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tenshi to kazoku ni narimashita
幸せいっぱい、ほのぼの子育てものです。なんと言っても、比喩では無くリアルな天使が家族。
あらすじを読んで、「ちょっと詰め込み過ぎじゃないの~?」と不安を感じた姐さん!これがお上手なストーリー運びで、とても読みやすくまとまっているのです!!
ほのぼの幸せ気分に浸って楽しく読めました。
内容です。
もののけが見える体質で、昼は獣医師、夜はもののけを看る「もののけ獣医」をしている瑞生。
そんなある日、行き倒れていた元天使・ニナを保護します。そこに天界から卵が届き、ニナの子供であるキューピッド・ルルが孵ってー・・・と言ったお話です。
面倒見のいい瑞生がニナに絆され、赤ちゃんであるルルを二人で育てながら共に暮らす事になります。また、天使には発情期があり、発情すると番のみに分かる匂いを発して誘惑すると言う、オメガバースっぽい設定まであります。
もののけ獣医に天使にキューピッドの子育てと、あらすじだけ読むとゴチャゴチャしている印象を受けます。しかしこれが、先程も書いた通り、巧みなストーリー運びでスッと自然に読ませてくれるんですね。
正真正銘の天使であるため、純粋でおっとりしたニナ。対してハキハキと面倒見が良くお人好しな瑞生。そんな二人が慣れない育児にてんてこ舞いになりながら、一緒に暮らして心を通わせていく過程が、とてもほのぼのしていて、なんともあたたかい気持ちにさせてくれます。
そんな日々の中、ニナが天界から追放される原因となった「犯した罪」に、謎であるルルのもう一人の親。この件ですれ違いが生じ、更にニナに発情期が来てー・・・という展開。
個人的にめちゃくちゃ好みのお話で、評価を「神」にしようか迷ったのです。ネタバレにはウルッとなりましたし。ただ、起こった事件のオチが割とアッサリだと感じた事もあり、「萌2」とさせてもらいました。あと15年後、追放がとけたニナがどうなるのかが書いてないので心配な部分も残りますし。(読み逃しただけだったら申し訳ありません) でも「神」寄り。
ちょっぴり切ない部分はあるのですが、ただただほのぼのあたたかい気持ちになれる、幸せ子育てもの。とても楽しく読めました。
もののけが見える獣医の瑞生が猫のもののけのカブさんに案内されて行くと、傷ついて倒れていた元天使だったニナを発見して助けるところからお話しが始まります。
ニナは何をして天界を追放されたかとか、多くを語らない無口な人物でした。もののけの存在は当たり前に受け入れている瑞生でしたが、天使には初めて遭遇したので半信半疑なんです。
そんな混乱しているところに、コウノトリがニナと瑞生宛に卵を運んで来るのです。卵はニナの子でキューピッドなんです。
孵化した赤ちゃんを2人は必死に育てます。この赤ちゃんが凄く可愛いんです。
瑞生の母親の助けを借りながら3人は家族のように暮らして行きます。
キューピッドは1年後に天界に戻り試験に合格したら、初めてキューピッドと認められるそうです。なので姿は変わらないままに知能だけが成長して行きます。
瑞生は段々とニナを意識して、ニナの周りの女性たちに嫉妬したりするのです。
たまに何か言いたそうにしているニナを気にしつつ、聞き出せないままでいます。
ルルが天界に行く前に思い出作りとキューピッドとしての特訓をする為にキャンプ場に行った時に、ニナにキスされた瑞生はその夜に天使のニナに抱かれる夢を見るのです。
ニナの好きな人は側にいないけど、天使は生涯に1人しか愛さないと知った瑞生は傷つくのです。
ここまでくるとニナが愛したけど側に居ない相手も、ニナが何か言いたそうにしてる理由も大体想像が付いてしまうのです。
ニナに避けられてると感じた瑞生は、臆病で自分の気持ちを伝えられないんです。
そうしているうちにニナのアルバイト先の若旦那から、ニナと飲みに行くと連絡が来ます。ルルと留守番をしているともののけのカブさんが瑞生を迎えに来るのです。
ルルを母親に預けてカブさんに付いて行くと、歓楽街で風俗店に連れて行かれそうなニナを発見するのです。
襲い倒したくなるのを堪えてると打ち明けたニナを若旦那が風俗店に連れて来たのです。この若旦那は奥さんが妊娠中なので、ニナにかこつけて自分が行きたかっただけだと思います。笑笑
家に帰宅した瑞生はニナに気持ちを伝えて、ニナからは2人が恋をするのは2度目と打ち明けられます。瑞生と恋に落ちた為にニナは追放されたのでした。そして神様から自らの手で瑞生の記憶を消すように命じられていました。
それにしてもですよ。追放するのが再び瑞生の近くで、2人の子どもまだ届ける神様はいったい何がしたかったのでしょうか?
