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hiyoko romantic hajimemashita
前半は社員寮を舞台に、同僚だった二人がくっつくまで、後半はくっついた後のすれ違いが描かれてます。
攻めの元カノにばったり出会ったことがきっかけですれ違いが生じるんだけど、切なさよりもおかしさが上回ってる。
ノンケとゲイがくっついた後のすれ違いって、大抵切なさ100%なのに、この二人に限っては切なくない。
というのも、どっちも迷走しまくってるんですよ。明後日の方向に。
特に攻め。
急にそっけなくなった受けの態度に不安を覚え、ゲイである受けの好みを知りたいと「ゲイモテ」についてあれこれリサーチしちゃうんです。
初めて知るあまりにも濃ゆいゲイの世界にクラクラしながらも、一生懸命学習に励む(笑)
‥…その結果、日サロに通い、ヒゲを生やし、オス全開の暑苦しいワイルド野郎にイメチェンしちゃう。
ギャグかって感じ。
受けからの愛を失いたくなくて、こういう方向に暴走する攻めって大好きなので、大いに笑わせてもらいました。
挿絵もちゃんとヒゲありになってて、あんた誰!?状態。
結局、二人の迷走は、相手を失いたくないという気持ちが発端なんですよね。
だから二人の取ってる行動は側から見ると滑稽なんだけど、本人達はとっても必死で、だからとても愛おしい。
そこがいいと思います。
ひよこ一之瀬に癒されました。
社員寮でひよこの着ぐるみ着てウロウロするような変な子だけどすごく純情で可愛いんです。
両想いになってからもそんじょそこいらの可愛い系の女子なんかよりずっとあざといかわいらしさを計算無しの素でやってのける一之瀬。こんな可愛いのそこいらに転がってたら犯罪も減るだろうな。
宇佐美が癒されてたのもわかる。
またこの宇佐美がいい男なんですよね。仕事できるし、一之瀬の為にプレゼンに協力するところなんかもすごくスマート。行動力もある。
行動力がありすぎて日サロ行ったり、ひげ生やしてみたり、シャツのボタンを多めに開けてみたりと一之瀬にモテる為に変な方向に走り出した時は笑えました。
話全体を通してお互いの好きがとっても純粋でかわいいお話でした。
こういうカップル応援してしまいます。
あと、挿絵がすごく良かった。イメージにぴったりです。
「ひよこ、プレゼンテーションはじめます」+表題作の2編
表題作が続編という少し変わった編成です。
どちらの話も両視点で読めるのですれ違いもそんなに切なくないです。
「プレゼンテーション・・・」
同期の二人がお互いを意識し恋人になるまで。
老舗繊維会社のエリート営業の宇佐美(攻め)は寮内をひよこの着ぐるみ姿で闊歩する同期の一ノ瀬(受け)に目を奪われます。
可愛いものが大好きな宇佐美は、ひよこを見たいがために寮内を一ノ瀬を探して出歩くようになります。何故か最近宇佐美と目が合うことが気になった一ノ瀬は、ひよこの着ぐるみを来て出歩いてることが悪かったのかと勘違いしひよこを着て出歩くのをやめてしまうのです。
そんな時、一ノ瀬達の研究が打ち切られるのを阻止するために一ノ瀬が役員会議でプレゼンをすることになったと知った宇佐美は、協力をするていで、ひよこ姿で練習するように誘導し思う存分ひよこを愛でるのです。ひよこを愛でているだけのはずだったのにひよこがエロく見えて‥
一ノ瀬は研究開発部門勤務で宇佐美とは同期ですが、自分が平均身長がないことがコンプレックスで、180センチを優に超える宇佐美のことが羨ましくていけ好かないイケメンだと思っていました。
あと一歩のところで足踏みしている、先輩二人と取り組んでいる新繊維の研究が打ち切りになるという話を聞きつけそれを阻止するため、役員会議でプレゼンすることになるのです。
暖かくて着心地が良いという理由で部屋以外の寮内をひよこの着ぐるみで歩き回る一ノ瀬はだいぶん変わった感性の持ち主です。
研究者としては優秀のようですが、喜怒哀楽がはっきりしていて表裏のない性格で、台詞にも語尾に「!」「っ」が多用されていて、子供みたいでかわいいです。
両視点なので、一つの行動を互いの視点で読めるのですが、違った解釈をしていることが何度もあって楽しいです。
例えば、プレゼン練習の動画をみて、このプレゼンでは全然ダメだと思う宇佐美とよくできてると思う研究者3人の認識のギャップとか、プロジェクト会議で一ノ瀬が黙っているから案が気に入らないのかと焦るメンバーに対し、自分が会議の妨げになるんじゃないかと気後れして置物と化してるだけ等々、笑えました。
