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主人公が小説家としての才能を秘めているという設定だけあり、作中の何気ない日常の表現や、こちらまで胸が締め付けられる心情など、言葉選びが上手いというか綺麗だなと度々思いながら読み進めました。
しかし、主人公の性格が最後までどうしても受け入れられず……結果、微妙な読後感になってしまいました。
攻めの芦田や、当て馬ポジで主演俳優の牧本、主人公の親友などが大人びていることもあり、対照的に主人公が幼く見えてしまうのは仕方ないですが(多感な年頃の設定ですし)それにしても、精神が未熟故の自分勝手な言動、行動に疲れました。
登場人物たちは、悲劇のヒロイン気取りのヒステリックなこの主人公の未完成故の美しさに惹かれるそうですが、私には理解できませんでした。
最初に身体の関係を持つのは当て馬ポジで、攻めと結ばれるのは終盤のみなのでその点が気になる方はご注意を。
攻めの芦田も仏のように心が広く感情を乱したりはしないキャラなので、とくに嫉妬のような台詞も行為もありません。
ただただ、攻めは主人公を無条件に愛してくれるのです……。
久々に、胸の奥がぎゅーっとなるBLを読んだ様な気がします。
最近、なかなかないので、この貴重です。
なんていうか、成長して行く上での痛み……みたいなものを、人は感じて生きていくんですよね。
いつまでも、同じままではいられないし。
全部が全部、抱えて行く訳にも行かない。
通り過ぎてしまえば、「あそこでああすればよかった……」だとか、最もらしいことはいくつでも思いつくのに、その時は、その選択がベストだって、考えちゃうんだ。
青いねー……。
でも、その青さにキュンキュンしたり、トキメいたりするんだよね。
という感じの話でした。
かなり、本文のボリュームは多め。
そして、回り道も、かなり多め。
本当、読み応えしっかり! という感じでした。
純愛:☆☆☆☆
H度:☆☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 暁史(大学生小説家) 牧本(人気俳優) 芦田(画家)
三角関係の話です。Hシーンは少なめですが、話はかなりおもしろいです。
初恋であり、画家の芦田から大事に扱われる暁史。
告白もできない関係に心がゆれ、一番の理解者であるはずの、芦田に小説の相談をし、意見があわないことをきっかけに芦田とのすれ違いがはじまります。
初投稿作品の小説の映画化でロケにNYにいきますが、主演男優の牧本にくどかれて、抱かれてしまします。
関係も一度ならず、恋人状態で長いNYロケ中ずっとですよ~~
そんな中、初恋の芦田が登場。しかもクリスマス。イルミネーションが煌く。N.Y.
芦田になびくかと思いきや、暁史は牧本を選んでしまいます・・。
ここで、牧本とハッピーエンドかと思いきや・・。
違うんですね~。
最終的には初恋の芦田に戻るんですよ。
気持ちわかるな~って感じ。かなり、人間的というか、現実的な展開です。
はたから見ると「暁史ってどうよ。」と思いますが、そんな暁史を寛容に受け入れる芦田の大物ぶりに感激しました。
たまにはこやきもきさせられるこんな作品もおもしろいですよ。
面白かったんですが、ナニカが足りなかった感じがしました。
丁寧なストーリー運びには好感を持ちました。
主人公は美大に進んだ大学生。幼なじみの年上の男が一流の画家で、彼に憧れて画家を目指している。
なのに、高校時代に書いた小説が新人文学賞を受賞して、小説家になるか画家になるか、二つの夢の狭間で揺れ動くことになる。
小説に才能があるんだし、小説ならスルスル書けるようだし、そっちに進めばいいのに何を悩んでるんだろうと、最後まで分からなかった。
ラブ面でも、萌えられなかったな。
最終的なカップリングがそうなるという予想はしてたけど、それでも唐突すぎた感じがしました。