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H no umai ikemen ga naze ore wo kudokunoka wakaranai
義月先生の作品は、気になる設定のとき等に購入しています。
今回はどうしようかと迷ってましたが、帯の「綺麗な男をぐちゃぐちゃにすんの、大好き」に思わず購入。私も大好きですよー!!
で、そのへんを期待して読んでみたら、お仕事部分が思いがけず面白くて一気読み。拾いものでした。
内容です。
市の再開発プロジェクトで、建築エンジニアをする佐伯。
実質的リーダーとなる開発業者の緒方と知り合い、その有能さと男らしい容貌に惹かれます。
そんな彼からスマートに誘われて身体の関係を持ってしまうも、その言動から遊びだろうと密かに傷つく佐伯。
これ以上惹かれないように気持ちをセーブしながら関係を続けます。そんな中、プロジェクトの進行がトラブルにより暗礁に乗り上げ-・・・と言うものです。
まずこちら、お仕事BLです。
先にも書いた通り、美人受けがぐちゃぐちゃにされちゃうエッチに大変萌えましたが、それと同じくらいお仕事部分が面白いのです。
市の再開発プロジェクトに絡み、市議や市長のそれぞれの思惑が交錯してと言った感じで。
またそんな中、それぞれの仕事に熱く取り組む男達が良い!!
時には対立したりしながらも、真摯に自分の仕事に取り組む佐伯が格好いいのです。
とにかく、仕事を頑張ってる男達は格好いいと再認識。
そして、そこに上手い具合にラブが絡めてあるのも素敵なんですね。
市議側の人間として、緒方の元彼が現れたりして。
個人的な萌え所なのですが、経験豊富でモテる攻めに、恋愛下手な受けが翻弄されるというものです。作者さんもこのパターンがお好きとの事で、義月作品ではよく書かれてるんですね。
今回もクールに見えて実はウブな所のある佐伯が、慣れている緒方に翻弄されています。
良くも悪くもすごくプライドが高いので、自分から素直に本心を告げる事が出来ないんですよ。自分の事は遊びであると思い、傷付いていても。
また、そんな佐伯に対して、緒方のとる態度が酷い。
このへんはネタバレ避けますが、佐伯にすっかり感情移入をしちゃって、緒方に対して怒り心頭です。
ただしこれは、最後にこう来たかーと、すっかりやられました。
作者さんの術中に綺麗にはまりましたよ・・・。
内容に反して軽すぎる気もしますが、逆にこれ以上無いほどピッタリな気もするタイトルも絶妙でした。
これ、佐伯の心からの疑問だよねと。
欲を言えば、市の再開発プロジェクトの件を最後まで書いてもらえたら嬉しかったです。とりあえずは結論が出てるので、回収されてないワケではありませんが。活動家の件も気になるしね。
あと最後になっちゃいましたが、佐伯がぐちゃぐちゃにされちゃうエッチが萌えました。エッチの前の、恋愛の駆け引きにも萌えるー!!