また、一ノ瀬が宇佐美に恋したことに気づいた時、初めての感情に「怖い」とびびってしまい、一生ゲイビで生きていくんだと決心するところは悲愴なのに笑ってしまいました。恋したことに対する感想が「怖い」って独特です。
そして、怖いと逃げ回る一ノ瀬を追いかける宇佐美の行動力にも驚きでした。
彼が諦めなかったからこそ二人は両想いになれたんですね。
表題作
それぞれが相手が好きすぎてお互い違う方へ努力した結果、すれ違う話。
二人が両想いになって初デートで楽しんでいる途中、宇佐美の元カノに遭遇します。もちろん、もう二人は何ともなく、宇佐美もそう一ノ瀬に告げるのですが、一ノ瀬は元カノが仕事できる系のクール美人であったことに衝撃を受け、宇佐美が自分と付き合っているのは気の迷いじゃないかと疑ってしまいます。飽きられないようにと相談サイトなどのアドバイスにしたがって恋の駆け引きをしようとするのです。
反対に、宇佐美は一ノ瀬の変な態度を心配し、一ノ瀬がファンだと言っていたゲイビ男優を調べると自分とはかけ離れたワイルドな男だったことに衝撃を受け、ゲイ受けするようにイメチェンしようとするのです。
お互いが相手にもっと気に入られようと画策しているのを相手が別に好きな人ができたんじゃないかと疑うことになるというなんとも間抜けな話なのです
が、片方からの視点だったら切なくなりそうなところを二人の視点で読めるのでほほえましいやら笑えるやら。
宇佐美に恋敵認定された熊さんキャラの気のいい先輩はいい迷惑だったんじゃないでしょうか?
どちらの話もすれ違いがテーマだったように思います。
これからは二人でちゃんと話し合って末永く幸せにと思いました、
全体的にコミカルでとても楽しく読めます。
ひよこの着ぐるみで寮内をうろうろし、それをほかの人達がするーしている光景
は想像すると可愛いけど男性寮だと思うとちょっとシュールかも。でも一ノ瀬ならかわいくて許されるんでしょうね。
ひよこの着ぐるみを着ている一ノ瀬の全身イラストが見たかった。
それがちょっと心残りです。きっととてもかわいいと思うのです。
細かいですが、ちょっと気になったのが二人の年齢。同期で同い年とありましたが、一ノ瀬は院生の時から研究所で共同研究していてそのまま入社したとあったので、一ノ瀬のほうが少し年上じゃないかと思ったのですがどうなのでしょうか。
電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきはありませんでした(吉田さんが何を書いていたのか気になります)。
宇佐美の属性に私は『変態』を付けたい!
この子、変ですよ、良い意味で。
小さくて可愛らしいものが好きな男子は結構多いと思うのですが、それに欲情するっていうのは……
対する一之瀬は見た目の可愛らしさに反して、絵に描いた様な理系の鈍感男子。
でも、理系男子にままある『恋愛から離れている男子』なものですから、おぼこい、おぼこい(笑)。
この二人のすれ違いを甘々な雰囲気で楽しむコメディです。
繊維メーカーの開発部に勤める一之瀬は、理系男子の例に漏れず見た目を全く気にしません。「暖かいから」という理由で親から送られてきた『ヒヨコの着ぐるみ』を着たまま社員寮の食堂で食事をするほど。彼は同期の営業職、宇佐美が気に入りません。営業の成績がトップでやり手の雰囲気が鼻につくし、いつも小綺麗な格好をしてスカしていて、おまけに背が低い自分を小馬鹿にする様に、頭を『ぽん』した宇佐美。ご贔屓のゲイビ男優に似ていても「やな感じ」と思っています。一方、子どもの頃から小動物の世話をするのが好きだった宇佐美はヒヨコ姿の一之瀬を見て、その虜になってしまいます。一之瀬の行動を入念にリサーチし、こっそりヒヨコ姿を見ることで癒しを得ていました。ある日、一之瀬の所属している開発部が閉鎖される方向の話が持ち上がります。開発部の存続をかけ、現在手がけている画期的な新商品について、一之瀬が役員会でプレゼンを行う事になります。プレゼンの腕では他に引けをとらない宇佐美は、ヒヨコ姿を堪能するために一之瀬のプレゼンに協力すると申し出るのですが……
「ヒヨコに欲情するのは変態では?」と書いたのですが、でもね、このヒヨコは確かにエロいのです。歩いているとお尻のモコモコに惹きつけられてしまう宇佐美の気持ちに限りなく同意。
また、中の人も可愛らしい。
最初、うさんくさいと思っていた宇佐美が、実は努力家で仕事に真面目に取り組んでいると解った途端、すぐに反省する所なんて、ほんといい子!
また、宇佐美も、当初はヒヨコ目当てで申し出たプレゼンへの協力なのに、段々本気で取り組んでいき、最後には新商品の開発を望み「自分でそれを売りたい」と思う様になるなんて、こちらも心までイケメン!
