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お前の身体の……なんと素直なことか
ou no shihou wa higashi wo mezasu
王の至宝は東を目指す
まさにその通り!!
イーシェの大冒険でしたね。
貧しい西の果ての村で口減らしに僧院に見習いに出され。半年おきに村へ布施に行き両親に会えるのだけが楽しみで、きつい修行に耐えてきたイーシェ。
それが村も僧院も襲われ…。
そんなところにユトーに出会い。
あらすじで正直あんまり期待してなかったんです。なのに、読んで本当に良かった!
一気読みです。
お話はとても凝ってましたね。
ユトーとイーシェの旅の道中や、イーシェがユトーから色んなことを教えられ国や世間を知るところ。イーシェが賢い子で!
何度も危険な目にあったりユトーを信じていいのか迷ったり。それでもイーシェを救おうとするユトーや、ユトーを追い続けるイーシェ。すごいですよ、この行動力!村から出たこともなく世間知らずな小坊主が、ユトーを救うためになんと逞しく東を目指して。
もうここまでか!なところが何度もありましたが、これも神意なのでしょうか…。
イーシェはユトーを救えるのか?ユトーは次期様に選ばれるのか処刑されるのか?
二人の気持ちは通じるのか?
はぁ〜。読み応えがありました。
色んな意味で何にも知らないイーシェ。よくここまでたどり着いたね!これも神の加護なのかな?
すべてを無くしたイーシェが国の立て直しや王位争いに繋がるとは。
ぜひオススメです!あらすじで迷っても読むべき!
こちら、あらすじにもある通り、旅する大陸ものです。
異国情緒が溢れる二人旅に、ハラハラさせてくれる陰謀部分。
そして痛快なオチと、世界観こそ新鮮味がありますが、ある意味超王道です。
受けが小坊主と言うことで、その無垢さにもニヤニヤいたしました。
内容です。
口減らしの為、幼い頃に寺に預けられた小坊主・イーシェ。
突如現れた盗賊達により、故郷と寺を失ってしまいます。
そこで、寺に居た盗賊の一人・ユトーに保護され旅する事に。
盗賊のはずなのに、何故か荒れた雰囲気は持たず、一人きりになってしまったイーシェを気遣い、大切に扱うユトー。
次第に心を開き始めるイーシェですが、そんな彼を助ける為に、ユトーは敵の手に落ちてー・・・と言うものです。
まずこちら、中央アジアをイメージした架空の国が舞台のファンタジーです。
そして受けのイーシェは小坊主。
表紙では髪のあるイーシェですが、最初の方の(髪が伸びる前の)イーシェのイラストがなかなか衝撃的でした。あっ・・・、ツルツルだと。
で、イーシェ達の暮らす地方が、とても貧しいのですね。
そんな貧しい村や寺が根こそぎ荒らされ、とても冬を越せる状態では無くなってしまいます。
そこで、どこか謎の盗賊・ユトーが、世間知らずのイーシェを町まで送って行こうと言う流れ。
この旅がですね、なんともBL的萌えが感じられるものなのです。
終始イーシェ視点なのですが、小さな世界で生きてきた彼。
広く想像もつかなかった景色に感動し、未知の食べ物と出会う。
そして、寒さから共にくっついて眠りと、ドキドキのハプニング。
イーシェがユトーに心を開き、信頼を覚える重要なパートになりますが、そうじゃなくともキュンキュンさせてくれます。
で、ここから、ワケありっぽいユトーの事情に巻き込まれと、ハラハラドキドキさせてくれる展開。
とても貧しい辺境に、豊かな都。
そして何年も寝たきりで、政ごとを執り行えない王。
ただ単に異国情緒溢れるファンタジーと言うだけでは無く、色々考えさせられる、国が抱える問題部分がお話に深みを出してくれています。
あと、あわやと言う所での痛快なオチにニヤリと。
タイトルからうっすら想像はつく事とは思われますが・・・。
まぁ、こうゆう大逆転が個人的に好きだったりするので。
そして、個人的に超萌えた部分ですが、イーシェの無垢さによる誤解です。
こちらはストーリー上、とても重要でもある「誤解」になるのですが、そうじゃなくとも単純に可愛すぎて悶えます。
旅では清童が狙われる為、わざと人目に触れる形でイーシェに手を出したユトー。
とは言え、最後までは致しておらず、ちょっぴり触っただけです。
が、寺育ちでその手の知識が皆無なイーシェ。自身がもう清童では無いと勘違いしていてと言った所。
で、その勘違いに気付いていないユトーが、イーシェの「俺はもう清童では無いから・・・」の言葉に大慌て。
「いつ、そんな事に!!」と嫉妬とショックで取り乱すシーンにはニヤニヤと。
いや~、可愛いったら無いのですが!!