ちょっとふに落ちないお話でした。
獣医師の瑞生(受け)は天使の羽を毟られ怪我をしている堕天使ニナを拾います。家に連れて帰り手当をしていると、コウノトリによってニナと瑞生宛に天使の卵が届けられるのです。
びっくりしているうちに卵が孵ってしまいキューピッドが生まれてしまい、なし崩し的にルルと名づけた子供をニナと育てることになってしまいます。
ルルの世話は大変でしたが、二人が傍にいるだけで癒され二人のことが大好きになり離れがたくなるのです。
瑞生は祖父譲りのもののけを視る力があり、祖父の後を継ぎ昼間は獣医師として夜はもののけのお医者さんとして忙しい毎日を送っていました。
祖父の教え「責任が取れないなら中途半端に手を出すな」を守ってできる範囲で手当てをしています。ニナを拾ったときも最後まで責任がとれるかわからず、すぐに家にいていいと言ってあげられなかった瑞生ですが、風呂敷だけ広げて包めないというような性格でないのは好感が持てます。
もののけについて事情を知っている、子育て経験のある母親に協力してもらうことができたことは子育て経験のない二人にとって幸運で
した。
ニナは叶わぬ恋を忘れさせるという仕事を神さまから任されていた天使でしたが、罪を犯し、堕天させられます。詳しい事情を話すことは禁じられているらしく、瑞生にはニナの過去の仕事と堕天させられたこと、天使には発情期があることくらいしか教えられません。
ニナが堕天使になった理由、ルルがニナと瑞生宛に届いた理由は最後のほうまでわかりません。
疑似家族生活を続けているうちに、瑞生はニナに恋していることに気が付くのですが、天使は一生一人の人を愛し続けると知り、堕天する前に恋人がいたと聞いていちめ、とても傷つきます。
その上、ルルは1年でキューピッドとして神様のもとへ行ってしまうのでルルが居なくなる寂しさに加え、働きだしたニナもいなくなってしまうのではないかとやきもきするのです。
自分の恋心に振り回されているうちに、ほかの堕天使が現れてニナを妬み妨害してきたり、ニナに発情期が来たりとトラブルが続きます。
そんな中、一番頼りになったのは、地域のもののけの世話係を一手に引き受けるもののけ猫のカブさんです。
いつも鋭い目つきの迫力のある猫ですが、二人の危機にいち早く気が付き、瑞生を導き、ニナを叱りと本当に頼れる兄貴といった感じで大活躍でした。
彼が居なかったら、この二人は幸せになれなかったと思います。
そして瑞生の背中を押したルルはキューピッドなので、見た目が赤ちゃんのままで精神だけが成長しているので、ちょっと変な感じでしたが、恋に怯む瑞生を激励する姿はたり、キューピッドならではの説得力でした。
そもそも神さまは堕天させたニナに何を望んでいたのでしょうか。二人のもとに卵を運んだということは瑞生と恋仲になってもよいということだったのでしょうか。このあたりをもう少し突っ込んでほしかったです。
二人の功績に恩赦がでて、ニナの刑は無期から15年ほどに短縮されます。ニナ次第ということですが、ニナがこれからどうするのかという問題は置き去りになったままなのも気になりました。
続きがあるというなら、ルルが天に帰ったというところで終わる今回の終わり方はよいと思うのですが、これで完結とするならこれからの二人がどうなるのかといったところが読みたかったですし、二人だけになった生活も少し読みたかったです。
ルルが天に帰って、いきなりいなくなった赤ん坊に周りの人たちがどう反応しどう言い訳したんだろうとか気になります。
話しがちょっと中途半端になったような気がしたのは残念でした。
でも、ルルはとてもかわいらしかったし、ニナはヘタレだけど優しいし、カブさんはかっこいいし、瑞生は男前だし、もう少し読みたかったと思う話でした。