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美麗社長に、進路に悩む体育会系カメラマンが飼いならされる――♥
kirei na oniisan ni yuuwakusaretemasu
カメラマンの切替千尋(受け)は師事していたカメラマンが引退し新しい事務所に所属して2か月。今まで、流されるようにカメラマンとして働いてきていることに限界を感じていました。
そんな時、現在の事務所の所長の手伝いで出会ったモデル事務所社長・垂水祥真
(攻め)の彫像のような完璧な美貌に衝撃を受けます。祥真と食事に行った千尋は祥真の人としての考え方に感銘を受け弟子にしてほしいと頼むのです。
千尋は高校で先生に言われてコンテストに応募し、その審査員にカメラマンを目指したらどうかと言われ、専門学校を卒業すると同時に有名な先生に師事し、その先生が廃業することになり今度はその紹介で今の事務所へと転職してきました。
今まで、自分で明確な目的があるわけでもなく流されるように生きてきて、これから先の方向性が見いだせずに困り、他の道も考えようかと思っていた矢先、祥真に出会うのです。
祥真は彫像のように美しい男ですが、美しすぎるがゆえ周りの異質なものを排除しようとする力によって幼少のころより苦労してきました。
今は、疎ましく思っている美貌を受け入れ、モデル事務社長業の傍ら起業家へのコンサルティングやセミナーの主催など幅広く活躍しています。
タイトルや表紙から美人な受けに迫られて大変という話かと鳩村さんにしては珍しい話だなと思っていたのですが、全く違っていました。いい意味で裏切られました。
二人が師弟として付き合いが始まってすぐに、宅飲みの流れで泊まった際美しい容姿と肢体を魅せられた千尋はふらふらと抱かれてしまい、セフレのような関係になってしまいます。(セフレと思っていたのは千尋の方だけだったのですが)
どちらかというと、二人が惹かれあう過程が読みたいほうなので、こうもあっさり身体の関係を結んでしまうことにはちょっと残念に思いました。
仕事に対して行き詰っていたとはいえ、仕事中に祥真に見惚れていたりして仕事に集中していない千尋の態度もあって、この前半部分は読んでいてあまり面白いと感じなかったです。
このまま最後まで読めるかなと心配になったのですが、その後の祥真の意見を吸収し開花していく千尋がどんどんおもしろくなってきました。
ただ、祥真は巻き込み型で千尋はカリスマ型ということでしたが、私には千尋からはカリスマ的な何かを感じることはできませんでした。有名な女優に指名されたりと成功への道を歩いて行っているようでしたが、もう
少し千尋を観察するとそう思えるようになったのでしょうか。
二人とも一目惚れということでしたが、千尋視点なので祥真がどのように千尋に惹かれたのかということはわかりにくかったです。仕事に集中せずに自分の顔に見惚れてしまっているあの出会いのどこに一目惚れ要素があったのでしょうか。顔が好みだったのでしょうか、それとも千尋のカリスマを感じ取ってなのか、どちらかというと出会って以降の要素、千尋がはじめは自分の美貌に、それ以降は自分の考え方に惚れてくれたこと、自分の千尋への無意識な態度でもって千尋が好きになったと言ったほうが説得力があったと思いました。
ただ、ずっと余裕の態度を崩さなかった祥真が千尋がモデルとなり自分の知らない表情をしている写真を見たときにかっこ悪く嫉妬したのはよかったと思います。やっぱり、お互いにお互いのことになると冷静でいられないくらい好きというのがいいですね。
そしてこのちょっとした諍いのもとになった千尋の写真を撮った先輩カメラマンは功を焦って失敗しましたね。特にこういう世界は信用が大事だというのに。
とはいえ、二人はこのことによってずっと強い結びつきになったようで、「雨降って地固まる」を体現していました。
カメラマンとして飛躍し始めた直後に終わったので、もう少し千尋が成功していったり苦労したりする姿を見たかったと思いました。
客観的にみることで自分を見つめなおすという祥真のセミナーの内容はとても参考になるもので自分でも実行しようかなと思いました。
溢れる情熱を持て余してカメラマンを続けているわけでもない切替千尋は
ゲイではないはずなのに
モデル事務所の社長・垂水祥真の美貌につい目を奪われ…。
漢気のあるノンケ若者カメラマンが、
垂水社長の甘い言葉で口説かれまくるのかと想像していたので
読み始めたらちょっと違うんだなーと思ってしまいました。
先入観はいけませんね…。
美し過ぎる容姿と、
34歳ながらも数々の成功をおさめ
実力実績と申し分のない社長ですから
千尋が惹かれるのは決して難しい事ではなかったですし
宅飲みの流れで体の関係を持つのもそりゃそうだろうなぁと。
結構序盤で千尋は落とされてたww
口説かれる過程を楽しみたかった私としては
展開が仕事の方向性を悩む千尋の自己啓発要素を多く含んでいたので
今作はそういう感じなんですねとある意味フラットに読ませていただきました。
垂水社長の考え方が出来たらどれだけ生きやすいことか…。
自身を受け入れることから変えられる、
言葉だけなら簡単ですがなかなか難しいですよね。
でも千尋は素直さが長所で柔軟性もあるので
垂水社長の言葉はするする心に入っていったのだと思います。
千尋のカメラマンとしての才能を気づかせてあげられたのも
垂水社長だからこそだったととても納得できるお話でした。
ただ、千尋は垂水社長に愛されてるともっと信じても良かったのでは…。
うーん、それまでの垂水社長の恋愛遍歴(?)がちょっとアレなので
自信を持てないのも無理はないのか…。
凄い人だしね。
その凄い人を射止めたのは千尋なんだよ!
