条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
夜ごと〈兄〉と〈恋人〉に抱かれて……。
asagiritei no bara no himegimi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
日々生は、17才。おおきな財閥の次男。
目を醒ましたら、執事だという男、音無慶一が傍に居て、日々生に説明をする。
日々生は、名前も全て過去を思いだせない。
・・主人公は、火事で館を焼失した後、事故で頭部を打撲、記憶を失った。
・・執事と主人公の間に秘密があって、恋人同士だったという。
・・焼失した家は、年が離れた兄が元の通りに立て直して復元している、
と執事が説明する。
自宅に戻ると、財閥総帥の兄が居た。
何故か日々生の前に跪いて、入院中見舞いに行けない事を詫びる蒼生。
・・兄・蒼・の接し方が奇妙に感じて、日々生は落ち着かない。
兄と執事の仲は、どうやら悪いらしい。
記憶を失った日々生を、兄と執事で奪いあう展開になっていく。
誰かが、日々生に嘘をついているのじゃないか?・・と感じるミステリアス。
過去に何があったのかを主人公が探り、記憶を復元するまでの、サスペンス。
体面を保てる結末に落着するけど、兄には未練がまだある。
最初の構想だと、バッドエンドだったそう。
それを夫々が幸せになる様に構成し直したと、あとがきに有りました。
読後感、良かった。 ちょっと変わったサスペンス。
yoco先生の絵が綺麗、紙版中古を購入。
市村奈央先生、
この作品の後、体調不良だとブログに記載があって、そのまま音沙汰ナシ。
ミステリアス。
電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきあり。
記憶喪失ものミステリの部分が大きくて、BLとしての萌えは抑えめ。
実に不穏な感じで続くので、最後までドキドキしながら読み進められます。
表紙絵から察すると、yoco画伯のイラストも雰囲気をかなり盛り上げてくれたんじゃないかと思います(電子版には収録されておらず、残念)。
章立てはしていませんが、三部構成。
邸宅の火事から逃げる途中で事故に遭ったため記憶をなくしている日々生が、消失前と全く同じ様に再建した自宅に帰り、自分の恋人だと名乗る執事の息子慶一や兄の蒼生と一緒に暮らし、火事について記憶を取り戻す所までが第一部(全体の約半分)。
慶一の過去回想で、謎解き部分が第二部(ここまでで約7割)。
第三部が『解決編』。
謎解きが大きなインパクトを与えるお話なので、詳しい内容は伏せます。
ただ、推理ものとしてはそれほど難しい訳ではありません。第一部を読み終わった当たりでトリック自体の見当はつくんじゃないかと思います。
でも、そこで『シラッ』としてしまう感じではなかったんですよ。
「えーっ、どういう風に着地させるの?だって、日々生はどうなっちゃったの?あと,LOVEは?LOVEは一体どうなっちゃうの?」と、最後まで引っ張る、引っ張る。
サスペンス調の文体が非常に効いているお話だと思います。
バッドエンドではないですが「あー、面白かった(スッキリ)」という感じではないかも。
でも、読み終わった後の、ほの暗く哀しい余韻は好みでした。
ネタバレ注意です。
取り敢えずざっと読みました。いつも急ぎ足で読んで、後でじっくり何回か読む派です。
サスペンスと言われているだけあり、前半は一体どういう事…?!と思いながら夢中で読みました。後半はグダグダではないですが、種明かしもありペースは落ちます。
読み逃したりしてるかもしれませんが、
兄はよく主人公のヒビキが記憶喪失だからといって、あの芝居を思いついたなと。もし、退院した翌日に記憶戻ったら、ちょっと恥ずかしいことになってたよね。
兄さんはあんなに弟に執着してたのに、最後あっさりと弟は死んだと思い込んでて、少しがっかり。まだまだ追いかけてくるかと思った。キリがないが、意外とあっさりしてたな。あなたの執着というのはそんな物だったのか。今までよく振り回してくれたわね、って感じ。弟はこれで解放されたから良かったんだけどね。
最後、慶一とヒビキはくっついた…が、どんな生活送っているのだろう。時々会う感じ?ヒビキまだおばあちゃんの家に住んでるのかな。祖父母もいきなり現れた成人男性をよく受け入れたなと。今まで連絡もしてなかったのに。させてもらえなかったのかもしれないけど…私が祖父母なら家にまで行って元気か見に行く。
慶一とヒビキは昔知り合って仲良しになったけど、慶一にとって当時ヒビキは恋愛対象ではなかった。(彼はその気持ちに気づいてなかったのもあるが。)ヒビキは慶一が好きで、彼に助けを求めた。慶一と共にいたいから助けを求めたのか、兄から逃げたいから唯一の知人に助けを求めたのか…。前者が正しいのだけど、もし、実際こんな状況にあったら、誰でもいいから助けてくれぃ、と思うかもしれない。なので、この2人の、植物についての雑談とか助けてと請うなどの場面以外に、もう少し2人の親密エピソードが読みたかった。後半で慶一は何度もヒビキに会いにくるが、確かに、最初は慶一本人が言うように、自己満足や後悔というのが理由だった。最終的にくっついて、それは勿論話の流れ上自然な事だけど、そう、もう少し火事1前の2人の蜜月の描写を読んだら、しっくりきたかもしれない。記憶喪失中のそれとは別の。
yoco先生の薄暗ーい表紙が気にはなっていたものの、なかなか手に取れなかった当作。想像していたほど重苦しくなく、せつないお話だと感じました。本編のみ250P弱+先生のあとがき。ポイントは「兄弟もの、3P」です。
お話は日々生(ひびき)が半年間の入院生活を終え、自宅へ戻るシーンから始まります。車の事故で記憶をすっかり失っているのですが、朝霧邸に仕えていた執事の息子に迎えにきてもらって、戻った自宅は一面の白樺の森の中にある、横長で灰色のどっしりした邸宅で・・・と続きます。
登場人物は
日々生:記憶喪失中。
慶一:執事の息子、庭師。
蒼生(あおい):日々生の兄。朝霧財閥の総帥、11歳年上。
あと執事や、日々生の母方の祖父母など。ほぼ3人でお話は進みます。
**以下はより内容に触れる感想
ミステリー要素があるので、ネタバレせずに読んでいただいた方がよいと思います。
攻めさんは強くないのですが、最後はちゃんと守ろうと頑張ってくれる人になったように思いますので、良かったです。受けさんは全くの世間知らずな姫君だったのに、色々流されて大変でしたが、最後はちゃんと自分の足で立ったように思いましたので、こちらも良し!という気分。
ただ兄が3Pから離脱してしまい、いつか彼も幸せになるとよいのに・・と切ない気分で終わるお話でした。バッドエンド好きではないはずなのに、つらい目にあったまま終わる方って、気になって引きずってしまうんですよね。