お話は、一之瀬が自分の恋心に気づいた途端に恥ずかしくなり、すったもんだがあるのですが、ここも是非皆さまに楽しんでいただきたい。確かに『王道』ではありますが、ディテールの数々がしっかりしているため『どこかで読んだ様な話』にはなっていません。
最初から最後までニヤニヤしながら、時折爆笑し、気持ち良く読めるお話です。
最初から最後まで甘々。楽しく萌えながら読める作品です。
シリアスな人間ドラマや深みのあるストーリーは一切なく(笑)明るく楽しく、可愛らしいBL的な世界観で構築されたお話でした。
キャラクターも可愛く、着ぐるみが萌えアイテムとして生かされており、攻め目線で受けを愛でながら読み進められます。もう、見た目や言動がとにかく可愛い。萌えます。
小さなすれ違いはあれど終始ラブラブで読み終えてまた最初から読みたくなりました。
甘さが欲しい時、そして、あまり深く考えずにBLを読みたい時にオススメします。
CD化されてもいいかもと思える作品でした。
明るく楽しい、エンターテインメントBLと申しましょうか。
二人のズレや空回りぶりに笑い、すれ違いに切なくなり、エロにキュンとする・・・。読者を純粋に楽しませる為のBLなのです!!
失礼ながら、深いストーリー性で読ませると言った作品では無いのですが、純粋に娯楽として楽しく読む事が出来ると思います。
そんなワケで、存分に楽しませていただきました。
さわやかに見えて上昇志向の強いエリート営業マン、実は可愛いもの好きな宇佐美と、理系バカと申しますか、他人の目に無頓着気味の変わり者、開発チームの研究員・一之瀬というカップリングです。
実家から送られてきた、ひよこの着ぐるみ姿で会社の寮内をうろつく一之瀬。可愛いもの好きな宇佐美は心を撃ち抜かれますが、ちょっとした誤解から一之瀬は宇佐美を嫌っていて-・・というのが前半。
まずこちら、両視点で進むため、攻め受け両者の気持ちが丸分かりなのが面白いです。
一風変わった受けを書くのがお上手な作家さんでして、「暖かくて着心地がいいから」という理由だけで、ひよこのルームウェアで平気でうろつく一之瀬。要は研究バカでして、ちょっと変わり者なんですね。
そんな一之瀬のひよこ姿を見初める宇佐美。涼しい顔の裏で「可愛い、可愛い」と、ひよこ姿に異常に執着してるのが笑えます。また、宇佐美に親切にされた事で、あっさり警戒心をとき懐いてしまう一之瀬にもほのぼのします。
お仕事BLでもありまして、そのお仕事描写にもなかなか楽しませてもらえますが、その過程で宇佐美に惹かれていく一之瀬の心情なんかがとても自然で説得力があるんですね。
まぁ、そうじゃなくても仕事を頑張る男って格好いいよねといった感じで。
あと後編ですが、こちらはくっついてからの空回りぶりが萌えさせてくれます。
宇佐美の元カノに偶然会った事から自信を無くす一之瀬。宇佐美を繋ぎ止めようと、怪しいネットの恋愛アドバイスを真に受けて、宇佐美をジらす作戦を決行しちゃうのです。そんな一之瀬の冷たい態度に、ゲイ受けする男になろうと、日焼けして髭を生やしと間違った方向にイメチェンする宇佐美。更にそんな宇佐美の変貌振りを見て、ネット情報から別に好きな相手が出来たと勘違いする一之瀬-・・・と言った、誤解が誤解を呼ぶストーリーになってます。
空回りぶりが笑わせてくれるのですが、それだけでは無く二人の心情がしっかり書き込まれているのもポイント。好きだからこそ嫌われるのが怖くなったり、相手の気持ちが変わらないか不安になったりするんだよね・・・。と、ちょっぴりほろ苦くも感じさせてくれます。
誰でも経験があるだけに、身につまされるんじゃ無いでしょうか。
そして、誤解が解けるシーンの一之瀬のノロケでしかない台詞には、最高に萌えさせていただけました。
あと、個人的におすすめなのがエロでの着ぐるみプレイ。着ぐるみの下は裸て、宇佐美が興奮を抑えられなくても仕方ないんじゃないでしょうか!
それといくら恋愛スキルがゼロで相手が爽やかな笑顔で言ったとしても、男の「何もしない」を真に受けちゃ駄目だよと一之瀬に教えてあげたい・・・。
吉田先生ですが、寡作ではありながら印象的で素敵な作品を書かれる作家さんだと思います。ご存知なかった姐さんで、今作で気に入られたなら、ぜひ「一途な独占欲」も読んでみて下さい。
長々と失礼しました。