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oujisama wa mahoutsukai
五百香ノエルさんのえろ度の高い小説。
淫語が多いところが前に読んだ「彼と彼氏の秘密」に似てるなぁと思いましたが、こっちは最初からギャグテイストです。
なのでもう総ツッコミ入れたい気分になっても真面目なのか何なのかなネーミングが連発でも触れずに居られます。
攻めであるエルがかなりな変態ですが、瑠璃が最初からエルを変態として扱っているのでそれもまぁ許せるか…って感じです。
ただ、流石に「●●しちゃうぞ!」って…攻めが、しちゃうぞ!なんて言い回しはちょっと萎えました…。
ですがこの作者の淫語炸裂のえろ部分は大好きです。受けが妙に女っぽくなってしまうのが気にならなくもないですが、この作品はイラストも可愛くてショタっぽかったのでそこまで気にならなかったです。
ストーリーにあまり触れていないですが、ストーリーや「この2人の組み合わせに萌えるか」どうかよりえろ度の高い小説を息抜きに読みたい、という方にオススメします。
ただエロい台詞が多いわりに今回は軽い印象を受けたので、エロいのが読みたいのであれば五百香ノエルさんの他の既作から手をつけた方がよいかもしれません。
取りあえず下品気味なエロとコミカルなシュールさが妙にツボにハマる
そんな五百香作品で10年弱前になるのですがエロエロ魔法王子が
出てくる学園ものではあります。
魔法と出てくるからファンタジーではありますが、夢見るような
ファンタジーを期待したならあまりの下品さに撃沈するような内容です。
本当に三流ポルノも真っ青な笑えるエロを主役の二人が延々している。
アア~ン、気持ちいいっ!、もっと~、いいよ~挿れてあげる、奥まで全部~~
なんてエロ羅列が目一杯描かれているのですから堪りません(笑)
よくもここまでエロエロで書いているものだと感心しつつ、99人もこまして
100人目に日本のただ一人愛する人を夢見ている少年をエロ餌食にしちゃう。
この王子、魔法王国の13番目の王子なのですが、12人の兄が全て男の
伴侶を得ている為に、自分も男の子が大好きでセックス大好きなのですが、
100人目で運命の相手が見つからなければ王に決められた姫と王家の為
結婚しなければならなくて、それが嫌で国を出て日本にきたと言う設定。
でもこの王子様、真実の愛を探しているけれど誰も信じられず、自分の愛する
気持ちさえ信じる事が出来ないと言う哀れな王子様だったりします。
それでもどこかで愛を信じたい手に入れたいと思っているのですが、
そんな紳士な思いは見せずに受けになる瑠璃ちゃんを日々エロエロ犯す。
そして清純な瑠璃ちゃんは、快感に非常に弱かった!初めて襲われた時から
王子のテクニックでエロエロされて、淫乱ちゃんになっているのです。
はたしてこの二人は今後どうなるのかと言うエロ前面のラブコメです。
エロくて我儘王子が意外に好きな作品です。
五百香さんのスゴイなと思うところの一つですが、もうキャラや世界観がネーミング一つでわかる場合があるという。このお話もそうでした。
昭和の少女漫画を彷彿とさせる「魔法王国」「ラブリン」「ストロベリー」、そういう単語を堂々と前面に押し出してくる作品はいまあまり見かけないように思います。私は五百香作品を蒐集しているので、ドシリアスやSMものも読みますが、こういう名まえが出てきたときは最初から「うむ、そのノリだな」と了解して取り掛かるようにしています。
案の定というか、ご都合主義だったり支離滅裂だったり、敬遠される要素が満載です。でもそれでいいのです、だって「そのノリ」だと、半ば宣言されているのですから。
キャラの背景や思考を深く掘り下げている部分が少ないために軽薄な印象に陥るのですが、それだけにあまり悩まず軽くなにか読もうかな、というときに向いているのかもしれません。
もちろん五百香作品ですから、Hは濃厚だし受はすぐ「ついていけない」と感じるテンションになってしまいます。私はエロシーンで人が変わってしまうキャラ、とくに相手(主に受)を「ちゃん」づけし始めるキャラが苦手なので、今回も半笑いで斜め読みしてしまいました。
「運命はすべて~」や「狼たち」とはまたちがう、これも立派な五百香作品だと思います。
性格は男らしいのに、ちっちゃくて可愛い高校生・瑠璃が異世界の王子様からえっちに翻弄されるバカップルストーリー。
初対面から濃厚なエロシーン。淫語も連発。
ツンツンなのに王子様のテクにメロメロになってしまう瑠璃と、性豪で巨根で下品な王子様のエロシーンはかなり男性向けのテイストに溢れていて、『BL』というより『ショタもの』と言ったほうが近い感じ。
ストーリーや人間関係を読むのではなく、何も考えないで明るいエロシーンがほしい人向け。むしろ、それ以外の人には向かないかも。
感動したとか余韻に浸れるようなBLではないけど、BLでムラムラしたいときにさらっと読み返せるので、そういう意味では神作品として重宝しています。