
私事ながら私がBLに触れ始めた頃にウィングス文庫版の1巻を手に取って、すごく気に入って毎巻楽しみにしていた思い入れ深い作品です。商業作品のBLノベルで共著みたいな形式の作品は本当に珍しいと思いますし、それぞれの担当キャラが別担当話でもいい味出してます。
明生とアシュレイの関係の始まりであって、ずっとはぐらかされ続けていたことにもようやく決着が着きます。
他の店子のファンの方も比較的どうでもいいと思いつつもこの二人は結局どう決着がつくのか気にはなっていたかと思いますし、この二人の関係こそがおおいぬ荘をおおいぬ荘たらしめる根源的な部分であることは確かです。
結局作中時間でも何年も言葉にしないまま前に進んでなかっただけだし、お互いにお互いがちゃんと見えてなかっただけなんだけど。
始まりの二人と最初の店子の話で〆るっていいですね。
これからも丘の上のアンソニーさまと愉快な仲間たちはおおいぬ荘にいても離れても少しずつ変化しながらもなんだかんだみんなで回り道していくのでしょう・・・
何かの機会にまた彼らの近況をどこかで書いて欲しいなと思える作品でした