というわけで垂水社長が誘惑されたと言っても過言ではないような気がしましたww
タイトルの「きれいなお兄さん」、そして表紙の肩を抱く方の美男…
雌お兄さんの襲い受けの話?と思いながら読みましたが、全然違いました。
まず、この「きれいなお兄さん」、年齢的には確かにお兄さん枠かもしれないけど、若くしてモデル事務所の社長として辣腕を振るい、その日本人離れしたものの考え方を武器に経営セミナーも主催している垂水祥真、彼は「攻め」、スパダリです。
対して、駆け出しカメラマンの切替千尋は、実力や才能に自信が持てず、何とも中途半端に仕事をこなしている青年。仕事で偶然紹介してもらった祥真のその外見的な美しさ及び強い内面に強烈に惹かれ…抱くつもりが抱かれちゃった!
…という展開。
絶対的優位のスパダリ・祥真の方も千尋に恋して、千尋が他の男に自分の知らない顔を見せる事に強烈に嫉妬して、ちょっとギクシャクしたり。
いつもながら「お仕事BL」の名手・鳩村衣杏先生、仕事や行動の基盤となる思考に関して金言が炸裂しています。
が……。今回はそこにちょっと「自己啓発セミナー」的な微かな胡散臭さが漂ってて、私は浸れなかった〜。
元々ノンケの千尋が祥真に抱かれて、とっても素直な受けになり、仕事面でもどんどん才能が開花して人生が拓けていきます。
2人はラブラブ、仕事も順調、完全ハッピーエンドで読後感は良いです。
一点。千尋はノンケだったので、それまでの休日は掃除して片付けて、時間があったらパチンコかソープにでも…だったそうで。ソープの単語はいらなかったよ、萎えました〜。
タイトルや表紙から、綺麗で色っぽいオネエ攻めに絡めとられる、ウブな男子系のお話を想像してましたが、全然違いました。
余裕のある大人の男と、そんな彼に憧れて色々指南してもらう体育会系の青年の、すごく等身大の恋愛です。
良い意味で裏切られた!!
内容です。
自身のカメラマンとしての方向性に悩んでいる千尋。
仕事先で完璧な美貌のモデル事務所社長・祥真と出会い、彼の人間性に強く惹かれます。
祥真のようになりたいと、弟子入りを志願しますがー・・・というものです。
こちら、34才で余裕のあるスマートで完璧な攻めと、26才・超体育会系の受けです。体格はほぼ互角!
先にも書いた通り、表紙から色っぽいオネエ攻めをイメージしておりました。個人的に、オネエ攻めがそれ程好きじゃなかったりして。
が、ちゃんと男らしい大人な攻めなのです。人生経験を積んだが故の、人間的深みを持つ。
で、「弟子に!」とある通り、最初の内はまるで教師と生徒。自身の在り方に悩んでいる千尋に対して、祥真が助言して導くと言った感じです。実の所、ここまでは全然萌えませんでした。なんか祥真がやたら説教くさく感じて。
ところがですね、中盤からが一気に面白くなる!
共に飲んだくれた夜、本能に導かれるまま身体の関係を持ってしまう二人。
また、祥真の影響を受け、自身のカメラマンと言う仕事で「自分のスタイル」を掴み始める千尋。
変化していく二人の関係に萌えると共に、鳩村先生らしい巧みな「お仕事描写」が楽しませてくれるのです。
あとですね、実は個人的に一番萌えた所なのですが、二人のすれ違い部分です。
知人のカメラマンから撮影依頼をされた千尋が、「自分を客観的に見たい」とモデルを引き受けます。
そこで、祥真に関係した「とある理由」から、かなり無防備な表情と姿を撮られてしまう・・・。
で、この写真を見た祥真が激怒するんですね。「君には隙がありすぎる!!」みたいな。
何でしょうね・・・。常に余裕のある態度を崩さなかったスマートな男が、初めて見せる「格好悪さ」にすごく萌えるのです。それが受けによって持たらされた事にもですが、完璧だと思っていた男の、初めて分かる弱い部分に一気に親近感を覚えると言うか。
それもこれも、千尋を好きすぎるあまり。澄ました顔して、実はかなり独占欲を滾らせてたのね~と。
この後の祥真の、甘くて素直すぎる台詞連発にも悶えました。
お仕事描写といい、結構複雑な攻めといい、鳩村先生らしい作品でとても楽しめました。