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hagureinairi ni ookamisouryoudono ga pyomeiri
狐の「お嫁入」シリーズ
2016年「黒屋敷の若様に、迷狐のお嫁入り」御槌x信太褒名
2017年「はぐれ稲荷に、大神惣領殿のお嫁入り」ネイエxシノオ
2019年「魔王狐に、若大神殿のお嫁入り」ミヨシxアケシノ
前作を読んでいないと、とても冒頭が苦痛。
相関系を掴みにくくて、途中で読み止めようかと思うほど。
いつものパターンで、前半の主人公の人生が痛ましい。
色々あって、最後はハピエン。
世界観の構成が丁寧なので、萌よりの神。
舞台背景は、岩山と荒れた草地、信太村の外れ。
狐、狼、蛇の獣人の神と人が共存する世界。
シノオ:600才。大神(狼)族の前頭領。
生き方が不器用なお人よし。全ての共生を拒絶、孤立化。人の害獣として迫害を受ける。
狐族に敗北、落雷をうけ、衰弱。大神惣領の座を失い、一族からメス扱い。
一族に誠を尽くしたのに、シノオは産んだ子も失い、一族から虐待される。
父親不明の一人目の子は連れ去られ、代替わりした頭領の子を妊娠中。
シノオは子を守る為に逃げ出す。
上半身の落雷痕。毛が抜け、傷だらけ。衰弱して流産仕掛けているシノオは、はぐれ稲荷のネイエに助けられる。
狼に見つかれば、シノオは殺される。
胎の子の為、知らずに、ネイエから気を受けシノオの胎の子は生き続ける。
人の風邪で大神族のメスは絶滅。シノは、子を生める雄の最後の一匹。
ネイエ:1600才以上。三尾の金狐、どこにも属さない、はぐれ稲荷。
狐族頭領の友人。天涯孤独の美狐。 自由気儘で大雑把。
シノオの妊娠に気づかないふりを装い、流れかけた胎の子を不憫に思いシノオを助ける。
御槌:信田狐の統領。黒狐
人と共存共生する道を選び、一族に反映を齎す。
すず/ひすず:黒狐 狐族の統領の子
シノオが、死闘を繰り広げた黒御槌、信太村 の 御槌 と 褒名の 十一番目の子、
シノオはすずの「秘密のお友達」
アケシノ:シノオの次の代の大神頭領
以前から気になっていた作家さんですが、他作品のレビューなどつらつら見るに「読みづらい」「いろいろ残念」の声が目につくこと、エロはともかくグロ方面にあまりぶっ飛ばされてもいまの私じゃとてもついていけそうにないな、といった諸々の理由で手に取るのを少々ためらってました。でも本作は、ボロボロになっても戦う気概を失わない受けと、飄々としてるようでそんな受けのことよく見てて、こまやかにお世話する攻めというあまりにも好みの組み合わせのため、ついつい誘惑に負けちゃいました。で、その結果は・・・もろアタリでした。四の五の言わず、とっとと読んでりゃよかった。
文体に独特のリズム。ひとつひとつの言葉の選び方もかなり個性的。確かに慣れないと読みづらいといわれるのかもしれません。でもしばらく読み進むうち、そのクセの強さが逆に快感になってくるから不思議。そして思いました。ひょっとしてこの作家さんの文章は、黙って目で追うためのものじゃなく、耳で聞くためにあるんじゃないか。本人も物語を書いてるというより、一生懸命歌って聞かせてくれてるのじゃないかと。
これまでの読書体験で、まれにそういう気分にさせられた作家がいます。泉鏡花先生とか、夢野久作氏とか。彼らの作品は、耳で聞いた方が圧倒的な迫力をもって受け手に迫ってくるし、興に乗ってくるとそれこそ作品世界の迷宮にトリップするくらいの感覚を味わえることも。鳥舟あやさんは、テーマ的にも土俗と因習がらみのドロドロがお好きのようだし、間違いなくいずれは彼らの系譜に連なる幻想文学の紡ぎ手だと思われます。
最近、海外のBL作品を扱ったオーディオブックを英語の勉強を兼ねてよく聞いているのですが、結構クオリティ高いです。日本のBLCDと違い、あくまで朗読なので、一人の役者さんが地の文から受け攻めの二役ももちろん、全登場人物の声色を作るので演ってる方は大変だと思いますが。でもこれで聞くと、いまこの場で何が起こっているのか、どのセリフが誰のもので誰に向かって言ってるのか、原作をただ読んでた時よりずっとクリアに情景が浮かぶのです。鳥舟さんの作品も、誰かイイ声の声優さんが耳元で朗読してくれないかな。そしたらずっとその良さが伝わりやすくなると思うのに。
このところ何人か最近出てきた作家さんの作品を読んでて、どれも文章は巧みだし、お話も綺麗にまとまってはいるんだけど、どうにも既視感というか、どっかで見たような設定、聞き覚えのあるセリフが鼻について、少々欲求不満気味だったので、その意味でも鳥舟作品は新鮮でした。エッチシーン含め、見たことのないものをいろいろ見せてもらったので。まさかBL作品で、母子相姦(生みの母♂を息子が犯す)を見る日が来ようとは。
とても面白かったのにレビュー文がなくてビックリしたので、ちるちるレビュー初心者ですが書かせてもらいます!緊張!
シノオがカッコイイ受けで、ネイエが美人な攻めです。とにかくシノオがオスであろうとする姿が良かった。でもネイエの元でぐずぐずに蕩けてたりするとこもあって、可愛いかった、、、
反対にネイエはチャラい感じなんだけど、時々すごくオッスオスしてて、自分は鼻血でそうに興奮しました!オッスオスってなんか表現違うな、、うまく伝えられない、、、!
最後の怒涛のエッチシーンはやばかった!ここ最近で1番ふぁーーーー!
もうblも読みすぎてエッチシーンなんて読み飛ばしてたくらいな私がですよ、行間まで読み取る勢いで夢中になりましたよ、、!
ただコレ思ったんだけど、中には地雷も多いんじゃないかな〜と。デフォで妊娠設定、メス扱いはダメなひとも多そう。
私的には興奮素材でしたけどね!!!!!!
ああ、こんなバカそうなレビュー、大丈夫かしら、、、
内容的にもじっくり読めるし、お話も本当に面白かった。一族に縛られた男と、自由に生きてきた男のラブストーリーです。
シノオが本当にカッコイイし可愛いし、綺麗です。愛されて幸せになってく過程が、この一冊でじっくり読めます。