ところで、若干引っかかる部分ですが、ユトーの元をイーシェが逃げ出す下り。
おいおい、無謀すぎるし、これまでのユトーの献身ぶりを見ていれば、もうちょい信用してやってよと。
この後のユトーの、包容力あり過ぎの対応には萌えました。
先にも書きましたが、世界観なんかは新鮮、そしてストーリーとしては超王道です。純粋に楽しめる作品でした。
Ciel先生挿絵目当てで購入。
(個人的感覚ですが)チベットっぽい国が舞台の小坊主さん(!)が一生懸命頑張るお話で、どうなるどうなると気になって一気読み。笑うところや灰汁の強いキャラはなく、せつないとか甘いとかいう風味より、本当に「一生懸命!」という言葉が一番しっくりくるように感じました。人々の生活の様子や、飢えに苦しむ人々に関する記載がすごい!と感じたのですが、最近特に「楽しいなあ」というお話の方が好きらしく、あまり萌えられなかったので中立よりの萌にしました。主人公がひたすら一生懸命頑張る&中央アジア系のお話が好きな方にはよいのではと思います。本編のみ270Pほど+先生のあとがき。
お話は、イーシェが半年ぶりに両親のいる険しい谷間にある小さな村へ、お布施をもらいに行くシーンから始まります。口減らしのために幼いころに出家させられたのですが、比較的に近い寺院だったため両親に会えることができ、今回も楽しみにしていたのです。しかしようやく見えてきた小さな村からは土煙が上がっていて、大きな馬、男たちが見えて・・・と続きます。
舞台は、山間の小さな村から始まり、乾いた荒れ地を経て、西にある都までと結構移動します。移動手段は馬、飛び道具なし、燃料は乾いた家畜の糞という世界です。山間部の谷合は、綱一本の橋(!)があったりする・・・私の脳内はチベット一色w (遊牧民じゃないです)
攻め受け以外の登場人物は
ギャロ(攻めさんのライバル)、攻めさんの乳兄弟、カムの男たち(貧しい土地で盗賊でもしないと生きていけないらしい)などです。見事にむさくるしい男たちばっかり(笑)。乾いた土地の描写があったので「うーん匂いそう」とつい思ってしまった・・・
******以下内容に触れる感想
あらすじに「衣食住が奏でる」と記載ありましたが、食べ物、水、風土、民の苦しみなどに関する記載がよかったです。途中、イーシェがおいしいものを食べた時に「こんなものを親にも食べさせてあげたかった」と涙ぐむシーンでは、身につまされる心地でした。イーシェ、いい子なんです。親を思い、国の在り方を知るにつれ、「なんか変」と素直に考える。最後、ユトーがイーシェを側に置いておきたいと考えるのはとても納得です。色っぽい恋話というよりは、国を思う王様とその側にいる心の支えみたいなカップルになる気がする。政治的に強い切れ者キャラではなく、精神的な支えですね。そういう意味で、ああ小坊主設定が効いてくるのかーと今頃得心(笑)そうそう、仰天したのですが、Ciel先生が2枚小坊主姿を描いてくださってます。それとユトー、めちゃかっこいいです♡衣装も素敵~お楽しみになさってください。
小坊主の成長と、異国の雰囲気を楽しめた一冊でした。