とても好みの作品で、すごく面白かったです。
なっがいなっがいタイトルなうえに、
両想いとして結ばれるまでもなっがいなっがい
やたら読者を焦らしてくれるお話でした笑。
遊び人攻の中でも嫌いな部類に入るかも…な今回の攻めさんの緒方。
ネタばらしまでが本当に長いうえに、
腹黒さというか計算高さというかそういったものが見えないように仕組まれてるので
最後まで『何でこんなの好きになるの!?』と、何回受けさんを止めたくなったか…笑。
そんな最悪な印象の攻めさんだった割に今回”萌×2”評価を付けさせてもらったのは
ひとえに受けさんの佐伯の魅力に見事に魅了されたからです。
綺麗な美人受はよく目にしますが、仕事もパーフェクトにこなして
周りの人にも気遣いが出来つつもハッキリ言う時は言うし行動するし…
男としてめっちゃかっこいいんですよね。
だからこそ、もっと他にもいい人居るだろう…と思わなくもないですが、
なんだかんだ緒方は佐伯に一目惚れだったうえにベタ惚れだという事が分かり、
佐伯がいいならいっか…と、納得してます笑。
このお話のもう1つの魅力は、ストーリーがしっかりしてる事じゃないでしょうか。
久しぶりにBLを読みながらサスペンスものを読んでる気になり、
ドキドキしたり、この後どうなるのか、真の悪は誰なのか…
と、気になりながら読み進めていました。
なので、その変のわくわく要素がはっきり解決する前にお話自体終わってしまったのが
非常に残念なので、どんな形でもいいので出来れば
元彼ザマァ展開がいつか読めたらな…と思います。
計算高いと見せかけたヘタレ攻×攻めよりかっこいい受
という、珍しい組み合わせでありながら非常に楽しませてもらいました(*˘︶˘*)
タイトルから、攻めが口説きおとしまくる甘々系なのか?と思ってたけど、いつもの義月さんらしい、攻めこんにゃろー!!系でした。
「エッチのうまいイケメンがなぜ俺を口説くのかわからない」って、そりゃあんたに気があるからでしょーが!って感じだったはずなのに、どんどん雲行きが怪しくなっていくんですよね。
受けへの扱いがどんどん粗末になっていくというんでしょうか……。
仕事で出会った緒方(攻め)に、ちょいちょいアプローチされる受けの佐伯。
なんかいい感じだったはずなのに、次第に緒方には忘れらない元カレがいてその元カレに自分は似ているということまで知ってしまう。
おまけに仕事がらみで、緒方は佐伯を非難するだけではなく、全面的に元カレの肩を持って元カレを庇う姿を見せつけるんですね。
攻め、こんにゃろー!って思います。
ぶっちゃけ最初は、佐伯のことをメンドくさいと思ってしまったんですね、最初は。
例えば、佐伯自身もこのまま帰りたくないなと思ってて、それを見抜いてる緒方からも「ほんとに帰りたい?」と聞かれても何の意思表示もできないんですよ。
はっきり口に出さずとも小さく頷くだけでいいじゃん、めんどくさい乙女かよ!!と。
だけど、どんどん緒方へ惹かれていく一方で、自分は元カレの身代わりでしかないと思い知らされ、傷ついていく佐伯がなんか可哀想で。
というのも、佐伯は仕事になると男前というかしっかりした人なんですよね。
キリッとしてて物怖じせず物申せる、筋の通った男。
そこがとても魅力的なんです。
これで仕事っぷりもドジっこ系だったら、目も当てられなかったけど、仕事はできるのに恋愛になると途端に意思表示すらできなくなるのも、味わいの一つ(?)かなと。
ちなみに終わりのほうで、緒方が弁明するんですね。
佐伯に対する酷いあれこれについて。
まぁ、そういう事情があったのなら仕方ない……とは思います。
だけど「あんたを手に入れるために、まずはなし崩し的に身体の関係から始めて‥‥」と言うところで、こんにゃろー!が再燃してしまった。
一目惚れした相手に対して誠実に距離を縮めていくどころか、とりあえず体の関係から入って…みたいな思考回路が理解できんわ……と。
(計算できないまっすぐワンコが好きなので)
お仕事描写もしっかりしてて、楽しく読めたので萌萌です。
結構お仕事部分がしっかりしていて、寧ろ恋愛よりもお仕事部分が面白いなと思わせてくれる作品でした。
この攻めである緒方が上手く受けの佐伯を振り回ります。佐伯は自分からグイグイ行かないものの、相手から来られると引いてしまうというちょっと面倒な子です。
