イラスト入り
受けである真頼は5大財閥の一つ、佐倉之家の嫡子で次期後継者。
アルファ一族に生まれ自身も疑うことなくアルファとして育ってきましたが、12歳の時に検査を受けた結果、オメガと判り母親は半狂乱に。
母親は佐倉之家での自身の立場を守るため、「お前はアルファなんだ」と言い聞かせオメガ性を隠して生きていくことを真頼に強要。
28歳になった真頼は、オメガであるハンデを物ともしない努力で、次期後継者として佐倉之家の事業に従事する日々を送っています。
しかし、オメガであるための発情期は避けられず、高級娼館で「ジョーカー」として客をとり、その熱を冷ましています。
この高級娼館、真頼がオメガであることを周囲に隠し、アルファとして生きるために自ら経営。
会員は特定の厳しい条件をクリアした者だけで、特に真頼の「ジョーカー」とできるのは5大財閥以外の者で更に厳しい条件付き。
(働いているもの達も皆カード名(エースとか)
その日、いつものように遅くなってしまった会議を終えた真頼は、朝から火照っていた体を冷ますため娼館へ。
そこへ現れたのが、攻めになる5大財閥の一つ、藤院家の黎司だったのです。
黎司は藤院家といっても嫡子でなく、当主の叔父の息子または親戚にあたる人物だとか。
幼少期は財閥間で開かれるパーティで会ってはいたが、いつの頃からか顔を合わせることもなく、この夜は7〜8年ぶりの再会になります。
真頼はびっくりすると共にバレるのではないかと危惧しますが、ジョーカーは半面を付けています。
冷静を取り戻した真頼は、いつものように高飛車な女王様「ジョーカー」を演じるのですが、黎司は幼少期に付けた黎司しか知らない印をジョーカーに見つけてしまいー。
水壬先生のオメガバース は初めてなんですが、やはりベテラン様。
短編ながらよくまとまっていましたし、基本王道なんですが、面白い設定や小道具もあったりしてとても楽しめました。
黎司が何考えてるかわからず、飄々としたキャラなんですが、やっぱりアルファさま。
決めゼリフというのかな、とても良かったよ。
※妊娠あり出産なし