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byakkoou no mitsugetsukon
すごくすごく良かったです。
ロシアンマフィアに政府のスパイ、虎に変身する獣人に、血の近さ故の愛憎劇と、もうこれでもか!と私のツボが詰まってる!
また、そんな海外ドラマを思わせるハードなストーリーも素敵でしたが、更に一番萌えたのは二人の純愛です。
いやもう、二人の愛の深さと切なさに心が震える・・・!!
自分が信じてきたものが根本から覆った時、人はどうやって乗り越えていくのか-。そんな強いメッセージ性も心に響きました。
こちら、何故か獣人を引きつけるフェロモンを持ち、その特殊な体質で政府のスパイとして虎一族を捕獲する役割を担っている流河と、虎一族の王族と疑われている修道士・フェリクスと言うカップリングです。
舞台はロシア。
作品自体は前半と後半の二章に分かれていて、前半が敵対関係にある二人が出会い、惹かれ合って結ばれるまで。平行して流河の真実の姿が分かり、彼が枷から解き放たれてフェリクスと新しい一歩を踏み出すまでが書かれます。
そして後半ですが、こちらは虎一族が平穏に暮らせる楽園建設に絡んで、二人の考えの違いから起きるすれ違いや、利権をあさる血族との抗争と言った所でしょうか。
実は前半がかなりの駆け足です。雑誌掲載作でして、限られたページ数でこれだけの内容を詰め込もうとすると当然そうなるだろうとは思うのですが、正直置いてけぼり感は強くありました。
う~ん・・・。次々と目まぐるしい展開に、やたらナチュラルに暴露される衝撃の事実の連続なんですね。そんな驚愕の事実をサラッと流されても!!と、目を白黒させるしか無い状態。前半だけでかなりグッタリきちゃったのですが、うって変わって後半では二人の純愛を丁寧に読ませてくれるのです。
こちら、かなり男前な受けと、とても深く受けを愛している、ある意味純粋過ぎる攻めなんですね。
前国王から一族を託され、一族が平和に暮らせる王国を建設する事だけに心血を注いで来たフェリクス。自身は汚い事に手を染め、常に自分を犠牲にするような生き方をして来たのです。
フェリクスはある意味純粋すぎると申しましたが、その贖罪のような生き方がホント切なくて仕方ない(´;ω;`)
また、フェリクスが流河を想うのと同じくらいの深さで、フェリクスを愛する流河。自分自身の為に生きて幸せになって欲しいと言う彼の言葉は、これまでのフェリクスの生き方を根本から否定する、ある意味残酷なものでもあるんですね。このあたりの葛藤がとても読み応えがあり、作者からの強いメッセージ性が感じられます。月並みですが、愛があれば乗り越えていける-・・・みたいな。いや、私が勝手に感じただけですが(^^ゞ
と、ごちゃごちゃ申しましたがシンプルに言わせてもらうと、互いを想い合う純愛にもうめちゃくちゃ萌える!このひと言につきます。
とりあえず、フェリクスの犠牲の上になりたつ「幸せ」は、実は流河にとってちっとも「幸せ」じゃないんだと言う事を彼に教えてあげたい(´;ω;`) まったくもう!!
あと、二人が虎に変化してじゃれ合うシーンもとっても萌えました。獣姦はもはや珍しくありませんが、虎同士でエッチはなかなかお目にかかれないんじゃないでしょうか。このとってもロマンチックなシーンにもご期待下さい。
めちゃくちゃ萌えたのですが、前半がやはり駆け足過ぎと言う事で「萌2」です。うんでも、本当に二人の純愛に感動しました。
華藤えれな先生の作品だあ~!!!
と思わせる、先生らしい世界観の今作品。
ロシアが話の舞台となり、スパイ・マフィア・そこに獣人
という、好きな要素てんこ盛りな1冊にうはうはでした(*´ω`*)
しかも、華藤えれな先生の凄いとこが、
こんなに沢山設定を盛り込んでるにも関わらず、
頭の中で映像として妄想出来るくらいストーリーもしっかり纏まっていて。
読み終わった頃には、切なくも心温まる純愛洋画を観終わった気分です笑。
この作品は、本編とその後の2人を取り巻く続編との二部構成だったのですが
本編の読み終わりと続編の読み終わりとでは、感想が絶対変わってくると思います。
受けさんの流河は幼い頃に両親を亡くし、血縁関係はなくとも同じ志を持つボリスに
引き取られ、獣人を生け捕りにするスパイとして生きていくことに。
自分のフェロモンに何故か惹き寄せられる虎の獣人を捕まえ、
その中でも白虎の姿を持つ王族を探し続ける日々。
そんな際、ロシア正教の修道士として働く攻めさんのフェリクスが
王家の生き残りだともたらされた情報により、アルバイトとして教会に潜入します。
2人はなんなく落ち合い、色々と話し、働く姿勢を見ることで敵なのかを疑い始めていた流河は、
ある事件がきっかけでスパイだとバレてしまい…
と、前半の出会い~お互いの素性を認識し合う話だけでも
ドキドキさせられ、この先の展開が気になって気になって仕方なかったです。
なのに、ここからがまた盛大なストーリーで。
流河の生い立ち。
流河のフェロモンの謎。
ボリスの本当の企み。
フェリクスの真の望み。
どれもこれもがこの物語の大切な要素で、内容が深くて、本当に切ないです。
ボリス、私は嫌いではないです。
可哀想な人だなあ…と。どっかで生き残っていてほしいなあ…と。
そんな風に思える、密かにお気に入りのキャラクターでした。
しっとり切ないファンタジーなので、時間に余裕がある時にじっくり読まれることを
おすすめしたい1冊でした(*´ω`*)
高緒先生、虎の絵が上手。
ロシアの大氷原が舞台。ロシア革命の後の物語。
●流河:22才、
虎獣人を誘惑するフェロモンを持つ
養父・ボリスの仕事を手伝い、白毛の虎獣人をおびき出す囮になっている。
母はバイオリニストの留学生。小屋にルカを残して、殺されていた。
父は行方知れず。
孤児の施設に入り、ボリスに引き取られる。
フェリクスを探りに行って、自分の出自の秘密を知る。・・ドラマチック。
●ボリス・マヤコフ:金髪碧眼。
流河の上司、育ての親。
●フェリクス・レンスキー:修道士 モスクワの美人
虎一族の王族と思しき修道士、ナターシャの子
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華藤先生、虎獣人をもっと書いているかと思ったら、獅子とか狼とか豹とかで、
虎獣人は、3作だけなんですね。
今作の美味い物は「ドラニキ」・・ジャガイモの御焼
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