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このシリーズの良さは1巻レビューで既に書かせて貰ってますが、中でも2巻は特にお気に入りです。
もちろん、やっと想いが通じあったカオルと秋広のHシーンがとってもきゅんときて、そこだけでも神評価を付けたいのですが・・、
なんと言ってもこの2巻の素晴らしさは、カオルの恩人でギタリストの桐島千暁と、彼とかつてユニットを組んでいたボーカリスト樋口英輔のお話が書かれた「蜜月」だと思います。
カオルと秋広の恋とは違って、この2人はなんと言うか単純に恋愛とは言えず、かと言って友情、親愛とも言えず、う~んなんと言ったら良いんだろうと悩むくらい、2人の関係は言い表せられないんですが、作者の高遠さんがあとがきで書かれているように、これもある種のラブかなと。
むしろ、こういった愛の形は恐らくBLでしか表現できないし、高遠さんは「BLをわかってない・・?」と仰ってましたが、むしろ私はBLの真髄を見た気がして、この作品を読めて本当に良かったです。
書き下ろしなので頁数は少ないですが、2人がユニットを組み、そして解散するまでの一見短い、でもとても熱い、まるで花火のように刹那的に輝いた時間が綴られています。
正に蜜月と呼ぶのに相応しいです。
ある種、過ぎ去った過去の青春に近い気がしましたが、どうだろう?
私も過去大好きなアーティストが解散して悲しい想いをした経験がありますが、この2人のように例え解散してもこういう形で繋がって居てくれたら、と思わず願ってしまいました。
最後に、3巻の最後に2人のその後が少し書かれています。
幾分か哀しい気持ちになりつつも、また新しい未来像が描かれていて、優しい気持ちになれました。
本編のほうがすごく気になるところで終わってしまいました・・・
3巻はまだ買っていないので、早く買って読みたいなぁ・・・
これが読み終わって第一に思ったことです。
今回は何気に女性率が高かったですね。
絵がかわいらしく描かれていたので良かったです!!
カオルとどこか似ているような女性シンガー「深月かな子」。
彼女可愛い(><)
セクシーなおねえさまも出てきましたーw
そしてメインの二人はというと、湊はピアスをなくしてしまって仕事をクビになりそうになったり、カオルの知り合いみたいだけど湊にとっては謎の女性が現れたり(そのせいでかカオルは具合が悪くなった)
いろいろと大変なことがあった2巻でした。
2巻では「謎」がたくさんでてくるので、3巻で全ての謎が解消できるといいなぁ・・・
「蜜月」のほうは神!と言っていい作品だと思いました。
「×」ではない「+」という関係がもどかしい感じはするんですが、
それはそれで違うドキドキ感が得られました。
本編も素敵だったのですが、番外編に更にやられました。
高遠琉加さんの小説って、よく番外編にやられます。
高遠春加名義の『神経衰弱ぎりぎりの男たち』シリーズの最終巻もそうだったし、『楽園建造計画』でもそうだったし。
番外編は恋愛とは言えない。ニオイ系なのかな。でもニオイ系の恐ろしいところは、この、身体の関係もない恋愛感情があるのかないのかさえも分からない、この微妙な部分にたまらない萌えを感じるところだ。
もどかしくてもどかしくて、そのもどかしさが切ない。
肉体関係がないがゆえの関係の難しさっていうものをひしひしと感じる。恋愛なら多少のズレや喧嘩もエッチしてウヤムヤにできたりするけどさ、それができないんだよね。
本編はやっと気持ちが通じあってエッチします。
このエッチ場面の素敵さといったらもう!タマランです。
高遠琉加さん上手い。
長い長い片思いがやっと実った攻めのほうが、とにかく必死なんです。もうここは絶対に逃さないぞって気持ちが溢れてて、目の前しか見えてなくて、猪突猛進、余裕ゼロで可愛い。
あー、大好きだ。
この本を読もうと思ったら、必ず隣に3巻を用意しておくこと!
これ必須!
大変なところで終わってしまいますから><
うさぎちゃんへ真っ直ぐに想いを向けるカオルが、本当に素敵でした。
本当に大切で、自分の力や立場で守れるものならどうやっても守りたい、という気持ちが、ひしひしと伝わってきました。
カオルはそんな自分を「汚い」と言うけれど、凄く綺麗な想いです。
今回は、新たな登場人物も沢山居て、その誰もが今後の展開に一役買っていそうで、気が抜けないというかなんというか……。
後でガツン!とくるんじゃないかな、という感じで終始ドキドキしながら読みました。
で!
うさぎちゃんの告白と初エッチ!
もうもうもうっ、ほんっと~~~に感動しました。
臆病なうさぎちゃんを逃がさないように、うさぎちゃんが好きだと自覚した途端、カオルは「今やろう」と強引!
追い詰めるように「大丈夫だよ」「ちょっとだけ」「いじめてないよ」と宥めすかしながら、ちょっとずつちょっとずつ体を開かせていくのに。
扱いはものっすごく優しくて、壊れやすいものにそっと触れるように、大切に大切に抱きます。
言葉から、指先から、視線から、ぜーんぶから、「好き」が溢れていて、これはうさぎちゃんも溺れてしまうだろうと思いました。
すごく素敵なエッチシーンで、「もうこの2人はこのままほんわか幸せでいて~ww」と思った次の瞬間!
あーなって、こーなって、「えーうそっ!ココに来てそれ?」ってなって、続く!
……鬼っ!!!!!
ってことで、必ず隣に3巻を用意しておくこと必須です!
秋広が仕事で失敗し、クビになるかもしれない事態に。
そんな秋広の助けになるなら、自分の公にしていない過去を話すから
記事にしてもいい。それで名誉挽回をと申し出るカオル。
なぜ、そこまでしてくれるのか?と言う秋広に、
カオルは「好きだから」と告白します。
カオルのストレートな好意に戸惑いつつも、
甘い胸のときめきを感じる秋広。
そんな時、カオルの過去を知る男・桐島から
「カオルはあなたの手に負えない。深入りするな」
と。厳しい忠告を、秋広は受けます。
カオルを心配するからこそ、秋広を排除しようとする桐島。
そんな桐島とカオルの関係は?
カオルの過去に何があるのか?トラウマの原因は??
グルグルと頭を悩ませながらも、秋広が取った行動は………
カオルと秋広。
二人の距離がぐっと縮まった第2巻でした。
そして秋広とカオルの仲を裂く、悪役的に描かれた桐島でしたが。
収録されている『蜜月』では、優しくてカッコよい男でした!
この短編がまた、切なくて痛いです。