とは言え、仕事の面から見てもしっかりしていて決して手を抜かないという感じです。その分融通が利かないというか、読んでいてただの美人さんではなく癖のある子だなと思いました。ただ、脇キャラの反応やきちんと相談事には乗ってくれるという部分を含めても癖のあるプライドの高い子というだけではないです。
市長や市議などある程度力のある人間達が関わってくるという事もあり、仕事面がかなりしっかりしています。いろんな問題も出てきますがそれの解決方法についてなどかなり優秀だなと思うし、ちょっと勉強になるなとも思いました。
仕事の合間にある、2人の肉体関係も決して悪い訳では無く、佐伯をこれでもかっとぐちゃぐちゃにしてくれます。それでも緒方は佐伯に「好き」とは言いません。それもあり佐伯はこの関係は体だけで遊ばれていると思っています。仕事はしっかりしていますが、ぐるぐるしています。そのぐるぐる面が普段と違うので恋愛慣れしていない可愛さがあります。
緒方の元カレの出現でよりぐるぐるします。緒方が元カレに未練があるという情報を知ってしまう事もありより一層です。佐伯の印象は最初とかなり変わっていきとても可愛いです。
残念だったのは中途半端な部分で終わってしまった事です。折角の良いお仕事部分にて発生した問題が解決していません。解決策のようなものはあったものの、えっこれで終わりと思いました。あいつらどうなったのとか色々気になって仕方ないです。
タイトルからしてもっと軽い作品かと思いましたがそんな事なくてビックリしました。個人的にはちょっと緒方にイラっとしたのと、問題解決されなくてスッキリしないという部分がとても残念です。お仕事部分がとても良いだけに残念感が強めです。
お久しぶりの義月先生。すごいタイトルで、「先生、路線変えました?」と思っていましたが、いやいや先生テイストなお話で安心しました・・・・。先生の既刊がお好きな方は安心してお読みいただけるのではと思います。本編240P弱+先生のあとがき。お話はタイトルそのまんまな印象です。お仕事話がお好きで美人のぐるぐる話が好きな方にはよいのではと思いました。攻めがあんまり好きではなかったので中立よりの萌です。
お話は某都市の再開発プロジェクトの会議で名刺交換するシーンから始まります。攻めさんはデベロッパー側のキーマン、受けさんは建築事務所側の主担当者という立場で名刺交換し、ある日呑みに誘われて・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は、
市役所側の担当者や、現場のムードメーカー(元ヤン、ワンコ)、攻めの元カレ等、関係者は結構います。
******以下は 内容に触れる感想
攻めさんがイケメン、モテモテな雰囲気で、よく喋る!言葉が足りないのも嫌だけど、あんまり喋るタイプも好きではない・・・・美人さんは特に惹かれる人はいなかったし、無理して恋愛する必要もないしーといった割合冷めてるタイプに思いました。だから塩っぽい対応もあるのですが、可愛いツンツンさんという訳でもなく、ぐるぐるしてるなあという印象が一番強かったです。それで攻めも受けも今一つ萌え上がれず でした。もうちょっと恋愛面でもきりりっとした印象が強い方がよかったなー。
お仕事話は面白かったです。開発しているプロジェクトに市議が割り込んできて地下水とって、ベンゼンが云々ぬかす箇所なんか、ふーん、そうなんだーと面白かったですね、某市場再開発の話なんかもあったので。メディアやネットの言う事は鵜呑みにしないように気をつけなきゃな と再確認した一冊でしたw
初めましての作家さんでした。
建築関係のお仕事の内容と、政治的な話が上手く絡んでいて、タイトルと内容が違うなと感じました。
タイトルで購入したので良いタイトルなんですけど、内容は甘いだけではなくてピリリとしたお仕事の話の方が私には魅力的でした。
エロ中心小説というよりはお仕事小説で、タイトルと内容が違うなと感じました。読んで良かったです。
最終的に問題が解決しなかったと思うのですが、あれで終わりなのでしょうか。
ラストエッチよりも問題解決するところまでが読みたかったです。
佐伯さんこれからも不安な生活ですよね。現場が終われば丸く収まるのかな?
あと、もしかしたら作家さんのこだわりかもしれませんが、言うを云う、いくを逝くと書かれていたのが気になりました。